MX-5 Mk2(マーク2)

MX-5 Mk2(マーク2)

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ロードスター業界(?)の方はご存知かと存じますが、欧州版NBロードスター「MX-5」は「NB」ではなく、「マーク2」や「シリーズ2」という愛称で呼ばれることが多いです。

これは、NB型MX-5(NBロードスター)が、初代MX-5のフルモデルチェンジというよりも、マイナーチェンジ的な進化であった事と、かつてのLWS(ライトウェイトスポーツカー)代名詞であるロータス・エランやオースチン・ヒーレーも「マーク2」など”世代”で呼ばれていたオマージュ的な意味合いもあるようです。

「MX-5 Mk2」buyer’s Guide より

以下は欧州【Classic&sports car】誌のバイヤーズガイドの引用です。
また、Google先生と私で意訳しています。

Mazda MX-5 Mk2
Buyer’s guide
引用元:https://www.classicandsportscar.com/features/buyers-guide-mazda-mx-5-mk2alt

Overview(概要)

The original MX-5 was a hard act to follow. It had to go because its pop-up lamps no longer passed pedestrian safety laws in the US, where it was called the Miata.

オリジナルのMX-5を継続させる事は難しくなっていました。Miataと呼ばれていた米国では、リトラクタブルヘッドライトが歩行者安全基準を通過せず、対策する必要があったからです。(注:欧州灯火規制など、その他要因も含む)

So Mazda made a virtue out of necessity by refining the design, making it a bit bigger (inside and out), a little more aerodynamic and noticeably more powerful. Its suspension was stiffened, the wheels and tyres grew – the MX-5 was moving with the times.

そこで、ボディをほんの僅かな拡張にとどめ、空気力学を考慮したデザインへ洗練させました。そして必要なパワーとサスペンション調整、ホイール・タイヤもサイズアップを行うなど、 MX-5は時代に即した進化を行いました。

Officially called the NB but also known as Mk2 or Series 2, its ethos remained the same – front engine, rear drive, 50:50 weight distribution and double-wishbone/coil-spring suspension all round – a modern Lotus Elan.

オフィシャルには「NB」と呼ばれたこのモデルは「Mk2」または「Series 2」とも知られており、FR、50:50の重量配分、ダブルウィッシュボーン/コイルスプリングサスペンションなど、MX-5の精神は引き継がれていました。まさに現代のロータスエランです。

Against tough opposition from the MGF, BMW Z3, Toyota MR2 and Fiat Barchetta, the Mazda held its own. “King of the heap is the MX-5, no question,” wrote Autocar of the chassis, when testing the 1.8 for the first time. “We can’t hide our disappointment that the MX-5 has lost some of its visual sparkle,” the review continued. “To drive, though, it’s better than ever.”

MGF、BMW Z3、トヨタMR2、そしてフィアットバルケッタなどのシェア競争に対して、マツダはあえてキープコンセプトを貫きました。英国Autocar誌では1.8エンジンをはじめてテストした際「最も熟成されているシャシーはMX-5で、疑う余地はない」と評し「MX-5がエクステリアの美点を失った失望を隠すことはできない」「ドライビングには必要にして十分、より洗練されている」とレビューは続きました。

まとめ


もはや語りつくされていますが、海外でもリトラ廃止にグチグチいわれているのは一周回って褒め言葉に聞こえます。(そういった意味では、4代目プリウスの前期型が最近カッコよく見える…)

また、ざっくり書くと「走りはライバルに比べてもサイコー」と評されているのは痛快なところです。クルマの魅力というのは言葉の壁を越えて、世界共通である事を実感しますね!

<関連情報>
https://www.classicandsportscar.jp/feature_issues/2015/03/14/100319/

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