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今回はNBロードスター前期型ショップオプションをご紹介します。
ショップオプション(ディーラーオプション)とは、いわばメーカー公認のカスタマイズパーツです。
今回ご紹介するものは前期型(NB1)に準ずるものになりますが、エクステリアパーツの一部を除いては、後期型(NB2以降)にも到着が可能であり、NAロードスターを始めとした他マツダ車にも流用することも可能です。(※自己責任でお願いします・・・)
今までも事あるごとにご紹介した通り、ロードスターは「軽さ」が性能です。つまり、軽量化に関してはかなりこだわって開発されています。その影響を体現化したのが今回の「ショップオプションカタログ(前期型)」であり、その特徴として各パーツに「重量」の記載をしているのが大きなポイントです。
参考:
ロードスター乗りであれば(多かれ少なかれ)当該項目を確認せざるを得ず「重くなるならば買わない」という選択肢もありえます。そうなると、もしかしてマツダは積極的に売る気はなかったのか?と勘ぐってしまいます・・・
さて、現在では目にすることはないパーツもちらほらありますので、その中身をご紹介していきましょう。
エクステリアパーツ
基本、エクステリアパーツは純正色の全てがラインナップされています。また、フロント周りのパーツはNB1のエクステリアに準じているので、前期型の専用装備になります。
なお「サイドエアダムスカート」は後期型でも「Bタイプ」と名称変更してラインナップが継続されました。リアスポイラーに関しては、きちんとCd値が低減されるところまで記載されているのにも注目です。
ハードトップはNAロードスターと同形状ですが軽量化が行われ、リアガラス全てが熱線入りになりました。また、熱線のカプラー形状も変更されていますが、変換も可能です。選択できるカラーは純正ボディカラーもしくはブラック絞(シボ)を選択することが出来ました。
なお、ハードトップを装着するための「穴あき内装トリム」も内装色に合わせて選択することができますが、ノーマルのトリムに穴あけ加工を行えばストライカーを装着することが可能です。
フロントタワーバーはNB1RS準拠なので微調整が可能かつカラーも選択できることができました。こちら、NB後期型では形状が変更されてしまいます。
インテリアパーツも若干まざっているのはご愛嬌。ここでの注目は「純正スキーキャリア」で、ほぼ目にすることはありません。まさに時代を感じるオプションです・・・
「ファッションバー」は「エアロボード」と干渉しないように取り付けることが可能です。「エアロボード」はNAロードスターに流用することも可能です。NAロードスター初期と違って、NBロードスターの「ソフトトップカバー」はオプションになります。
このあたりのパーツでは、VSグレードに似合いそうですが、特に「ドアエッジモール」は珍しいと思われます。なお、2020年4月にオートライトが義務化されますが、かつてはオプションだったのを笑われる時代が来るのでしょうか。
インテリアパーツ
定番のアルミ調の内装パーツです。「エアベントベゼル」はメーカー品質ということもあり、NAロードスターのユーザーにも愛用されている逸品です。
こっちはウッド調の内装パーツです。ここでレアなのは「シフトノブ・ナルディウッド5MT用」です。標準ウッド内装であるVSグレードは6MTなので、わざわざ5MTを購入されることは稀だからです。
こちらはマット系のバリエーションです。また、国内のNBロードスターでは謎の小物入れになっている部分に「いんじ蛍太君」という、オイル交換時期などにアラートを出してくれるオプションが存在しています。この装備はセンティアなどの同時期のマツダ車でオプション選択が可能だったようです。
その他、快適化パーツ
ここで注目したいのは、エアコンレス用の「標準車(5MT・990kg)」専用のオプション、エアコンの記載です。しかし写真のシフトノブは6MTですから、構成の詰めが甘いですね・・・
まとめ
以上がNBロードスターデビュー時の純正オプションパーツでした。NB1デビューは1998年ですから今から約20年前以上。その際、新車でNBロードスターを購入・検討された皆様は、このカタログを見て心ときめかせていたんだろうな・・・と妄想しています。
しかし、このカタログが不評を買ったのか、これ以降のマツダ車カタログで詳細な「重量」の記載が無くなってしまいました。今の時代だからこそ復活させてほしい項目だと思うのですが・・・