NBロードスター、メーター周りのメンテナンス(電球交換&リニア化)

NBロードスター、メーター周りのメンテナンス(電球交換&リニア化)

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NBロードスターも生産から20年以上経てば、経年劣化は避けられないもの。昨日まで絶好調でも、今日いきなり壊れる・・・なんて、よくある話です。ただ、電子制御は必要最低限なので、いきなり止まることがないのは助かりますけどね。

さて、今回はメーター周りのメンテナンスのご紹介です。ただし、あくまで自己責任のDIY作業なので、ご参考までに・・・

メーターを外す


メーターへアクセスをおこなうために、まずはメータフードの取り外しを行います。使う工具は基本的にプラスドライバーのみ。昔のクルマって凄いですよね・・・ステアリングコラムのカバーを止めているネジが下側になるので、対象の3箇所を外します。


すると、コラムカバーがゆらゆらしますので、パーティングライン(合わせ目)の上部を押すと外れます。一応、下部のネジを取らなくても上部のカバーを外す事はできますが、こちらの方が作業性は高いはずです。


あとは気合いを入れて、かつ繊細に壊さないように・・・でも大胆に!黄色い矢印の部分にある左右のストッパーを外して、そこに手を入れてメーターフードを水平に引きます。フード自体は数カ所の爪で止まっているだけなので「バコン」と外れます。これ、斜めに引くと爪が割れるので注意です。これでメーターへアクセス出来るようになります。


メーター自体は4か所のプラスネジで止まっているだけなので、それを外して少し手前に引きぬき・・・


メーターの裏面3か所に繋がっているソケットを引き抜きます。


これで、無事にメーターを取り外すことができました。

メーター電球を交換する


私の愛車は週末の日常使いが多く、夜間走行は比較的少ないのですが・・・ある日、気づいたらメーターの一部照明が暗くなっている(切れている)ことに気づきました。速度計の左側、分かりますでしょうか?別に全く見えないわけではないですが、気になります・・・


ちなみに、メーターの交換電球は純正部品(N066-55-43Y)は「ソケットごとのセット」になっており、ひとつ459円(税別 ※2025/9現在)。現役当時は300円だったので、約1.5倍の価格になっています。速度計、回転系で各2セット使用しますので、合計4セット必要です。


でも、部品自体はT10(12V 3.2W)の電球交換でも事足ります。ただし、オレンジ(アンバー)のカラーキャップも別途必要になるのがポイント。こちら、昔はカーショップで気軽に購入できたのですが、今や交換用バルブはカスタム用途のLEDに置き換わってしまったからなのか、なかなか店頭で見かけなくなってしまいました。なので、私はアマゾンで手配をしました。

値段はバルブ(10個セット)とキャップで併せて約1200円ほど。意外にT10バルブは交換頻度が高いので、ストックとして多く持っておくことにしました。なお、同じT10バルブでも5Wのものはバルブの熱害が出るので注意です。


メーター裏面のバルブをひねるとユニットごと取り外せます。カラーキャップは溶けていて、再利用は無理でした。また、どうせ経年劣化が起きるので、バルブは4つ全ての交換を行います。


ただ、バルブの根本は焼けていましたので、余裕があれば純正部品(ユニットごと)の交換をお勧めします。私はカラーキャップが焼けるのが嫌なので、根元で折り返して装着をしました。


試運転にて、無事にメーターの照明が回復しました。無事に照らされているようで一安心です。

純正水温系のリニア化を行う

メーター内の純正水温計は「動きすぎる」と不安だというクレームが来ることから、基本的にそんなに動くことがありません。NBロードスターの純正水温計も例にたがわず、暖気が終わっても針が動いたら中央でほとんど動かず、上ぶれてしまった際は「かなりヤバイ」といわれています。そこでリニア化(動き続ける)を行いました。


取り外したメーターの蓋をマイナスドライバーで外していきます。爪で止まっているだけなのスンナリ行くはずです。


社外の文字盤をつけられる方は、ここから針を取り外しての作業になります・・・が、私はNBロードスター後期のホワイトメーターが気に入っているので、これでよしとします。


ちなみにパーツ構成はこんな感じです。


このパーツを後ろから見て、こちらの3つのネジを外しますと水温計が外れます。


水温計の真下にある赤いコンデンサ。作業はこちらを外して直結させればOKです。とりあえず純正状態に元に戻せるように、半田コテで下側の線だけ外しました。


近所のハードオフでひと束100円で売っていた銅線を加工して、半田付けを行いました。あとは逆の手順でメーターを組み直していきます。


いざ、走り出すと最初は動かなくて驚きますが、5分くらい走るとゆっくり動き始めます。なんとか成功のようです。夏場や渋滞時には明らかに上振れて、そこからファンが回って水温が下がる・・・なんてのを目視できるようになります。半田こての作業が必要ですが、それほど難易度も高くないし、クルマからのインフォメーションが増えるので、個人的におすすめの作業です。

以上、メーター周りのメンテナンス作業でした。冒頭にも書きましたが、分解自体はドライバーのみでできてしまうことや、比較的シンプルな構想であることに、ネオクラシックの良さが詰まっているような気がします。何か、参考になれば幸いです(繰り返しますが、自己責任で!)

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