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旧車に片足を突っ込んでいるNBロードスター。近年、そのトラブルのひとつとしてECUの経年劣化が話題になっています。そこで愛車の状態を確かめるついでに、助手席(左側シート)まわりのメンテナンスを行いました。シートを外すと、その下には数年間蓄積されたゴミ達が育っていました・・・
ECUの状態を確認してみる
国内仕様ロードスターのECU(電子コントロールユニット)は、助手席の足元に隠されています。
そのユニットが雨漏りで劣化して腐ったり、ECU基盤の電解コンデンサーの経年劣化による破損がおきたりと、こういったトラブルはいきなりロードスターがお亡くなりになる原因とされています。
したがって、ロードスター鉄人は予備のユニットを確保していることが多いです。交換で済めばラッキーということです。そこでECUの状況を確認を目的とした予防整備(という名の掃除)を行います。
まずは足元のカーペットを剥がす必要があるので、スカッフプレートを取り外します。プレート自体はクリップでハマっているだけなので、隙間から上方向へ均等に力をいれると、パコっと外れます。プレート下は、積年の汚れが残っているので、きちんと清掃を行いました。
なおスカッフプレートの裏面を見ると、金属部分はシンプルにハメてあるだけでした。取付け不備対応のためか「穴ナシ」「穴アリ」と造形されているのが微笑ましい・・・海外の人が見つけたら、さすが日本車!と思うのでしょうか。
カーペットがフリーになるので、そのまま足元奥をめくっていくと、金属板が見えてきます。金属板はボルトとナットで固定されているのでレンチで外していきます。結構奥に手を入れるので、運動不足の方は筋肉痛は覚悟しましょう・・・
金属板をはずして状況を確認しましたが、表も裏も錆びていなかったので、雨漏りは起こっていないようです。おそらく組まれてから15年以上経っているはずですが、意外に奇麗で驚きました。なお、このプレートが錆びていたらクルマの漏水を疑ったほうがいいと思います。
一番の目的であるECUユニットまわりも、錆びや劣化は見られなくて一安心でした。少し覚悟をしていたのもあるのですは、改めてNB後期型の堅牢さを感じることができました。
なお、ECUユニットをステーから取り外してダッシュボード裏に移設すれば、助手席の足元が広くなるモデファイも可能です。ただ、重量物は低く・中央に・・・という観点でいえば、エンジニアが「ここがベスト」と設置した位置のはず。余計なことはしないことにしました。
助手席を外して清掃をする
せっかくなので助手席の状態確認も行います。
シートは4本のボルトで止まっているだけなので、メガネレンチで外していきます。なお、運転席はシートベルトブザーのケーブルを外す必要がありますが、NBロードスターの助手席にそんなものはありません。時代を感じますね・・・
実は、ロードスターのシート裏面は雨漏りや湿気で悲惨なことになっている事があるのですが・・・うちのシートは比較的奇麗な状態で助かりました。そのうち錆転換材でも塗布することにします。
しかし、悲惨な状態になっていたのはシート下のカーペットです。オープンカーなので落ち葉は当然として、子供がいつも乗っているので、ドングリやアクセサリー玩具はあることは予想の範囲だったのですが・・・オレオ的な黒クッキーがぼそぼそになってくっついていたのに衝撃を受けました。
そこで、掃除機とクリーナーを部屋からもってきて、徹底的に清掃を行います。
元の状態に組みなおして、今回のメンテナンスは終了です。
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