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mm1、マツダが諦めたもうひとつのロードスタークーペ

国産最後の5ナンバーFRクーペとして、わずか179台のみが生産されたNBベースの「ロードスタークーペ」。しかし、その歴史の裏側には、さらに希少で、技術者たちの執念のエンジニアリングによって生み出された「もうひとつのロードスタークーペ」が存在しました。 それは、マツダのデザイナーが描き出した究極のレトロ・コンセプトでありながら、自動車メーカーの「法規と採算の壁」に阻まれ市販化を断念。しかし、時代の潮 […]

国産最後の5ナンバーFR ロードスタークーペ(NB7)

ロードスターの「クーペ化」という、オープンカーの存在意義を揺るがしかねない禁断の夢。前回は、初代NAロードスターの開発段階から存在していたコンセプトモデルの歴史を追いました。そして今回は、その夢が14年の時を経て現実のものとなった、市販版「ロードスタークーペ(NB型ベース)」をご紹介します。 このクルマは、単に「ロードスターに屋根を付けただけ」の派生モデルではありません。生産効率を度外視した職人の […]

歴代ロードスター クーペコンセプト

マツダ・ロードスターの歴史を語る上で、決して避けては通れない、甘く、そして少しほろ苦い「IF(もしも)」の物語があります。それは、オープンカーの代名詞であるこのクルマを、あえて「固定ルーフのクーペにする」という夢の系譜です。 そもそもクルマにおける「クーペ(Coupe)」とは、フランス語で「切られた」を意味し、二人乗りの「箱馬車」が語源になっています。現在では主に、流麗なルーフラインを持つ2枚ドア […]

追憶のマツダスピード、ディーラー発の「野良犬」はいかにして世界を獲ったのか

2024年の東京オートサロンにて、マツダは新たなサブブランド「MAZDA SPIRIT RACING(マツダ・スピリット・レーシング)」の立ち上げを華々しく宣言しました。サーキット直系の技術、洗練されたデザイン、そして「共に走る」という顧客体験。会場が新しい時代の幕開けに歓喜で包まれた一方で、古くからのマツダファンの心には、あるひとつの感情が去来していたはずです。 「あれ?マツダスピードはどうした […]

ロードスターロータリーコンセプト「コスモ21」

マツダのスポーツカーの歴史において、「ロードスター」と「ロータリーエンジン」は、交わりそうで決して交わらないパラレルラインです。ライトウェイトスポーツの極北であるロードスターと、内燃機関の異端児であり圧倒的なパワーとロマンを持つロータリー。このふたつが融合したらどうなるのか? それは世界中のマツダファンが幾度となく見た、甘く危険な夢でした。 しかし、その夢が一度だけ公式に示されたことがあります。そ […]

ロードスター「ヨー慣性モーメント」の低減

今回はマツダ・スポーツカーの解説でよく耳にする「ヨー慣性モーメント」の話です。最近こそ少なくなりましたが、古いカタログや雑誌でこの言葉を目にするたびに、「またマニアックなことを書いてるな」と流してしまう方も多いかもしれません。しかし、この概念こそロードスターのハンドリングの「気持ちよさの物理的な正体」であり、エンジニアたちが血眼になって磨き上げたクルマの素性にあたるのです。 ヨーとは「ヨーイング」 […]

NBロードスターは重くなったのか?

LWS(ライトウェイトスポーツカー)といえば、地球に重力が存在する限り「軽さ」が絶対的な性能になります。F=ma(力=質量×加速度)の公式が示す通り、質量(m)が小さければ、同じエンジンパワーでもより高い加速が得られ、コーナリングフォースも小さくて済むからです。 正統ライトウェイトスポーツカーであるロードスターは、特にモデルチェンジ毎にエンジニアの拘りを垣間見ることができるのですが、世代が進むと装 […]

新車のロードスターは、まだ「手が届く」存在か?(ベースグレード価格推移)

人馬一体が揺らぐ?ベースグレード乗り出し300万円の衝撃 2026年のマツダウェブサイトより引用 「あのロードスターが、乗り出し300万円を超えた」 2024年1月、ND型の大幅改良(ND3)の価格表を見て、驚いたひともいたのではないでしょうか。かつて、マツダ・ロードスター(MX-5)はアフォーダブル(=良心的な価格、手が届く)スポーツカーの代名詞でした。極論、本気になれば免許を取り立ての若者が、 […]

NBロードスターはやめておけ(お勧めできません)

もし、快適な自動車趣味を求めているのであれば、あるいは昨今のネオクラシックブームに乗って「比較的安価なスポーツカーだから」なんて理由でNBロードスターを検討している方がいれば、私は「やめたほうがいい」とお伝えしなければなりません。 これは意地悪で書いているのではありません。むしろ、未来のオーナーさんの身に降りかかるであろう物理的、経済的、精神的な負担を、定量的なファクトに基づいて予言をさせていただ […]

寒い日のロードスターは調子が良い?

冬季、凛とした冷たい空気の中でアクセルを踏み込むと、ロードスターのエンジンがいつもより粒が揃って回り、トルクフルで元気が良いと感じることはありませんか?オープンカーはヒーターが効くため「寒い時期が本番」だから!・・・ということもありますが、今回は少しだけアカデミックに、エンジニアリングと気象学の視点から読み解くトピックです。 エンジンは「空気の質量」で回っている 自動車の内燃機関(エンジン)は、基 […]

NBロードスター、1年間の維持費(2025年版)

毎年同じことを書いている気がしますが、昨年(2025年)も激動の一年でした。新大統領の就任に伴う経済不安、欧州情勢や中東情勢も一進一退の状況が続いており、それに伴う世界的なインフレーション(物価高)、食料品ではお米や卵が高止まりしたままです。インバウンド需要の回復から外食も数割値段が上がった印象です。特にラーメン・・・ また、2025年はAIエージェント元年とされています。これは、単なる情報生成A […]

発表!新型ロードスター(1997年備忘録②)

1997年はマツダにとって経営再建を始めた大切な年。 この年末に開催されたイベント、東京モーターショーのブランドアイコンとして、NBロードスターはついにベールを脱ぎました。当然ファンの間では、直前まで予想合戦が繰り広げられており、ついにスパイショットの流出までありました。(ソースは前回に続き、miata.netです) 1枚の写真がリークした まずは、意図せずリークした写真に関して。 Spy Sho […]

スクープ!新型ロードスター(1997年備忘録①)

今回は約30年前にさかのぼって、1997年当時の新型ミアータ(NBロードスター)スクープ情報をご紹介します。 1997年のロードスター、時代背景 1997年・・・それはマツダにとって、そしてロードスターファンにとって、不安と期待に満ちていた不思議な年でした。 バブル崩壊の後遺症で経営が傾き、フォード傘下に入ったマツダ。ブランドロゴが「フライング・M(いわゆるカゴメマーク)」に変わり、世間では「ロー […]

大きく見せたかった時もある

2014年、舞浜アンフィシアターにてNDロードスターのデザインが世界初公開されました。ステージのベールが剥がされた瞬間、会場を包んだ大きな歓喜を、昨日のことのように思い出します。ただ、古くからのファンには、ある種の「戸惑い」も走りました。 「もしかして、テールランプが違う?」 歴代ロードスターにおけるアイコンのひとつだった楕円のテールランプユニット。よくよくディティールを確認すると、NDもその文法 […]

NBロードスターアーカイブ、6周年のご挨拶

6周年ののご挨拶 程よく過ごしやい秋風が吹く、まさにオープンカーを堪能できる季節となりました。皆様の愛車はいかがお過ごしでしょうか。 おかげさまで、ささやかながらも情熱だけは詰め込んだ当サイト「NBロードスターアーカイブ」は6周年を迎えることができました。これもひとえに、日々訪れてくださる皆様や、情報を寄せてくださるエンスージアストの仲間たち、そして何より、今この瞬間も世界のどこかで元気に走ってい […]

NBロードスター実態調査2025②「NBの悩み」

本項目は2025年7月15日~2025年8月15日にかけて、インターネットにて行った「NBロードスター実態調査」の報告となります。前回のトピックと合わせてご覧いただければ幸いです。 回答者(NBオーナー)518名のサマリー →前回トピック「NBの魅力とは?」はこちら NBロードスターの悩み、そして愛 NBロードスターと共に暮らす日々は、歓びばかりではありません。旧車へ片足を入れている今、多くのオー […]

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