NA/NB ハードトップ(DHT)のススメ

NA/NB ハードトップ(DHT)のススメ

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ロードスターのもうひとつの魅力といっても過言ではないのが、クーペルックになるハードトップ。ちなみにこのデチャッタブル・ハードトップ(DHT)は、マツダではユーノスロードスターのリリース初期からラインナップされていて、かなりの拘りがあったようです。

NA/NBは基本共通の構造ですが、デフォッガ・コネクター形状が異なります。NCも標準でラインナップされていて、純正色であれば全色が注文可能でした。

ロードスター・ハードトップ(DHT)の概要


構造素材のルーツはマツダ・オープンカーにあります。6代目ミリア・カブリオレで架装されていたトランクリッドと、サバンナカブリオレ(RX-7:FC-3C)のルーフ(レザー張り)の構造材に使われていた、「SMC」という工法です。これはプラスチックと炭素繊維を混ぜ合わせたシートで整形されています。

FC時代までは曲面整形には気泡が発生して塗装困難だったものを、新技術で解決することができ、このデザインが実現できました。ちなみに【黒絞加工】のハードトップは妥協の産物で、初期からラインナップされていたクラシックレッド塗装は革新的だったそうです。

ちなみにこのノウハウは、後にAZ-1の外装にフィードバックされました。知る人ぞ知るAZ-1のSMC外装は、プラモのように軽くて驚きます。また、NCロードスターのRHT(リトラクタブルハードトップ)の構造材もSMCが採用されています。

こだわりの曲面

ここまでして拘ったのは、曲面でデザインされたルーフデザインの形状再現と、後にフォロワーが出た時に差別化として、メーカーの威信かけた純正塗装パーツの供給という位置づけだったとのこと。幌に負けず劣らず美しい曲面構成と、最近のクルマではこんな凝ったリアガラスは見かけなくなって久しいですよね。

ハードトップ(DHT)の利点


ハードトップの利点といえば、わかり易いのは耐候性です。幌ではなくルーフ(屋根)になりますので見た目の変化以上に、エアコンが効く、静音性が上がる、空から石が降ってきても凌げるなどメリットがあります。

また、最も体感できるのは剛性感。マツダ広報資料によると曲げ剛性で87%、ねじり合成は12%向上します。別のクルマと感じてもおかしくないくらい乗り味が変わってしまいます。わかりやすいのは、路面のギャップやコーナーリングでブルブルしなくなります。

ハードトップ(DHT)のデメリット


もちろんデメリットもあります。まずはNA用は約30kg(NB用は22Kg)という重量物が高い重心に来るのでクルマは重くなりますし、燃費も下がります。また、剛性感の向上はサスの突き上げなどもダイレクトに来るので、やはり別の車と思ってしまうくらいハードに感じるのです。

また、取り付け精度が悪いとガタガタピシピシと異音があるので、地味にストレスです(これは調整で改善できます)。

さらに、取り外したら地味に大きいです。したがって、置き場所の確保にも困ります・・・

ハードトップ(DHT)の当時価格


ちなみにNA当時のリリース価格は黒絞が162,000円、赤(有彩色)182,000円で取り付け工賃が3,000円。商品のお届けまでに納期がかかる記載が泣かせます。

また、NBになると価格が上がって黒絞170,500円、ボディ色190,500円で8,500円の値上げ。しかし内装色(内張り)にタンカラーを選べたそうです(基本は黒)。また、NB2以降だと黒絞も有彩色も同一価格の206,500円でございます。

だから、某オークションの中古価格ってリーズナブルなんですよ・・・(ちなみに私はボーナスで新品を買いました)

まとめ


お金の話ばかりで下世話な感じになっちゃいましたが、もちろん最大のデメリットはオープンカーなのに屋根が空かないことです。しかし、別の見方をすると一台で二回、別のクルマが楽しめる・・・と考えられます。なかなか面白いと思いませんか!?

ロードスターの走りを楽しむ選択肢の一つとして、試してみても面白いかと思います。中古で手配するなら幌交換より安いから、一時しのぎにも最適。

皆様のロードスターを美しいクーペルックに!オススメですよ!

<関連情報>

ハードトップ(DHT)の取付け方

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