赤いロードスター(後編)

赤いロードスター(後編)

前回に引き続き、赤いボディカラーのロードスターをご紹介します。

NCロードスター前期型の「赤」


NC:カタログカラー【トゥルーレッド】A4A
「トゥルーレッド」はロードスター専用に開発された「赤」です。恐らく、ロードスター史上で一番彩度・明度ともに高く、ソリッドカラーの頂点といっても過言ではありません。周辺が暗くてもピュアレッドも周りだけは「明るく」なります。他マツダ車では、のちにRX-8の限定車に採用されています。

プレーンなNCロードスターですが、アスレチックデザインの特徴であるプロミネントフェンダーがアクセントとして主張しています。ボディサイズが大きいと指摘されることがありますが、ストレートなベルトラインと全長のバランスから、実車のサイドビューは細く見えるのが面白いです(車高を下げると尚更)。


NC:カタログカラー【カッパーレッドマイカ】32V
カタログカラーだった「ギャラクシーグレー」とともに、NCロードスターのテーマカラーとして開発されたのが、この「カッパーレッド」です。カッパー(銅)の色名通り、明度を落としたシブい「赤」になりますが、彩度は落としていないのでガーネットレッドよりも色温度は高いです。

マイカ塗装である深みが好評で、歴代NCロードスターで根強い人気を誇ったボディカラーでもあります。


NC:限定カラー【ベロシティレッドマイカ】27A
NBロードスターの限定車でも採用されましたが、もともとはRX-8で開発された赤色です。国内では限定車「3rdジェネレーションリミテッド」に採用さました。実車はとても「濃い」赤です。

メッキパーツを多用したエクステリアが目立ちますが、この限定車は専用内装にも注目です。赤い色で構成されたシートやドア内張りが派手さを際立てます。しかし、国内では予定数出荷されなかったそうです。なお、海外ではベロシティレッドマイカの限定車がNC2以降にも存在します。


NC:限定カラー【ラディアントエボニーマイカ】28W
NB4ロードスターでも採用されていた色で、限定車「ブレイズエディション」に塗られました。ブレイズとは「きらめき」「強い光」「燃え立つような色彩」が由来だそうですが、実車は「赤」というよりも「紫」というか・・・一見「黒」にも見える色です。

内装はサンドベージュという茶色で、BBSのホイールやホワイトでまとめたレンズ関係など、クールかつエレガントにコーディネートしています。

NCロードスター後期型の「赤」


NC3:カタログカラー【ジールレッドマイカ】41G
一見「カッパーレッド」と同じく見えてしまいますが、NC3ロードスターからはカッパーと入替でカタログ入りしたのが「ジールレッドマイカ」です。なお、色名のジールは「熱意・熱気」という意味になります。「ソウルレッドプレミアムメタリック」が登場する前の第六世代マツダ車(CX-5)にも採用されていました。カッパーレッドよりも「赤味」が増しているのが特徴です。

しかしこのジールレッド、レアカラー過ぎてよほどのロードスターマニアでないと存在に気づかないと思われます・・・


NC3:限定カラー【ソウルレッドプレミアムメタリック】41V
マツダ魂動デザインを体現するために開発された「ソウルレッド」は、恐ろしく深みのある「赤」です。太陽光の元で本領を発揮し、恐ろしいくらいの主張をしてきます。デビュー当時は見たことのない「赤」でした。

なお。第六世代商品群のマツダ車には全て採用されていますが、NCロードスターの「25周年記念車」にも塗られました。アルミフレークの下地にクリアレッドを重ねるという手間をかけていて、クリアカラーをムラを出さずに塗装するのは本当に凄いことです。

ただ、NCロードスターの造形がプレーンであることにより、25周年記念車であることに気づき辛かったりします。恐ろしく激レア(日本国内25台)な存在なのですが・・・また、カラーリング配色がNDロードスターの予告になっているのも特徴です。

NDロードスターの「赤」


ND:カタログカラー【ソウルレッドプレミアムメタリック】41V
魂動デザイン自体のテーマカラーである「ソウルレッドプレミアムメタリック」は、実車を見ると有無をいわない存在感に心ときめいてしまうと思います。

NDロードスターのボディはエッジが効いているので、ソウルレッドによる光の反射(それこそ白)とか、テクスチャー(映り込み)で真価を発揮します。他社もキャンディレッド系のボディカラーをラインナップに揃えてきましたが、マツダには一日の長があると思います。


ND:限定カラー【クラシックレッド】A3E
期間限定生産で、国内のみNAロードスター由来のソリッドカラー「クラシックレッド」を選択することができました。カラーコード自体もNBロードスターの時代にアップデートされたものですが、NCロードスター時代からマツダに導入されている水性塗料(アクアティック塗装)で色味を再現したものになり、もちろんクリア層のコーティングがなされます。

NDロードスターでは「アークティックホワイト」とこの「クラシックレッド」の2色のみがソリッドカラーとなるのですが、その効果か実車では(さもすれば)ギラついてみえるNDロードスターのエクステリアが、マイルドな表情に緩和されます。


ND:カタログカラー【ソウルレッドクリスタルメタリック】46V
魂動2期デザイン(第7世代商品群)にあわせてアップデートされたソウルレッドが「ソウルレッドクリスタルメタリック」です。NDロードスターRFが追加されるタイミングでNDシリーズにも採用され、後に幌のNDロードスターのカタログカラーもこちらに入れ替わりました。前色との違いは「深みの表現」で、太陽光に置いて比較すると、より深い「光」と、とくに「影」が協調されるのが特徴です。

したがって、宣材画像よりも背景があるほうが「躍動感」を生みだします。


ND:限定カラー【レーシングオレンジ】A8X
ロードスター30周年記念限定車に用意された専用カラーで、一見ソリッドにみえますがマイカ系の華やかな「オレンジ色」です。厳密な「赤」ではありませんが、NBロードスターの「チリオレンジ」と同じ理由でご紹介しました。

オレンジ色の特徴として、「ピュアレッド」よりも暗いところで明るく見えます。専用ボディカラーだけでなく、インテリアも含めて限定車として文句なしの架装である特別なロードスターです。


そんなわけで、つらつらと赤いロードスターをご紹介しました。ロードスターを歴代グラデーションで並べるのを見てみたいですね。そんな機会があれば楽しいでしょうね・・・

関連情報

青いロードスター(前編)

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