青いロードスター(前編)

青いロードスター(前編)

歴代ロードスターで、それなりにラインナップがある「青いロードスター」。少し調べてみました。

少しだけ予備知識です。青色LED、青いバラ然り、純粋な「青」は自然界では存在しないと聞いたことはありませんか?つまり、人類の英知により造られたものが、現在目にすることのできる「青」なのです。

そんなウンチクはともかく、「青」はクルマのカラーとしても定番で、特に近年では欧州で好まれる色になっています。ただ、ロードスターではなぜか廃色になってしまう、不思議な存在です。それでは、以下より歴代各車をご紹介していきましょう。

NA6Cロードスターの「青」


NA6:カタログカラー【マリナーブルー】DU ※ロードスター専用色
まずはロードスターの初期ラインナップからある基本カラー「マリナーブル」ーのご紹介です。色味はソリッドで、突き抜けた「鮮烈な」印象の青になります。ロードスターの初期カラーラインナップは米国3色国旗にちなんで「赤・青・白」が選ばれました。青の色味はアメリカ側からの提案になります。

その後、NAロードスターの中古車が溢れた際に、クリア層のコートがなく退色したマリナのイメージが浸透して、一部では「ポリバケツ」とか「ゴミ箱ブルー」と揶揄されることもありました。

しかし、本来の「マリナブルー」を維持するオーナーのクルマを見ると、イメージするよりも彩度が高く、まぶしさに驚くはずです。ちなみに歴代全てのロードスターの中で「マリナーブルー」とNC2ロードスターの「サンフラワーイエロー」、そしてNDロードスターの「レーシングオレンジ」3色が、ロードスターのみの専用色です。


NA6改:限定カラー【ブルーブラック】HQ
こちらはNA乗りにとって一目おかれる「M2シリーズ」(1001、1028)に採用されたカラーです。「ブルーブラック」という色名になっているけれど、その名の通り「青味のある黒」という認識で間違いないです。

1001(通称ゼロワン)は大切にされている個体が多いので、極上のコンディションで目にすることが多いはず。濃色ソリッド系塗装なので、リフレクション(光の映り込み)がとても映えます。※素材写真が見つからなかったので、師匠が撮った写真をお借りしています。


NA6改:限定カラー【ブレーブブルーマイカ】5N
M2企画第二弾としてリリースされた1002(通称マルニー)のボディカラーです。「ブレーブブルーマイカ」はユーノスコスモやルーチェにも採用された濃紺です。

1002は15インチパナスポーツホイール&専用のフロントノーズのエクステリアになり、インテリアも特注でクラッシュパッドから、シートベルトに至るまでアイボリーでコーディネートしています。本革シートは「スピーカー穴」を嫌い、ヘッドレストスピーカーを廃止するこだわりです。また、ベルベットブルー起毛地張りのダッシュボード、本木目張りのセンターパネルなどをアクセントに配しています。※こちらも写真素材が見つからなく、師匠の写真をお借りしています。

NA8Cロードスターの「青」


NA8:カタログカラー【ラグナブルーメタリック】6W ※Sスペシャルのみ
1800シリーズ1の「Sスペシャル」のみに設定された、ある意味限定色といっても過言ではない、アルミフレークの入った(キラキラした)ブルーが「ラグナブルーメタリック」です。なお、ラグナとは「小さな湖」を指す言葉ですが、カリフォルニア州オレンジ郡南部の海浜保養地の地名(ラグナビーチ)でもあり、20世紀初頭から多くの芸術家が集まったことで知られています。

「マリナーブルー」よりも明度が高く、この色味は当時の自動車業界でもトレンドになっていました。ソリッドなマリナよりも高級感を醸し出します。また、ラグナブルーはキャロルやファミリア・インタープレイでも採用されました。


NA8:限定カラー【モンテゴブルーマイカ】2A RSリミテッド/500台限定
SスペシャルをベースにBBS15インチホイール、レカロ社製フルバケットシートを装備した、走りにこだわった限定車なのが「RSリミテッド」です。海外仕様の一部グレードにも採用されていた、サイドマーカー上部の「RS」ステッカーがとてもカッコいいです。なお、モンテゴとは西インド諸島(ジャマイカ島)西部の北側に位置するジャマイカ第2の都市で、高級リゾート地域になります。

「モンテゴブルーマイカ」の色味は青というよりも「青緑」から明度を落とした感じで、とても渋い色使い。こちらはRX-7(FD3S)の初期型にも採用されていました。当時高級だったマイカ(雲母)塗装なので、曲面が映える「ときめきデザイン」にもばっちり映えます。


NA8:限定カラー【サテライトブルーマイカ】A5 Gリミテッド 1500台
「Gリミテッド」は幌まで含めて紺色で統一した仕様でした。「サテライトブルーマイカ」はユーノス500にも採用されてて、ラグジュアリーモデルに配色される出来栄えでした。なお、Gリミテッドの専用シートは欧州仕様に準じてヘッドレスト独立タイプです。ヘッドレストスピーカーが無いので、ドアツイーターが追加されました。


NA8:限定カラー【サテライトブルーマイカ】A5 Rリミテッド 1000台
「Gリミテッド」と同じ「Rリミテッド」も紺色系の「サテライトブルーマイカ」が採用されました。写真にもありますようにド派手な赤内装は、NAロードスターのチーフデザイナー田中氏の肝いりです。


NA8:限定カラー【トワイライトブルーマイカ】12K B2リミテッド 1000台
「B2リミテッド」はダークブルーのロードスターです。バフホイールにメッキミラー、専用の紺色幌と、NA最後期の限定車なので、SRリミテッドと同様にオプションパーツ全部盛りの仕様です。「トワイライトブルーブルーマイカ」はマツダ車系列でいいますと、センティアやミレーニアに採用されおり、NBロードスターではカタログカラーに昇格しました。

NBロードスター前期型の「青」


NB1:カタログカラー【トワイライトブルーマイカ】12K
ダークブルーのNBロードスターです。限定カラーからカタログカラーに格上げされたのは、ロードスターではネオグリーン以来でしょうか。

NBロードスター初期の青色としてチョイスされた「トワイライトブルーマイカ」は、VSグレードにも対応しています。NAロードスターに比べて明るくなったタン内装にとてもマッチしています。また、NBロードスターの曲面を多用したボディはマイカ塗装との相性がいいのもポイントです。なお、当時貴島主査が乗られていたNBもトワイライトブルーのNBロードスターでした。


NB1:限定カラー【イノセントブルーマイカ】20P 10周年記念車 500台
10周年記念車は、日・北米・欧州・豪州と世界統一仕様で計7,500台(500台/海外7000台)がリリースされました。この「イノセントブルーマイカ」はRX-7(FD3S)の5型ではテーマカラーになっていて、トワイライトブルーと比較して明度がとても上がっています。

また、記念車ということで青幌とツートーンのシート、クロームメッキリングメーターやセンターコンソールにカーボンファイバー調素材となかなか気合の入った記念仕様でした。国内仕様に限りエンジンピストンもバランス取りされているのも特徴です。

NBロードスター後期型の「青」


NB2:カタログカラー【クリスタルブルーメタリック】23C ※NB2のみ
「クリスタルブルーメタリック」はマイナーチェンジしたロードスター後期型、NB2のテーマカラーです。この「空色」は当時のトレンドカラーになったことと、精悍な顔つきにフェイスリフトした新鮮さもあり、NBロードスターが生まれ変わったという鮮烈な印象がありました。色味は明度・彩度をギリギリまで上げていて、当時の自動車でもなかなか目にすることのない、唯一無二の色味でした。(ちなみに、デミオでも採用されたカラーです)

余談ですが、排ガス規制前のNB8C(NB2)が、NBロードスターのNA(自然吸気)エンジンで一番元気なユニットになっています。NB3以降は排ガス規制対応でパワーダウンしています。(※カタログ上は同一表記)


NB2~NB3:カタログカラー【サプリームブルーマイカ】22A
トワイライトブルーから、やや紫みを帯びた深い青色、いうなれば群青色(ぐんじょういろ)なのが「サプリームブルーマイカ」です。言葉では表現しづらい色で、単純な青ではなく・・・例えの表現が思いつかないです。青系がすぐにカタログ落ちしてしまうロードスターにおいて、比較的長期間カタログ掲載されていました。マツダ車ではプレマシーにも採用されています。なお、サプリームは「シュープリーム (Supreme)」と記載し、「究極・至高・至上」という意味になります。


NB2:限定カラー【スターリーブルーメタリック】24A マツダスピードロードスター 500台
「マツダスピードロードスター」はRSグレード(1800)に純正エアロパーツを装着し、マツダスピード・ブランドのエキマニ、マフラー、車高調を組み合わせた「走りに特化した」限定モデルです。地味にエンジンマウントやデフマウントも強化されています。「スターリーブルーメタリック」は王道の、絵具に入っていてもおかしくない純色の「青」です。

インテリアにも青が散りばめられていて、オーナーシップをくすぐります。当時、マツダスピードモデルとしてファミリアもおなじカラーリングで発売されましたが、マツダ車では伝説のSUVトリビュートにも採用されました。少しスバルを感じたりもしますが、素直にカッコいいカラーです。


NB4:カタログカラー【ストラトブルーマイカ】25E
NBロードスターも4型(NB4)になるタイミングで、他マツダ車と同じく「青」の入れ替えがありました。「ストラトブルーマイカ」はRX-8などにも採用されたヒットカラーです。色名「ストラトブルー」のとおり、成層圏へ抜ける空の深い青です。紺色や紫ではなく、とても深い青になります。なお、ストラトブルーのNBロードスターはモデル最後期であることが分かります。


NB4:海外限定車【レイザーブルーメタリック】28P
こちらはNB4の「Arctic」という限定車に採用されたカラーが「レイザーブルーメタリック」です。一見クリスタルブルーメタリックにみえますが、彩度を抑えたクールな青になっています。国内ではベリーサやMPVに採用されれいましや。また、この「Arctic」という限定車シリーズはNC、NDロードスターも同様に限定車として設定されています。

長くなってしまったので、とりあえずここまで。続きます・・・

関連情報

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