この記事を読むのに必要な時間は約8分です。
世界的な感染症対策により行動自粛が続いた2021年。
東京オリンピック開催や政権交代など、大きな政治劇もさることながら、アフターコロナ時代に向けた生活様式も定着してきたのか、秋口からは国内感染者も落ち着いてきました(まだ油断はできませんが)。そんな1年において、あらためて年間でかかった維持費(経費)を合算してみました。
正直、2021年は自動車趣味におけるミーティング・ツーリングの類はなかなかできなかった背景もあるので、あまりクルマにコストをかけたイメージがありません・・・実際はどうだったのでしょうか。
2021年の燃料費 約4万円
年 | 走行距離(km) | 給油量(L) | 平均単価 | 給油金額 | 燃費(L) | 給油回数 |
2021年 | 2,965.9 | 287.4 | ¥141.3 | ¥40,557 | 10.3 | 8 |
合計 | 49,842.8 | 4,514.9 | ¥132.0 | ¥595,205 | 11.04 | 123 |
かかった燃料代は約4万円、走行距離は約3000km、給油回数は8回、平均燃費は10.3km/lといった感じになりました。私の場合は、給油後にカウントをするので厳密にはもう少し走っていますが、それでも今年は「全然乗っていない」ことに驚愕しています。
実際、長距離移動は数えるくらいで、基本的に週末(土・日)利用であり、その用途は街乗り(買い物)や近所の田舎道を流す程度しかロードスターに乗れていませんでした。
トピックとしては、世界的な流通トラブルによるエネルギー価格の高騰で、特に秋口から年末にかけて我路新価格はえぐいことになっています。実は、私の住む埼玉県は全国的にガソリン価格が安めな地域なのですが、それでも8回の給油で平均単価141.3円になりました。
ただ、2008年から2014年まで続いたエネルギー高騰よりはマシな状況ですが、当時はシェールガス(米国)の実用化などで安定供給された原油でしたが、昨今の流通困難な状況とはちがっているので、クルマ趣味界隈ではしばらく我慢が続きそうですね。
ちなみに、10年で走った走行距離は約5万km。地球一周(約4万キロ)はやっと超えましたが、月(約38万キロ)まで行くには、あと67年かかる計算になります。テスラ・ロードスターに追いつくにはなかなか厳しい状況ですね・・・
2021年の固定費 約5.7万円
年 | 自動車税 | 重量税 | 自賠責保険 | 車検基本費用 | 任意保険 | 固定費計 |
2021年 | ¥45,400 | ¥11,680 | ¥57,080 | |||
合計 | ¥430,400 | ¥127,200 | ¥103,060 | ¥84,920 | ¥146,830 | ¥892,410 |
こちらは、NBロードスターを所有するだけで、絶対にかかるお金のリザルトです。結果的に2021年は約5.7万円でした。
2003年式のNBロードスターなので自動車税は加算されていますが、駐車場代がかかっていないことと、任意保険に自損の賠償(車両保険)は付けていないので、例年よりもコストがかかったイメージはありません。
ただ、2022年は車検があるので整備費はかさむはずなので、この程度で済んでいることはラッキーなのでしょうか。10年間でかかっている固定費は約89万円なので、割り算をすると年間平均で約9万円になるようです。
2021年の整備費 約7万円
年 | メンテナンス | トラブル整備 | 快適装備 | 年次計 |
2021年 | ¥47,455 | ¥6,151 | ¥17,229 | ¥70,835 |
合計 | ¥546,896 | ¥251,045 | ¥197,077 | ¥1,013,954 |
整備にかけるコストも、車検が無かったこともありかかった実感はありません。実際、トラブルでかかった整備は経年劣化に対応するために購入したヒューズやバルブ、幌補修グッズくらいで、他は錆補修やゴム系パーツの予防整備を行った程度です。
また、定期メンテナンスの油脂類交換もDIYだったので、比較的コストを抑えることができました。ちなみに、快適装備とは走るうえで必要のないもので、ドレスアップなどにかけた費用です。2021年は走りに行くことができなかったので、ホイール交換でタイヤ組み換えなどを行いました。
ちなみに、経費計算をおこなっていたなかで年間平均(約10万円)よりもお金をかけていなかったので、年末にモノタロウで補修パーツをいっぱい手配しました・・・
ちなみに、快適整備を10年間で慣らすと、年間約2万円。ドレスアップに全然使っていない乗り方であることが分かりますね・・・
2021年の年間維持費 約17万円
年 | 固定費 | 整備費 | 燃料費 | 年次計 |
2021年 | ¥57,080 | ¥70,835 | ¥40,557 | ¥168,472 |
合計 | ¥892,410 | ¥1,013,954 | ¥595,205 | ¥2,501,569 |
これらの経費を全て合算すると、年間約17万円という計算結果になりました(12ヶ月で割り算すると、14,000円/月になります)。趣味にかけるコストとして、高いのか安いのかは個人の価値観によるものと思いますが、今年は「乗らなかった」ので、個人的には飛びぬけて安かった印象です。
10年間の年間平均経費を慣らすと約21万円となりますが、偏差値で見ると20万から30万かかる計算になるようです。ちなみに、ロードスター購入費用の計算は別途となりますが、それを合わせてもロードスターRF購入費用に届かないなんて(!)、楽しさは一緒なのにNBロードスターはなんてリーズナブルなんだろうと感動しています。
年 | 固定費 | 整備費 | 燃料費 | 年次計 | 月平均 |
2012年 | ¥59,350 | ¥193,139 | ¥50,573 | ¥303,062 | ¥25,255 |
2013年 | ¥58,280 | ¥59,792 | ¥90,469 | ¥208,541 | ¥17,378 |
2014年 | ¥131,970 | ¥115,721 | ¥82,128 | ¥329,819 | ¥27,485 |
2015年 | ¥59,030 | ¥63,579 | ¥67,765 | ¥190,374 | ¥15,864 |
2016年 | ¥142,500 | ¥48,760 | ¥55,455 | ¥246,715 | ¥20,560 |
2017年 | ¥59,220 | ¥86,335 | ¥65,980 | ¥211,535 | ¥17,628 |
2018年 | ¥138,540 | ¥74,242 | ¥54,457 | ¥267,239 | ¥22,270 |
2019年 | ¥54,200 | ¥153,212 | ¥47,661 | ¥255,073 | ¥21,256 |
2020年 | ¥132,240 | ¥148,339 | ¥40,160 | ¥320,739 | ¥26,728 |
2021年 | ¥57,080 | ¥70,835 | ¥40,557 | ¥168,472 | ¥14,039 |
合計 | ¥892,410 | ¥1,013,954 | ¥595,205 | ¥2,501,569 | ¥20,846 |
もちろん、趣味を費用対効果で測るのは野暮なことも分かっているし、楽しさの物差しなんて可視化できません。でも、10年間NBロードスターを所有してきて、心揺れても浮気にまで行くことはありませんでした(ライバルは他のロードスター!)。そう考えると、NBロードスターって本当にいいクルマだっと思います。
また、ありがたいことに最低限のパーツ供給はレストアプロジェクトの恩恵で継続していますが、内燃機関の自動車に終焉を告げるカウントダウンは刻刻と迫っています。
来年のこの時期、10年後、20年後に同じ考えでいられるのか、そんな備忘録でした。
関連情報→