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2022年は誰もが驚いた欧州情勢の悪化より不穏なスタートを切りました。ただでさえコロナ過が落ち着かないなかで、さらなる流通不安や円安とそれに伴う物価上昇が、近年なかなか経験することのなかったスピードで進行。さらに現在進行形でそれが継続しています。
そういった背景もあり、何かにつけて希少があるものににプレミアがつくようになり、自動車趣味界隈では新旧ガソリンスポーツカーの投機的な売買や盗難が目立ちました。(個人的にはガンプラにプレ値が付く事態に辟易して、手を出さなくなりました・・・)
しかし、しぶとい人類においてウイズコロナという文化も根付き、少しづつコミュニケーションのあり方もアップデートされていきました。分かりやすいところでは、旅行やライブコンサート、クルマ系イベントなども再開されていきました。
そんな激動の2022年、私がNBロードスターに費やした費用をまとめてみました。
2022年の燃料費 約6.8万円
年 | 走行距離(km) | 給油量(L) | 平均単価 | 給油金額 | 燃費(L) | 給油回数 |
2022年 | 4,704.9 | 442.0 | ¥154.4 | ¥68,225 | 10.7 | 13 |
11年の合計 | 54,547.7 | 4,956.9 | ¥147.4 | ¥663,430 | 11.00 | 136 |
「タンスの肥やしにしてはいけない」と前年よりもロードスターに乗る回数を意識的に増やしましたが、それでも走行距離は約4,700km(約400km/月)、給油回数は13回、平均燃費は10.7km/Lとなりました。
特筆すべきはガソリン価格。2021年よりエネルギー高騰は始まっていましたが、2022年は全国でも比較的単価の安い埼玉界隈でも平均単価154.4円/Lとなり・・・これは東日本大震災やリーマンショックの高騰を更新している状況です。
ガソリンが驚くほど安かった7年前(2016年)のガソリン平均単価が108.6円/Lだったことにも驚きますが、そこから約1.5倍のコストがかかっている事を鑑みると、物価上昇の波は厳しいものがあります。ただし、現行車両はレギュレーション上で燃費も倍になっているので、相対的な燃料費は変わらないのかも知れませんね。
そういう意味で「平均燃費」の観点では現行車種にとても及びませんが、20年落ちのNBロードスターであっても極端に下がることは無く、むしろ維持できているのだからB6エンジンは優秀であると思えます。
2022年の固定費 約13.8万円
年 | 自動車税 | 重量税 | 自賠責保険 | 車検基本費用 | 任意保険 | 固定費計 |
2022年 | ¥45,400 | ¥34,800 | ¥20,010 | ¥22,390 | ¥16,030 | ¥138,630 |
11年の合計 | ¥475,800 | ¥162,000 | ¥123,070 | ¥107,310 | ¥162,860 | ¥1,031,040 |
NBロードスターを所有するだけで「絶対にかかる」金額は13.8万円でした。
2022年は車検があったので法定整備費用がかかったことや、自動車保険が上がったことで(※等級は維持)例年よりも若干多めの支出になっています。なお私のロードスターは対人対物賠償は無制限ですが、車両保険はつけていない、最低限の設定にしてあります。また、自宅にロードスターを置いているので駐車場代もかかっていません。
旧車の税金が加算されるのは大変ですが、極端な話、現行車の半分の燃費で排気ガスを放出している身としては、環境負担のための税金といわれても、言い返せないものがあります。
なお、車検時に交換した整備パーツもあるので、メンテナンス費用は最低でも+約5.4万円かかっていることから(後述)、実質は約19.2万円かかった計算になります。
2022年の整備費 約17.7万円
年 | メンテナンス | トラブル整備 | 快適装備 | 年次計 |
2022年 | ¥82,786 | ¥54,170 | ¥40,736 | ¥177,692 |
11年の合計 | ¥635,111 | ¥311,366 | ¥246,613 | ¥1,188,646 |
前項に記した通り、最低限のトラブル整備(車検整備)にて5.4万円かかっています。その内訳は各種油脂類交換、ブレーキパッド交換、フェルフィルター交換(パーツ持ち込み)となっています。
また、2022年4月以降にマツダ純正部品の値上げが発表されたことから予防整備のパーツ(特にゴムシール類)を揃えたことや、各種メンテナンス用品の購入で約8.2万円使いました。これらは絶対に必要になるものなので先行投資と捉えています。
一方で、快適装備(ドレスアップ/実験パーツ)として購入したLEDバルブなど、普通に乗る分には必要のないものに約4万円使用しました。これらを合計すると17.7万円・・・結構お金を使った印象です。
2022年の年間維持費 約38.4万円
年 | 固定費 | 整備費 | 燃料費 | 年次計 | 月平均 |
2022年 | ¥138,630 | ¥177,692 | ¥68,225 | ¥384,547 | ¥32,046 |
11年の合計 | ¥1,031,040 | ¥1,191,646 | ¥663,430 | ¥2,886,116 | ¥21,865 |
2022年はそもそも車検を予定していたのである程度の支出を覚悟していたのですが、想定外の物価上昇カウントダウンが各所で行われたことから、急いで「お金を使った」印象が残っています。
月平均で割ると、クルマ趣味につかった金額は3.2万円/月・・・実は、NBロードスターを購入して一番お金を使った年であることが分かりました。ただし、愛車が我が家にお迎えしてから11年が経過して、もはや家族のような存在になっているんで、メンテナンス費用でケチりたくなかった影響もあります。
逆に、必要のなかったレトロフィット整備はあれども、ノーマル状態で十分カッコ良くて楽しいクルマなので、極限までコストを削ればもっと安く済んだ可能性もありました。
年 | 固定費 | 整備費 | 燃料費 | 年次計 | 月平均 |
2012年 | ¥59,350 | ¥193,139 | ¥50,573 | ¥303,062 | ¥25,255 |
2013年 | ¥58,280 | ¥59,792 | ¥90,469 | ¥208,541 | ¥17,378 |
2014年 | ¥131,970 | ¥115,721 | ¥82,128 | ¥329,819 | ¥27,485 |
2015年 | ¥59,030 | ¥63,579 | ¥67,765 | ¥190,374 | ¥15,864 |
2016年 | ¥142,500 | ¥48,760 | ¥55,455 | ¥246,715 | ¥20,560 |
2017年 | ¥59,220 | ¥86,335 | ¥65,980 | ¥211,535 | ¥17,628 |
2018年 | ¥138,540 | ¥74,242 | ¥54,457 | ¥267,239 | ¥22,270 |
2019年 | ¥54,200 | ¥153,212 | ¥47,661 | ¥255,073 | ¥21,256 |
2020年 | ¥132,240 | ¥148,339 | ¥40,160 | ¥320,739 | ¥26,728 |
2021年 | ¥57,080 | ¥70,835 | ¥40,557 | ¥168,472 | ¥14,039 |
2022年 | ¥138,630 | ¥177,692 | ¥68,225 | ¥384,547 | ¥32,046 |
合計 | ¥1,031,040 | ¥1,191,646 | ¥663,430 | ¥2,886,116 | ¥21,865 |
11年間でかかった総費用は288万円。月換算で約2.1万円/月を踏まえれば、NBロードスターはそれ以上の所有欲を満たしてくれる相棒というべき存在なので、もうしばらくご一緒できれば嬉しく思います。
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