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パンデミックもひと段落したかと思いきや、昨年(2024年)も世界的なインフレーション(物価高)の影響が大きかった一年でした。特に食料品・・・とりわけ野菜とチョコレートの高騰がえぐいことになっていましたね。
国内外で大きい選挙があり、欧州情勢や中東情勢も厳しい状態で、いずれも先行きの不安を感じるものばかりで・・・おっと、ここはクルマのサイトなのでこんな話は横に置いておきましょう。
国内事情でいえば2024年末に燃料油価格激変緩和補助金(いわゆるガソリン補助金)が減額されて、レギュラーでも店頭価格が見たことのない値段に突入しました。25年前から比べたら倍の金額・・・確かに現行車は燃費が良くなっているので(かつてと比較しても)大きな影響はなさそうですが、NA/NB世代のようなネオクラシックからすると燃料費が2倍になる計算になりますね。
一方、自動車業界では大きな変化があり、EVに傾倒した欧州メーカーがずっこけたり、日産とホンダの経営統合が発表されたりして、マルチパスウェイ戦略でメディアに散々馬鹿にされていたトヨタが頭ひとつ抜けている状態です。しかも今後も様々な趣味車を予告しているんですから、本当にすごい会社ですよね。「電動化技術のゴリ押しはエコじゃない」ということが一般常識になり、しかも新たな内燃機関が各メーカーから発表されたりと一安心です。
ただし、ここ数年以上に酷暑が続いて「秋」がほぼ無かったことからも、環境問題の取組みが重要であることは変わりません。ただ、その向き合い方に多様性が認められるようになったのはありがたいことです。
ロードスター界隈のニュースとしてはNDロードスター「35周年記念車」がND3のリコールにより大幅に発表が遅れたことくらいでしょうか。ただ、イヤーモデルで考えたら期内でもあるので2025年も「35周年」であることは変わりません。むしろ、1月のオートサロンではついに「2LのNDロードスター(幌)」が正式発表されたようです。フラグシップの「12R」は700万円後半って・・・私のNBロードスター中古車購入価格のだいたい10倍くらいの値段!
さて、そんなNBロードスターに対して、私が2024年にかけた金額を集計してみました。
2023年の燃料費 約8万円
年 | 走行距離(km) | 給油量(L) | 平均単価 | 給油金額 | 燃費(L) | 給油回数 |
2022年 | 5338.9 | 503.18 | ¥153.9 | ¥77,464 | 10.6 | 15 |
2023年 | 6,423.5 | 560.8 | ¥161.4 | ¥89,766 | 11.6 | 18 |
2024年 | 5144.9 | 484.16 | ¥161.3 | ¥78,126 | 10.7 | 16 |
13年合計 | 66,750.1 | 6,063.1 | ¥138.2 | ¥840,561 | 10.98 | 172 |
2024年はほぼ毎週末ロードスターに乗っているのですが、ロングツーリングを行うことが少なくて走行距離は伸びませんでした。ガソリン価格は2023年ほど乱高下しておらず、単価の安い埼玉界隈では160円前後をキープしていました。しかしガソリン助成金縮小から現在は170円台に突入しているので、かつてを知っていると「やっぱり高いなぁ」と思ってしまいます。なお、私のNB6Cはレギュラーガソリンです。
NB6Cロードスターの【B6-ZE(RS)】エンジンにおけるカタログ燃費は14.8km/L(10・15モード)ですが、現行計測形式となる「WLTCモード(Worldwide harmonized Light vehicles Test Cycle)」では11.4km/L(※)となります。※X*89.7*86
13年乗ってもカタログ燃費あたりをうろうろしてくれるのは嬉しい!あくまで私の乗り方ですが、B6エンジンは意外に優秀でした。
2024年の固定費 約15.8万円
年 | 自動車税 | 重量税 | 自賠責保険 | 車検基本費用 | 任意保険 | 固定費計 |
2022年 | ¥45,400 | ¥34,800 | ¥20,010 | ¥22,390 | ¥16,030 | ¥138,630 |
2023年 | ¥45,400 | ¥25,700 | ¥71,100 | |||
2024年 | ¥45,400 | ¥36,900 | ¥23,690 | ¥24,200 | ¥27,750 | ¥157,940 |
13年合計 | ¥566,600 | ¥198,900 | ¥146,760 | ¥131,510 | ¥216,310 | ¥1,260,080 |
NBロードスターを所有するだけで基本的に「絶対にかかる」金額は15.8万円でした。
2024年は車検があったので法定整備費用が乗ったことや、損害保険自体の料率が変更されているので少しづつ支出が重なっています。なお、自動車保険の等級は最高レートで、補償内容は対人対物賠償は無制限ですが車両保険はつけていません。つまり、自己責任を踏まえて趣味車に対するコストは最低限設定にしています。
また、自宅にロードスターを置いているので駐車場代もかかっていません。ちなみに自動車保険が一番安かったのは2019年の8,800円。それから3倍以上の掛け金になっているのは驚きですね。
なお、旧車の税金が加算されるのは大変ではありますが、極端な話、現行型車両の半分の燃費で倍以上の排気ガスを放出していわけで、環境負担のための税金といわれたら当たり前なんでしょうね。
2024年の整備費 約8.7万円
年 | メンテナンス | トラブル整備 | 快適装備 | 年次計 |
2022年 | ¥82,786 | ¥54,170 | ¥40,736 | ¥177,692 |
2023年 | ¥284,542 | ¥69,105 | ¥353,647 | |
2024年 | ¥58,214 | ¥26,969 | ¥2,498 | ¥87,681 |
13年合計 | ¥974,747 | ¥338,335 | ¥321,336 | ¥1,634,418 |
今回、絶対に必要な整備は車検対応のみでした。定期整備としても油脂類交換とメンテナンス品の購入くらいです。ただし、引き続き純正部品の高騰(価格改定)が続いているので、モールやシールなどの交換必要になりそうなパーツは少しづつストックを行っています。大きめなメンテナンスはピカピカのフロントバンパーを見つけてしまったので、その交換を行ったくらいです(その分カーネットレッドの一台がつぶされたのでしょうが)。
参考:https://mx-5nb.com/2023/11/13/bush-replacement/
2024年の年間維持費 約32.3万円
年 | 固定費 | 整備費 | 燃料費 | 年次計 | 月平均 |
2022年 | ¥138,630 | ¥177,692 | ¥77,464 | ¥393,786 | ¥32,816 |
2023年 | ¥71,100 | ¥353,647 | ¥89,766 | ¥514,513 | ¥42,876 |
2024年 | ¥157,940 | ¥87,681 | ¥78,126 | ¥323,747 | ¥26,979 |
13年合計 | ¥1,260,080 | ¥1,634,418 | ¥840,561 | ¥3,735,059 |
2024年のロードスターは基本的にノントラブルで頑張ってくれました。フロントバンパー交換も絶対に必要かといえばそうではなく、傷消しをするなら交換しちゃえ!くらいの気持ちだったので、通年で思えばお金がかからなかった印象です。燃料費高騰は確かに厳しいですが、全ての物価が上がっているので仕方ないですからね・・・
ちなみに13年間所有して、ロードスターにかかっている総合コスト(固定費、整備費、燃料費)は約370万円。でも、ロードスターを所有して得た「愛着性能」は数値にできませんし、もちろん後悔もありません。いろいろひっくるめて、2024年の月次コストは2.7万円になりました。
NB6C | 固定費 | 整備費 | 燃料費 | 総合経費 |
13年の維持費 | ¥1,260,080 | ¥1,634,418 | ¥840,561 | ¥3,735,059 |
年平均 | ¥96,929 | ¥125,724 | ¥64,659 | ¥287,312 |
月平均 | ¥8,077 | ¥10,477 | ¥5,388 | ¥23,943 |
なお、所有13年間でかかった維持費用を年次換算すると約28.7万円/年、月換算で約2.4万円/月となりますが、これはあくまで長い期間の計算になります。物価上昇が始まった2020年以降を鑑みると約34.4万円/年、月換算で2.8万円になります。もちろんコストカットを行うことは全然できるのですが、最近は予防整備を含めたメンテナンスを重ねたから平均単価が上がっているようです。
ちなみに、中古車両本体価格も含めた13年間の総合経費で鑑みても「ロードスターRF」の乗りだし価格に届かないという・・・おそろしくバリューパフォーマンスに優れているのもNBロードスターの魅力です。正直維持コストが厳しいか問われても、NBロードスターは想定以上に「安い」と感じています。2025年も引き続きNBロードスターに相手をしてもらおうと思います!
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