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クルマに限らず、生活に便利なガジェットは日々進化しています。特に電子ガジェットの進化はすさまじく、さらに価格もこなれてきています。
20年前は高嶺の花だったカーナビも、今や標準装備が当たり前です。ナビがなくてもスマートフォンで事足りますしね!マップル(地図本)をシートバックに常備して、ツーリングの途中に皆でルート確認していた時代が懐かしい・・・
ただ、数少ないネックがあるとすれば電源の確保。特災害の多い昨今では、いざというときに充電できる状況は、生き延びる可能性が高くなるといっても過言ではありません。つまり、スマートフォンの電池が切れたら、万が一の際はかなり困る状況になるでしょう。
そこで今回は、NBロードスター近代化改修の要になる「電源確保」のトピックです。
基本的な後付け電源はシガーソケット
そもそも、NBロードスターには外部電源規格として、12Vの汎用シガーソケットが用意されています。もちろん給電手段はこれだけではなく、主に以下のようなパターンがあるでしょう。
② ヒューズボックスから給電
③ オーディオ電源ケーブルなどから分岐
NBロードスターの電源確保において、一番シンプルなのはシガーソケットです。何も考えずとも、規格ソケットをシガーに刺せばガジェットは動いてくれるはずです。つまり、ここから全て電源が確保できる手段を構築するのが一番簡単です。
しかし、ポータブルカーナビ、ドライブレコーダー、ETC、さらにモバイル用など、近年の多様化した電源ニーズは、ソケット一つでは厳しいものがあります。なによりNBロードスターはシフトノブ近辺にソケットが配されていることもあり、ここで電源ケーブル渋滞が発生すると、シフト操作などで非常に邪魔なのです・・・
シガーソケットを分岐させる
私の場合はシフトノブ近辺をスッキリさせたいためにシガーソケットの分岐ユニットを装着し、それをグローブボックスまで引いています。ケーブル自体はセンターコンソールを一旦外してから、その下に配線をとりまわしています。
近年は分岐ユニットがかなりリーズナブルな価格で購入することができるので、作業の難易度も高くありません。シガー電源自体もイグニッション連動をするものなので、余計な電力を使うこともなくて安心です。
ヒューズボックスから給電する
賛否意見があるのは承知の上で、私はヒューズボックスからも電源を引いています。
NBロードスターのヒューズボックスは、インストルメントパネルの右下にアクセスハッチ(プラスチックの蓋)があり、その下にヒューズボックスが配されています。
なお、ヒューズボックスからの給電先はテキスト(文字)がプリントされていますが、こちらはNBロードスターの各世代で微妙に配置が異なります。(基本的な考え方は一緒です)今回の例は、NB3が前提になることをご了承ください。
私はETCを自分で取り付けたのですが、その給電をヒューズボックスから行いました。こちらはNBロードスターのヒューズ規格と同じ【ミニ平型】タイプのものと差し替えるだけで給電できるものが市販されています。
なお、ETCの装着には常時電源とバックアップ電源が必要でした。そこで、電工ペンチのセットでギボシを作成し、以下のような対応を行いました。
バックアップ電源 ⇔ AUDIO
※アース線は適当なネジを見つけて差し込み対応
ETCが使用する電源は微々たるものかもしれませんが、常時駆動になるのでバッテリー上がりのリスクは少々高まることも、留意する必要があります。
モバイル用電源を確保する
今時のクルマであればUSB端子が標準装備されていますが、NBロードスターにはもちろんそんなものはありません。ところがモバイル機器の普及により、シガー電源(しかも2.1A対応)やUSBケーブルは100円ショップでも購入できるようになりました。
そこで、センターコンソールにも電源を持っていくことにします。
こちらも、ヒューズボックスの【ミニ平形ヒューズ】から電源を分岐させるタイプを利用しています。ヒューズボックス内のCIGAR(シガー)から、電源を取ることにしました。
ヒューズボックスからコンソールボックスにケーブルを引いて、フェルリッド/トランクオープナーの切り欠きから電源ユニットを引き出していきます。
100円ショップの汎用品とはいえ、iPadもニンテンドーSwitchも充電できたので、非常に重宝しています。主に同乗者(子供)用の電源です・・・
トラブル時に確認したい、ヒューズボックス
NBロードスターの大革命、熱線プリント付きのガラス幌。後方視界良好かつ、雨で曇ったり凍ったりしても、リカバリーしてくれます。しかし!愛車のデフォッガーが効かなくなりました。ハードトップをつけた時の自作配線が怪しかったせいでしょうか。
そこでヒューズボックスの点検です。
運転席の足元、ボンネットオープナーの上に電装系ヒューズボックスがあるので、バコッとカバーを外すとアクセスすることが可能です。
ヒューズ電源を取っているのでゴチャッとしていますが、デフォッガーのヒューズは左下から2番目の15A(青)になります。なお、ヒューズボックスの仕様はNB世代で違います。
NB2 → 青文字、配置変更
NB3以降 → 白文字、OBD2追加
若干固着していたヒューズをやっと抜いたら、やはり線が切れていました。ちなみにNBはミニ平形タイプです。
いざ交換!と思ったら、予備のヒューズが手元にないことに気づきました。(親切なクルマは予備を用意してくれている)
そこで、家族のクルマ(ベリーサ)のヒューズボックスを調べてみると、予備が格納されていました!縦に配置されているのが予備のヒューズです。
ちなみにベリーサは、ステアリング下のカバーを開けるとヒューズボックスにアクセスが可能です。カバー裏面に対応表が刻印されていて機能的です。
無事にヒューズを交換し、ロードスターのアクセスハッチ裏面に予備ヒューズを貼り付けておきました。いざって時が来ないことを祈りますが、一応これで安心です。(ベリーサにも予備ヒューズを配置しておきました)
もちろん、交換によりデフォッガー機能も回復することができました。
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