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モバイルカメラも高精細になった昨今、ぜひオススメしたい定点観測。何気ない1枚でも人間は優秀で、匂いや温度まで様々な記憶を紐付けて思い出します。写真映えするロードスターですが、意外に日常は撮ってない事が多く、数年後にお宝写真になるはず!
愛車こそ、定点観測のススメ
クルマは「毎日」乗る方もいれば、「週末のみ」や「イベントなど特別な時」にだけ乗る・・・など、様々なスタイルで所有しているパターンがあると思います。しかし、これだけ交通機関が発展した世の中で、単なる移動手段としてクルマを所有することは、合理的な理由は少ない時代になってきました。
なぜなら、購入費をはじめ税金、燃料費、整備費用など総合的なコストを踏まえると、どうしても車が必要になるシーンで(手間を踏まえても)レンタカーやカーシェアのほうが安く済んでしまうからです。
そんなわけないじゃん・・・と思っているのは本当に今のうちです。10年後のEV車時代には、私たちのような趣味車を所有していること自体が、贅沢(無駄)の極みとなっているかもしれません。
一方で「移動」という本能に対し手足となるクルマは、感性(きもちよさ)を刺激する乗り物です。特に、人馬一体のロードスターを「知っている」と、クルマ無しの生活になったとたん、心に穴が開いてしまうのではないでしょうか。クルマは単なる所有欲を満たすアイテムではなく、まさに身体の一部なのです。
とはいえ、目まぐるしく変化する現在の環境では、愛車と別れるシーンにいつ直面するか分かりません。そこでお勧めしたいのが「定点観測」です。今やスマートフォンにも高精細なカメラ機能が搭載される時代なので、愛車を撮影するのは今すぐにでも行うことができるのではないでしょうか。
映像の記憶というのは面白いもので、ヒトは映像によってその時の時間や環境を自動的に思い出し、紐づけてくれます。何気ない日常でも、数年後にはお宝な記憶となっているはずです。
分かりやすい、駐車場で定点観測
こちら、実家の駐車場にて。歴代の愛車(&家族のクルマ)が並んでいます。ユーノスロードスターのVスペシャル、やっぱり最高にカッコいいですよね・・・この子につけていたハードトップが、今の愛車に引き継がれています。なんと、20年以上前の写真です。
個人的な状況をつらつら書いてもしょうがないので割愛しますが、今は降りてしまったクルマたちを見ると、当時の状況を鮮明に思い出します。AZ-1にユーノスのバッジをつけて自作「MX-4」のエンブレムをつけていた、寒い記憶までよみがえります・・・
お気に入りのラーメン屋さんで定点観測
いまだハマっている近所のラーメン屋さんにて。こちら駐車場のライトが煌々としているので、ガーネットレッドが映えるのです。スマートフォンのカメラでも奇麗に色が出ました。
洗車の後、ハードトップに換装したあと、雨の日、ライトをつけてみて・・・なんてのを、日をまたいで撮影しています。日付をまたぎそうな時間帯に、油こってりの濃いめなラーメンは麻薬です。メニューは豊富なのに、毎回同じものを頼んでいた記憶まで蘇りました。
定番のドライブスポットで定点観測
私の実家は栃木なので、部活(ドライブ)となると、とりあえず向かうのが世界遺産の日光です。真の冬季シーズンはさすがに自重しますが、中禅寺湖の奥にある「戦場ヶ原」がお気に入りのスポットです。
まだ芽吹いていない春、新緑の季節に、秋口ハードトップにて、雪解けの季節に・・・同じ場所でも、見える景色が違うのが面白いところです。早朝、誰も走っていないような時間帯に凛とした空気を吸うのが気持ちいいのです。余談ですが、戦場ヶ原は駐車場にトイレもあるので、いい休憩スポットでもあります。
みんな大好き、いろは坂にて
紅葉シーズンは恐ろしいくらい渋滞する「日光・いろは坂」ですが、シーズン外の早朝であれば驚くくらいマッタリドライブが楽しめます。個人的なお気に入りは第一いろは坂(下り)の休憩スポット「剣ヶ峰」です。なお、駐車スペースはぎりぎり3台ほどなので、チームでツーリングを行う際は、ここに駐車できないので注意です。
実は、愛車では何度も訪れているのですが旧ロードスターでの写真を撮っていないこと、本当に悔やんでいます。寒くてもヒーターガンガン利かせてオープンにしていたり、下りでRX-8の燃費が上がって安堵したりと、様々なことが思い出されます・・・
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