赤いロードスター(前編)

赤いロードスター(前編)

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近年のマツダ車におけるテーマカラーは、ソウルレッドという「赤」がありますが、ユーノスから始まった歴代ロードスターでも「赤」いボディカラーは外せない存在です。赤色はプロポーションに自信がないと設定できないとまでいわれる色で、スポーツカーであるならば定番のボディカラーでもあります。

NAロードスターの「赤」


NA全車:カタログカラー【クラシックレッド】SU
基本中の基本である「クラシックレッド」は、NAロードスターのテーマカラーです。ときめきデザインの無駄を削いだシンプルな美しさを、リフレクション(光の映り込み)で際立たせる色になります。ボンネットからフェンダーに繋がるラインはドラマチックに色合いを変え「ただの赤ではない」演出が素晴らしいです。なお、NAロードスターのボディサイド下部は、黒いチッピング塗装のツートンカラーで塗られています。

クラシックレッドはロードスター専用色として開発されましたが、AZ-1にも流用されました。しかし、クリア層を吹いていないソリッドカラーなので、保存状態によっては経年劣化で艶消しになってしまうのが残念です。ただ、オリジナル塗装は目を違えるほど「まぶしい」赤です。


NA8:限定カラー【アールヴァンレッドマイカ】A1Q
「アールヴァンレッドマイカ」は限定車「VRリミテッド・コンビネーションA」に用意されたボディカラーです。アールヴァン(=Art Vin)はトルコ北東部の都市で、「山珊瑚」という濃赤色な宝石の生産地です。色名はその「深い赤」にちなんでおり、シックなボディカラーと明るい配色(※Vスペシャルと異なる)の内装がマッチして、大人のロードスターを演出しています。

ちなみに、ロードスター以外ではユーノス800にも設定されていました。なお、海外名は「Merlot Pearl(メルローパール)」で、赤ワイン用ブドウをイメージした名前が付けられています。

NBロードスター前期型の「赤」

 
NB:カタログカラー【クラシックレッド】A3E
NAロードスターから名を引き継いだソリッドカラーですが、クリアコートをされていることからカラーコードが更新されました。キャラクターラインを廃してすべて曲面で構成されているNBロードスターのエクステリアにおいて、ボディ全体のぬるりとしたリフレクションを強調する「クラシックレッド」は、こちらでも本領を発揮しています。

なお、NAロードスターではツートンカラーだったサイドシルは、同色のチッピング塗装に変更されました。フレアにボリュームを持たせているので、NBロードスターはカタログ諸元以上にワイドな印象になります。


NB:限定カラー【アールヴァンレッドマイカ】A1Q
NAロードスターのVRリミテッドにならった限定車「NRリミテッド」で復活した専用色です。10周年記念車とNRリミテッドだけがバフがけの純正ホイールを履き、シックなボディカラーにマッチしてプレミアム感を演出します。

なお、カタロググレードの「VS」と色味の違う内装は、NBロードスター後期型の「VS・コンビネーションB」にて正式にカタログ入りしてます。

NBロードスター後期型の「赤」


NB3:カタログカラー【ガーネットレッドマイカ】25F
後期型NB3に採用されたクラシックレッド以来のカタログカラーが「ガーネットレッド」です。実車は画像よりも彩度が高く、アールヴァンレッドよりも「明るい」ワインレッドです。なお、色名の由来はガーネット(=ざくろ石)からきています。他マツダ車ではファミリアセダンが採用しています。

なお、カタログカラーのグレースグリーン(緑)をは対をなす存在で、写真などでとても相性がいいです。


NB4:カタログカラー【ラディアントエボニーマイカ】28W
「ラディアントエボニーマイカ」は、後期型NB4にてガーネットレッドと入替になったボディカラーです。なお、色名の由来は「つややかな黒檀(※弦楽器などの材料になる木」となります。宣材画像だとガーネットよりも少し明度が暗くなったくらいの印象ですが、実車はじわっとした赤で、侮ると黒に見える手強いボディカラーです。

他マツダ車にも多く塗られた色で、RX-8やベリーサ、CX-7などにも採用されています。余談ですが、ラディアントエボニーのNBロードスターは最終型(NB4)なので、スピーカー付きのエアロボードが装着されています。

  
NB4,7:限定カラー【ベロシティレッドマイカ】27A
国内のNBロードスターでは最終型の限定車、ロードスターターボやロードスタークーペ(NB7)に採用されたボディカラーです。もともとはRX-8用に開発された色で、通常のマイカ塗装よりもギラついた、アスレチックデザインが際立つオレンジ寄りの「赤」になります。

海外ではノーマルベースのNBロードスターにも塗られていて、新世代マツダを象徴する、近年のソウルレッドに近いフラグシップ・カラーでした。


NB4:海外カタログカラー【チリオレンジマイカ】(33J)
海外の最終生産車に採用された色で、黄色寄りだった「エボリューションオレンジ」と違い、赤に寄った色味なので紹介させて頂きます。日本ではビアンテにしか採用されていないので、国内でも目にする機会は極端に少ない色だと思われます。30周年記念車の「レーシングオレンジ」も素敵ですが、NBもピリっとした色が似合います。ただ、あの時代に日本でオレンジのクルマを販売するのは厳しかったのでしょうね・・・

後半のNC、ND編に続きます

赤いロードスター(後編)

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