NBロードスターのキットカー その1(kitcar1)

NBロードスターのキットカー その1(kitcar1)

今回はNBロードスターのシャシーを流用したキットカーのご紹介です。

NBロードスターのシャシー


クルマ1台は約30,000点の部品で構成されるといわれています。当然その部品が全て「専用パーツ」だとコストが跳ね上がってしまうので、メーカーの垣根を越えてネジやタップのレベルから、コンポーネント(構成部品)に至るまで可能な限り共有・流用されていることは周知の事実です。

特にロードスターは流用パーツが多いクルマではありましが、その反面「走るため」の専用パーツにはコストをかけてるのも有名な話です。そのコストをかけている代表格が、専用の脚回りを始めとしたシャシー(車体)です。

開発段階でも「コストのかかるダブルウィッシュボーンを何故採用するのか」「パワープラントフレームの効果が不明瞭だ」などと社内でも反対勢力があったそうですが、それらの効果をもとにロードスターは世界レベルのハンドリングマシンに仕上がりました。

つまり、ロードスターの美点のひとつは「コンパクトFRシャシー」を持っていることです。

キットカーとは


NBロードスターが現役だった時代は1998年~2005年です。2020年の現在において、豊富で安価な中古車が市場にあるのはどの国でも一緒で、そのシャシーを流用しなければ勿体無い・・・と、独自ブランドのキットカーが世界では販売されています。

キットカーとは、自宅のガレージなどで組み立ての出来るクルマのことで、「過去の名車」や「高級車」のデザインがリスペクトされていることが多い、とても趣味性の高いクルマです。

素性であるNBロードスター「本来の姿」からかけ離れているものもありますが、今回まとめてご紹介します。

Zero GT(米国)


Made by Brain Ball Motorsports

「Miata」をベースしたこのクルマの心臓は、ドナーよりBPエンジンもしくはB6エンジンが選択可能で、エアロパーツと給排気ユニット、ECUも含めたパッケージが販売されています。

ロータスセブン系のピュアスポーツを継承する外観は、シンプルかつ機能美に溢れています。米国はそもそもカスタマイズ文化がある国なので、自分好みのバケットシートも豊富にチョイスできます。余談ですが、国内でも「セブン160」にてサイドマフラーが車検OKになったそうです。

ただし、フロントサスペンションはジオメトリーをごっそり変更しているので、どのようなハンドリングになるのか気になります。なお、ベースは「Miata全般」となっているので、NA/NB両方がドナー対応しています。

CapeFear7(米国)


Made by CRS,Inc

「Miata(1990-2005)」をドナーにしているので、こちらもNA/NB両対応のロータスセブン系キットカーです。見慣れたNBロードスターの15インチホイールとシートが思いのほかマッチングしていい感じです。


キット自体はスターターキット、ベース(基本キット)、レーシングキット(autocross)、デラックスキットと予算に合わせて選択可能です。


なにげにきちんと幌まで用意されています。衝突安全基準なんてどこの国の話?って感じが素敵です。

Exomotive EXOCET(米国)


Made by Mills Extreme Vehicles (MEV)

こちらも「Miata(1990-2005)」がドナーなので、NA/NB両対応のモデルになります。


このキットの凄いところは、ほとんどそのままロードスターのシャシーを流用して、エクステリアをボーンフレーム化しているので、メカとしての信頼性が高いそうです。


キット内容はベースキット、スポーツキット、レースキットという構成になっており、好みに合わせてボディ補強(ロールケージ)などを選択可能です。


思いきり軽そうな見た目であることと、過去にとらわれない洗練されたスタイルであることが素敵です。

EXOCET Off-Road(米国)


Made by Mills Extreme Vehicles (MEV)

上記ライトウェイトスポーツからのバリエーションモデルとして、オフロードバージョンもリリースされています。


ダブルウィッシュボーンの脚回りをがっちり固めて、不整地走行に対応です。


チラリと見えるデフギアにロードスターの名残を感じます。


ジムニーの道をロードスターで走るようなワクワク感はたまらないでしょう。後輪で蹴るのはFRの証、もちろんベースは「Miata(1990-2005)」です。

Japanise Cobra(日本)

Made by S2レーシング

こちらは国内でも時たま見かける、S2レーシング社の(厳密に言えばキットカーではなく)フルボディキットです。ベースはNBロードスター。モチーフはその名の通り「ACコブラ」です。


このクルマのコンプリートカーはドアノブがNAロードスタータイプになっています。そこで一見NAベースのようにみえますが、ドアのパーテンションでNBロードスターがベースだと分かります。


こちらのキットは海外にも輸出されており、カスタマイズファンから高い評価を得ています。

次回に続きます

NBロードスターのキットカー その2(kitcar2)

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