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NBロードスターを振り返るアーカイブとして、NAロードスター後期、NB・NCロードスターの開発主査をされていたミスター・ロードスター貴島孝雄さんに時間を頂き、たっぷりとロードスターの話を聴きに行って来ました。
2017年と、2018年の夏に山口東京理科大学の貴島研究室にお伺いした内容を、複数回に分けてレポートさせて頂きます。
貴島孝雄さんプロフィール
今更ではありますが、貴島さんのプロフィールをご紹介させて頂きます。
氏はマツダの元エンジニアであり、関わられたクルマはキャロルロータリー(※未発売)、タイタン、ボンゴ、プロシード、BDファミリア(赤いファミリア)、歴代RX-7(SA、FC、FD)、787B、ユーノスコスモ、歴代ロードスター(NA、NB、NC)と書き出しても凄いラインナップです。
マツダを退職された現在は、山口東京理科大学の教授として次世代エンジニアを育てています。
特にロードスターは初代主査、平井さんからのご指名でNA後期(1800シリーズ)から主査をされ、RX-7(※FD3S)も兼任、NB・NCの陣頭指揮をされ、今に至るまでのマツダ・ロードスターを育ててきた一人です。
氏の何が凄いかというと、開発主査として当時のフルモデルチェンジでは当たり前だった「大型化・ハイパワー化・豪華装備」などを極力避け、ロードスターの本質にある「楽しさ、人馬一体」を貫くため、ライトウェイトスポーツ「軽さは性能」を守り、進化・熟成させた事です。
愛車はもちろんロードスター!ご自身が最後に関わったNC2ロードスターRS、還暦仕様です。
現在は古希をむかえられていますが、ロードスターに関っていた時代はアラフォー辺りから・・・という事で、今の私の歳とあまり変わりません。その時代に情熱を持って仕事をされていた事実と、それをやり遂げた事は、とても刺激になりました。
インタビュー主旨
NAロードスターが旧ライトウェイトスポーツのリバイバル企画であれば、NBロードスター以降は世界のライトウェイトスポーツのベンチマーク(基準)です。その祖を築かれたといっても過言ではありません。
「NBロードスターアーカイブ」を構築するにあたり、さまざまな情報収集をしているのですが、紙面やネット、動画インタビューなどのバイアスがかかった内容ではなく、どうしても貴島さんの「生の声」がお聴きしたく・・・「直接お時間をいただけませんか」と不躾な打診ではありましたが、なんと快諾を頂くことが出来ました!(※かなりドキドキでした・・・)
そこで、友人と企画会議などで質問内容を作り込み・・・山口東京理科大学の貴島研究室へお伺いしたのです。
「ロードスターって楽しいでしょう?何故かというとね・・・」と始まったインタビューは、ロードスターだけでなくマツダ・スポーツカーや「ものづくり」に対するフィロソフィ(哲学)、家族のこと、社会のこと、次世代への想いにまで至りました。
・・・実は、結構失礼な事も聴いてみたのですが想定以上にぶっちゃけて頂き、真偽話のウラを取る事もできました。そんな話を共有させて頂きます。
また、ロードスター乗りとしては言葉にしきれない、本当に至福の時間を過ごす事が出来ました。そして、自分の愛車がより一層可愛くなりました。
貴島さんにはお礼を改めてさせて頂きます。本当にありがとうございました!
それでは、インタビュー記事をご覧ください。
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記事内容に関して
この取材はあくまでわたくしの個人活動の延長線上にあります。
貴島孝雄氏、マツダ株式会社、山口東京理科大学、その他関係各位に迷惑をお掛けするようなことはないよう心がけていますが、もし指摘事項がありましたら、ご一報いただけるとありがたいです。