ロードスター冬のメンテナンス

ロードスター冬のメンテナンス

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ここ近年の酷暑は記憶に新しいところですが、肌寒い季節がまた戻ってきました。

そうなると行っておきたいのが定期的なメンテナンス。今回は、寒くなる時期に忘れないように行う作業を、いくつかご紹介します。なお、秋口にセットした除湿剤は、それなりに機能していました。
https://mx-5nb.com/2020/10/01/autumn-maintenance/

タイヤ空気圧をチェック


クルマのタイヤは想定よりも「抜けて」いるので、定期的に補充が必要です。

計測器の精度で前後することはあるし、走行することでタイヤは温まり内圧が上がるともいわれていますが、空気圧の低下による【燃費悪化】や【タイヤの方減】は現実的にあるので、要注意です。

私はモノタロウで購入したアナログな空気入れを愛用しています。安価なのに空気圧計も付いていて、非常にコストパフォーマンスが高いです。

なお、夏~秋に規定値+αにしてあった空気圧ですが、やはり想定よりも抜けていました。なお、ロードスターだけでなくファミリーカーの空気も入れておきました(やはり抜けていた)。

 
また、年一で行うのがスペアタイヤの空気圧チェック。トランクの底にあるのはNBロードスターの萌えポイントです。そのついでにトランクの荷物も整理しました・・・

 
さて、スペアタイヤ空気圧の規定値は420kPaですが300kPaまで抜けていました。ありがたくない事態に使用されるスペアタイヤですが、いざというときにベコベコだと笑えません。ちなみに普通のNA/NBロードスターのスペアタイヤは14インチですが、大径ブレーキ装着車(NB2以降RS、NR-A)は15インチサイズが乗っています。

ちなみに、私はファミリーカー救助のためにロードスターのスペアタイヤを使う機会があったので、ここに手は抜けません・・・

バッテリーのチェック


寒くなると突然死することがあるバッテリー。

チャージすることで回復できることもありますが、いざ出かけようとしてエンジンがかからないとテンションが下がるし、約一日クルマに乗れなくなるので対策しておくことをお勧めします。いざ新品を購入しようにも、NA/NBのバッテリーはその辺のカーショップには売っていませんし、なにより高価ですからね・・・

 
愛車にチャージャーを繋げると60%と表示されました。そこで、チャージャーをつなげて放置・・・FULL表示に変わるまで、約3時間かかりました。

エンジンの切り方&添加剤


バッテリー容量は十分なのに、セルが回ってもエンジンがなかなかかからない・・・特に、寒い日の朝に起こりがちな現象です。大型のトラブルであればイグニッションコイルの経年劣化、燃料ポンプの不調、ECUの劣化など、最悪な事態もありえます。

しかし、それが一回目の始動時のみ(※一回エンジンがかかればその日は起こらないなど)の現象であれば「プラグかぶり」で不調であることも想定されます。原因は短時間走行や徐行など、エンジンを回さない状態で長時間停車することで、冬の寒さに伴い起こる現象のようです。でも、ゆっくり駐車するときは徐行しますよね・・・

そこで対策としては、エンジンを切る前にアクセルを気持ち「吹かす」ことです。あまり大きな音を立てると近所迷惑なので、プラグを一回焦がす感じでアクセルをあおってからエンジンを切っています。

また、プラシーボかもしれませんが私はエンジン添加剤(クリーナー)を投入して、予防対策としています。燃料系統、インテークバルブ、インジェクター、シリンダー内の汚れを除去する効果がある(との事)なので、精神衛生上も安心です。

ハードトップ(DHT)に「指サック」で異音対策


冬はオープンカーの季節ではありますが、家族が同乗するので暖房効果を上げるため、我が愛車はハードトップに換装しています。そこで、まずはオープンの走り収めをします・・・

そしてハードトップの装着にうつるのですが、今回はコペン乗りの方のYoutubeで知った異音対策を行ってみます。コペン・ハードトップの「トップロック」は、ロードスター・ハードトップのサイドロックと同一形状(※ライセンス提供している)なので、同じテクニックが使えるかな・・・というチャレンジです。


チャレンジといっても仰々しいものではなくて、トップロックとストライカーの間に文房具の「指サック」、もしくはM8サイズの「ボルトキャップ」を挟み込み、ロック部分のガタ付きを減らします。なお、部品代は一袋100円ちょっと。お財布にやさしいDIYです。


キャップは軟質樹脂とはいえ、そのままではなじまないので、ホットガンを当てて形状をなじませました。ドライヤーでもできると思います。


いざ、車体とハードトップをロックする段階で、キャップを挟み込むことでキャッチのクリアランスが狭くなってしまったので、調整ナットでフックを伸ばします。それをサイドロック、トップロックに行って試走をしてみると・・・驚くほどガタピシする異音が無くなりました。


ただ、全体チェックを行いますと、Aピラー部分に隙間が生じていることが分かりました。このままでは雨漏りのリスクもありますので、デッキロック部分から再調整をおこない、Aピラーと結合するトップロックにはボルトキャップではなく指サックをはめ込みました。これで隙間は解消です。


試走をしてみると、全く問題ないことが確認できました。値段も安価だし効果は絶大ではありますが、消耗品ととらえて、グローブボックスに予備の「指サック」を格納しておくことにしました。

クーペルックも美しいロードスター!年末も楽しんでいこうと思います。

関連情報→

ハードトップ(DHT)「ひとり脱着」と異音対策

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