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本項目は2025年7月15日~2025年8月15日にかけて、インターネットにて行った「NBロードスター実態調査」の報告となります。前回のトピックと合わせてご覧いただければ幸いです。
回答者(NBオーナー)518名のサマリー

→前回トピック「NBの魅力とは?」はこちら
NBロードスターの悩み、そして愛

NBロードスターと共に暮らす日々は、歓びばかりではありません。旧車へ片足を入れている今、多くのオーナーがトラブルや漠然とした不安に向き合っています。今回のトピックではオーナーたちが実際に体験したトラブルのエピソード、特に多かったキーワードをもとに、避けては通れないリアルな「悩み」の声を中心にまとめました。
数多くのコメントを頂きましたが、全ては紹介しきれないので、独断と偏見により取捨選択をしていること、ご了承ください。
また、これは単なる不具合報告ではなく、数々の苦労話はオーナーたちがどれほど真剣に、そして深くロードスターと向き合っているかの裏返しでもあります。「手のかかるかわいいやつ」・・・そういって笑う彼らの言葉の裏には、トラブルを乗り越えるたびに深まっていく、確かな愛情が隠されていました。
NBロードスターでのトラブル経験
困ったこと、不安に思うこと気になることを教えてください
回答母数:330/複数回答可

その他、NB特有の弱点として6速MTのフィーリングや故障、定番ともいえるパワーウィンドウの不動、ヘッドライトの黄ばみなども挙げられました。また「ドリンクホルダーがない」「ゴルフバッグが積めない」といった、現代のクルマでは考えにくい実用面での割り切りを求められる場面も。
さらには「走行距離を増やしたくないが、走りたい」というジレンマや、「手放した後の後悔」といった、NBと暮らす上での愛おしくも切実な「困りごと」として、多くの声が寄せられました。
オーナーエピソード④【トラブル経験】

忘れられない、あの日の記憶
トラブルはある日突然起こり、オーナーに忘れがたい記憶を刻み込みます。「八方ヶ原(栃木)で立ち往生した」「夜中の山中でエンジンが止まった」。カム角センサーや燃料ポンプの不調は、オーナーを容赦なく非日常のサバイバルへと突き落とします。高速道路の料金所ゲートでエンジンが沈黙した時の焦燥感は、経験した者でなければわからないでしょう。
・ずっと乗って行くためによくある故障などどんなのがあるか聞きたい(すかるばにーさん)
・いつも走っていたいけど走れば走行距離がかさむ。距離がかさむとアチコチ壊れてくるから乗り渋りたい。でも、走りたい……あ~困った困った(Ken@nb10th0176さん)
・所有したての頃、ガソリンタンクの錆による重大な不調が発生しており、当初は原因がわかりませんでした。SNSで知り合ったNBオーナーの方とお会いした際にロードスターのショップを紹介してもらい、そちらへクルマを持って行ったところ一発で原因を突き止めてくれました。その店長さんもNBを長年所有していることもあり、信頼を置き、それからずっとそのショップにはお世話になっています。(井緖あさぎさん)
・お金がかからないこと。ロードスターより楽しい車はありますが、ロードスターと同じ価格帯(維持費含む)でロードスターより楽しい車は存在しないと思います。(これはNBに限ったことではありませんが)また、NB固有の魅力としては歴代ロードスターの中で最もオーソドックスなデザインをしていること、適度にメカニズムがシンプルでDIY作業がやりやすいことだと思います。(ぼあちょいさん)
・古い車なので故障は仕方ないがシンプルな構造で部品が出るためDIY整備で悪い所を潰し気になるところを改善しながら維持しております。最近は雨漏りが気になり幌を捨てハードトップへ。美しいクーペスタイルになり感動(Pake 4miniさん)
・常に何かしら漏れてる、高回転で回すとギシギシいう(藤林さん)
・トラブルは購入後15年目くらいから発生していますが経験上、NBは高額な費用が掛からないと感じます。修理のための純正補給部品がわりと管理されているのは助かりますが、不安になるのは純正部品の価格高騰が自分自身の想定を超えること。(笑)それと、NDロードスターでも幼児が乗せられないのは困る。海外仕様は全てパッセンジャーエアーバッグオートキャンセラーやチャイルドシート対応なのに国内仕様には未だに導入されていないのは大変困る。孫が乗りたがるのに断るのは辛い。孫は理由もわからず泣きじゃくる。カタログに人馬一体を謳うならば、同じように幼児別体と大きく記載するべき。(漏らしクソジジイさん)
・買った時に色々と改造されていて不調だった車両だったが、純正部品をかき集めて戻していくうちに調子が良くなっていった。もはや古い車なので、運転の仕方や部品の取付など手を当てたものが良くも悪くも帰ってきてくれる、ある意味機械と会話できる車(マツさん)
・チェックランプが付いたとしても自走で帰れる壊れ方をしてくれる(タビさん)
・トラブルは数多くありましたが(中略)一番困ったことは燃費の悪さ。この前はリッター8でやるせない気持ちになりました。現行の軽自動車を見習ってほしい。不安に思うことは他の経験していないトラブルがさらに発生しないかということ。発生したらお金が減って嫌だなぁということ。(JUNさん)
・パワーウインドウが壊れますね。新車から20年で左が2回、右が1回壊れました。逆に言えばそれくらいしかトラブルはないです。幌は2回、1回目は純正、昨年2回目の交換で純正ビニール幌が欠品ということでマルハ幌に変えました。あとトランクリッドが退色してきたのでつい先日再塗装したばかりです(チタングレー)。あ、そういえばヘッドライトの黄ばみがひどくて高輝度LEDでも車検が通らなくなったので、昨年ヘッドライトハウジングを新品に交換しました。(Hideyuki Satoさん)
・新車で買った初期型ではトラブルは無かったですが、中古で買った中期型NBは年齢相応のトラブルがありました。パワーウィンドウが動かない、ブレーキから煙が出てマスターシリンダーとブレーキキャリパーの交換やエアコンのリレースイッチからの漏電によるバッテリー上がりなど、色々です。タイヤのアライメントの問題なのか不明ですが、時速100キロを超えた辺りから前輪タイヤのバイブレーションが気になります。(吉村さん)
・一通りのトラブルは経験したから、ま、こんなものだと思っている。(げんまさん)

レッカーを呼ぶほどではなくとも日々の困りごとは尽きません。席に座りながら幌が閉められないのはNBでは当たり前の話ですが、首都高トンネルへオープン状態で突入して後悔、旅行中に幌が裂けて雨漏り・その旅でキーの閉じ込みという、まるでコントのような悲喜劇を語るオーナーもいました。
これらのエピソードは、当事者にとっては笑い事ではありません。しかし、時が経てばそれらもまた、愛車との歴史を彩るユニークな記憶となります。友人や恋人との大切な時間のなかにねじ込まれ、刻まれたトラブルの記憶は、ほろ苦く、そして愛おしい思い出として心に残り続けるのです。
オーナーエピソード⑤【抱える不安】

部品・パーツ供給に関する不安
この先、このクルマに乗り続けられるのか。現役オーナーたちが抱えるもっとも根深い、そして共通の不安は「部品の供給」に他なりません。復刻パーツがそれなりに生産されているNAと違い、どうしても二番煎じとなるNBロードスターは様々な部品の廃盤が現実味を帯びてきました。特に限定モデル(ターボやクーペ含む)専用部品や内装パーツなど、代替の効かない部品供給終了は、オーナーの心を重くさせています。
「パーツ価格の高騰」も深刻です。かつてはアフォーダブルスポーツカーの代表格だったNBも、今や部品代は当時より数倍に跳ね上がり、予防整備さえ躊躇する声もありました。電子部品は寿命が来れば交換するしかありませんが、いざという時には手に入らないかもしれません。これはNBがクラシックカーとして生き残れるかを左右する岐路といえるでしょう。
したがって「何が廃盤なのか一覧で知りたい」という要望がかなり多く、さらにマツダの継続的なサポートを願いつつも、オーナーたちは未来のための情報収集を続けています。
・直近で困ったことはNB後期のインナーハンドルが販売終了していたことです。中古で入手しましたが、出物も少なく高かったです。NB前期はまだ売ってるのに・・・長く乗るつもりなので、今後の部品供給および値上がりが心配。(オカピーさん)
・車齢20年越えなので重要部品はほぼ入れ替えました。純正部品が値上がりしていくのはしょうがないとは言え、今後の不安ではあります。また欠品も心配。1番時間もお金もがかかった不具合はアイドリング不調でした。(zoom zoomさん)
・トラブルは、あるあるのクラッチフルード漏れ、燃料ポンプ故障から、変わったところではプロペラシャフト脱落などたくさんです。不安は、部品の供給です。NAほどマツダに大事にされてないようなので、廃番部品が増えてきそうです(えっぽこさん)
・当初ブッシュ類とアブソーバーの交換。その後、ライトに水滴。ブレーキ液漏れ。エアコン壊れる。ミッション入りにくい。きしみ音。デフから金属片。修理は可能だが高価。純正部品の高騰が気になっています。(gatya398さん)
・純正パーツの供給、物価高。失礼かもですが、老舗ショップさんの高齢化による廃業等も…社外パーツは専門に扱ってるロードスターショップさんのパーツを頼りにしてます。(nobuhiro.2581さん)
・先代NB2がエンコで廃車になったのだが、今代NB2もエンジンストール現象が起きており不安に思っている。パーツ供給はされているが値段が2倍以上になってきておりキツイ。(DAPさん)
・嫁さんを乗せてドライブに出た時に限って雨漏りしたり燃料ポンプトラブルで自走不能になったりする。嫁にも気に入って欲しいのに・・・(NOTOさん)
・ロードスタークーペ、後ろの部品ないんですよね。トランク雨漏りで大変でした。(佐藤達哉さん)
・日常的にハードトップを載せているが、ある大雨の翌日、運転席の座面だけが濡れていたことがあった。座席下も含めて他部位は一切濡れていないが、運転席座面のみが濡れることは構造上考えにくく謎である。(YAMAさん)
・フロントガラスモールゴムの目詰まりにより、長雨の時は室内が池になった。(ドルアーガさん)

オープンカーの宿命「雨漏り」
オープンカーであるロードスターにとって「雨漏り」は切っても切れない宿命です。多くのオーナーが程度の差こそあれ、この戦いを経験していました。経年劣化で硬化したシールからの浸水は序の口、幌そのものが裂けたり、リアガラスの接着が剥がれて脱落する、フロントピラーのモールが詰まり「長雨の時は室内が池になった」という衝撃的な報告もありました。
雨漏りは車内が濡れて不快なだけではありません。水抜けの悪さや、フロアに水が溜まることでより深刻な問題である「錆」の温床になります。フロアに錆が発生し、穴が開いて地面が見えていた」という声は、雨漏りを放置する恐ろしさを物語っています。
もちろん、幌を新品交換すれば解決はできますが、その費用は決して安くはありません。「幌が高い」という理由で交換を躊躇し、不安を抱えながら雨の日を過ごすオーナーもいるようです。現実問題、ソフトトップならではの開放感と引き換えに、オーナーたちはこの避けられないリスクと付き合っているのです。
オーナーエピソード⑥【経年劣化】

静かにクルマを蝕む病
雨漏りが突発的なケガとすれば、「錆」は静かに進行する「病」です。そして、それはNBロードスターのオーナーにとって、最も恐ろしい敵のひとつといえるでしょう。特に多くの声が集中するのが「サイドシル」です。リアタイヤの前方、ボディ下部のこの箇所は構造的に水が溜まりやすく、内側から錆が進行してしまうNBの泣き所として知られています。
表面上は綺麗に見えても塗装の下では錆が進行しているケースも少なくないようで、気づいた時には板金修理が必要になるケースが多いようです。さらに、フロアやAピラーの根元など他の箇所にも錆のリスクは潜んでいます。一度発生すると、その進行を食い止めるのは容易ではないため、予防整備が重要となってきます。
この問題の根深さは修理のハードルにあります。DIYで行うことも不可能ではありませんが、腐食したパネルを完全に修復するには高い技術と費用が求められます。何より、錆はクルマの骨格であるボディそのものを蝕んでいき、クルマの寿命に直結する問題です。だからこそ、オーナーたちは定期的に下回りをチェックし、愛車の健康を祈るのです。
・年式故に故障は仕方ないと思う。しかし部品が供給され続ける限り修理は可能なためそこまで気にしていない。唯一の心配事はボディの錆。自分の個体はリアタイヤ前側の腐食しやすい部分にパテを盛った形跡があるため経過観察中(Pake 4miniさん)
・イグニッションコイル不良、サーモスタット不良、ラジエター漏水、水温センサー不良、リアキャリパーからのフルード漏れ(全て経年劣化でしょう)、飛び石によるフロントガラス交換等、盛りだくさんです。今後、途中で止まるといったことのないように、願っています。(とくとくまるさん)
・配線系は新品が出ないのでDIYで付き合っていくしかない。(義理堅いイカダさん)
・古い車なのでいつどこが壊れるか分からず、壊れても故障個所の特定に難儀することが多い。ネットに上がらないマイナートラブルも増えてきた。(gucchi893さん)
・エアコンが故障した夏の灼熱地獄。頭の真上の幌骨が熱くなりトースターで焼かれている気分だった。(タカミさん)
・ダイレクトイグニッション不調でATなのに信号待ちでエンスト多発、窓が上がらなくて内張り剥がして修理、なぜか通常バッテリー搭載されてて交換、社外カーナビが古すぎて不要だったので交換しようとしたら謎配線で交換されてて配線引き直し…と、中古購入直後に全部発生してロド沼の洗礼を受けました。現在は謎のアイドリング不調が発生してますが原因がマジでわかりません…。(みずいろさん)
・クラッチ異音修理見積もりをディーラーと専門ショップ 両方から取って専門ショップに修理依頼したが、ディーラー見積もりには異音原因となるパイロットベアリングが含まれていなかった。ディーラーに頼んでいたら部品再手配になっていたと思う。信頼できるショップとの付き合いは大切にしたい(Mizoreさん)
・古い車なのでいつどこが壊れるか分からず、壊れても故障個所の特定に難儀することが多い。ネットに上がらないマイナートラブルも増えてきた。(gucchi893さん)

終わりなき対話
NBロードスターとの暮らしは経年劣化との終わりなき戦い、いい換えれば「対話」の日々でもあります。大きなトラブルとは別に、オイル漏れ、冷却水漏れ、センサー類の不調、点火系のトラブル、ミッションやデフからの異音など、そのメニューは多岐にわたります。
特に、カム角・クランク角センサーやオルタネーター、燃料ポンプといった部品は、ある日突然寿命を迎え、路上での立ち往生に直結します。そのため多くのベテランオーナーは、これらを「消耗品」と割り切り、予防整備として交換することを推奨します。また、年式相応の電装系の弱さ(経年劣化)も多くのオーナーが指摘するところで、パワーウィンドウの故障は「通過儀礼」とさえいわれています。
一箇所直し終わる頃には、別のところが不調になる。これは旧いクルマと付き合う上でのリアルな現実です。しかし、不調の原因を探る中でクルマの構造を学び、修理していく過程、その絶え間ない整備の積み重ねこそが、クルマへの理解を深め、何物にも代えがたい愛情に変換されるのでしょう。
NBロードスターを「降りた」理由

クルマとの別れには様々な理由があります。特に、趣味性を求めて手に入れた愛車との別れは、オーナー自身の転機と結びついていることが少なくありません。そこで、かつて同じNBロードスターのステアリングを握った同胞たちの声に耳を傾けると、深い愛情の物語が浮かび上がってきます。ここでは、元オーナーによる声を集約しました。
さし差し支えない範囲で、
NBロードスターを「降りた」理由を教えてください。
回答母数:67名

<いただいたコメントより抜粋>
・未だに手放したことを後悔しているので、よほどのことがない限り手元に一台置いておくべき。MT設定があり安く乗れるFRという意味では貴重な存在。クラシックカー的に大事に乗るのも良いが、若い人にはしばき倒して自分で直して…という乗り方をしてほしいと思う。(@SBR1300Pさん)
・NB6→NB6と乗り換えるほどの惚れ込みようでしたが、事故で突っ込まれ全損に…現在はND5REに乗っています。(しぶおさん)
・NBは1.2.4と3台乗り継ぎました、後期は剛性もパワーも上がり文句ない車だったと思います。そろそろNBも細かい部品が壊れたり維持が大変な車になっているかと思います。私は個人の趣味でABSすらついていないNAに乗り換えましたが、NB乗りの方ならNC、NDへの乗り換えも抵抗感なく出来るのが良い塩梅かと思っています。でもそのままNBを維持するのが楽しいかも!これからも好きなロードスターを大事に乗りましょ!(ペンギンさん)
・全く段取りせずに湯布院まで旅行に行ったのが懐かしいです。宿泊場所がなくて、道の駅で車中泊をしました。体育座りで身体が痛くなりましたが、なんとかなるものだな、と新鮮で楽しかったです。とにかく、いくら走っても、走り足りない。もっと走りたいと思わせてくれる車でした。(谷一樹さん)
・結婚して子供が生まれても維持してましたが、2人目が生まれてから単純に乗る時間が確保できずにギブアップしました。また乗りたい!(@mshi0801さん)
・車をあまり知らない父親が「お前のロータスなぁ~」と車名を間違って覚えていたので所有していた約18年間、そのまま訂正せずにしておいたこと(笑)(ありんこさん)
・初めての車がNBロードスター(NB2)でした。最初はNAが欲しかったのですが、価格高騰により手を出せずに仕方なくの選択でした。ですが、だんだん乗っていくうちに先代より抑揚がついたグラマラスなボディ、クリスタルブルーメタリックの色の良さ、その気にさせてくれるコックピットやエンジンレスポンスやシフトフィール、何より天気の良い日に屋根を開けて走るというオープンならではの楽しさ等に触れ、気づいたらロードスターの中ではNBが1番好きな存在となっていました。事故でやむおえず手放してしまった車ですが、いつかまたこの車に戻りたいと思わせてくれるような車でした。(@nb6c_ztmy ほしさん)
・NB前期とユーノスに乗っていました。NBは故障知らずでしたが、ユーノスは新4号で信号待ちしているときに動かなくなることや、走行中にエンストがありなかなか手放しました。(中略)屋根を開けていろは坂や日光の街並みなどを走行した際にはとても気分が良かったです。NBは安い、故障しない、屋根を開けられる等々偉大な車でした。(みるるんさん)
・真夏の猛暑日に職場から帰宅中、大渋滞の中で電動ファンが止まってエアコンが効かなくなり、水温計も振り切れてしまいました。暖房全開にして涙と汗に濡れながら帰ったその日、乗り換えを決意したのでした…通勤車でなかったら今でも直し直し乗っていたかもしれません。(きらさん)
・ジムカーナでシリーズチャンピオン取りました。FRの走りを学べて、しっかり操れるようになれば速さ勝負でも使える。アクセル全開時間が長く、ひらひらコーナリングできる良い車でした。(てるきちさん)
・私が乗ったNBは当初、ある後輩が乗る予定でしたが、諸事情あり廃車になり掛けていたクルマでした。当時他にもクルマがありましたが、乗っておきたいと思っていたことと、廃車にはしたくないな…と思い譲り受けしました。(中略)今はその後輩にNBを譲り楽しく走っているようで、私も大変嬉しく思っています!!私はNBに乗れた期間が結婚直前ということもあり短かったのですが、乗ったクルマの中では1番運転が楽しいクルマでした。(きゃらばんさん)

あるオーナーは家族が増えたことで別れを決意しました。子供が生まれ、ガレージに佇むロードスターと向き合う時間が次第に失われていく・・・それは愛情が薄れたからではなく、ライフステージの変化という誰にでも訪れる現実的な理由でした。また、あるオーナーは真夏の交通渋滞でのオーバーヒートが引き金となりました。日常使いにおける信頼性の問題は無視できない一線でしょう。洪水という不可抗力によって、突然愛車を奪われた悲しい経験を語る人もいました。
繋がりこそが、最高のメンテナンス

ひとつひとつの悩みは深く、時にオーナーの心を重くさせるでしょう。そして、問題に直面した時、「誰に相談したらいいのかわからない」という不安が追い打ちをかけることも少なくありません。
しかし、このアンケートに寄せられた声そのものが、その答えを示唆しています。それは「仲間」の存在です。あるオーナーはSNSで助けられ、またあるオーナーはミーティングで得た情報に救われました。ロードスター乗りがすれ違いざまに交わす挨拶のように、この世界には見えない繋がり、つまり巨大なセーフティネットが広がっているのです。
あなたが今抱えている悩みは、きっとどこかの誰かが乗り越えてきた道です。信頼できるディーラーや専門店、そして何より、同じクルマを愛する先輩や友人たち。頼れる場所は、あなたが思うよりずっと近くに存在するかもしれません。
旧車と生きることは、定期的なハードルへの挑戦です。しかし、それは決して孤独な戦いではなく、この繋がりこそが最も信頼できるメンテナンスパーツといえるでしょう。
以上、NBロードスター実態調査のレポートでした。NBを愛する我々はひとりではありません。皆の集合知で、愛着性能を深めていきましょう!
→実態調査にご協力いただいた皆様(クレジット)
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