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なんとまぁ素敵なキャッチコピーでしょうか。光岡自動車の「卑弥呼」のフルモデルチェンジが発表されました。形式番号は「ND5RC改」なので、今回もマツダ・ロードスターベースになります。
2代目卑弥呼はキープコンセプト
デザインは基本キープ・コンセプト。フロントフェンダーからボディサイドに流れる流麗な峰は「豪華客船が大海に進む瞬間」がイメージソースだとか。
ヨー慣性モーメントがどうとか、荷室がどうとかそんなの関係なし。俺流(私流)のカッコいいクルマに乗りたい!というエゴイスティック極まるコンセプトは、他を寄せ付けません。
これをラインナップとして販売するのは素直に「凄い」ですね。
オーバーハング?何のこと?
ところで!ロードスター乗りとしてはやはり超・超・超ロングノーズが気になります。ただでさえ「長い」と思っていたNDのノーズをさらにやり切りました。
ちなみにクルマにおける「オーバーハング」とは、車輪の接地中心点から外側にはみ出した車体の部位(それぞれ、前車軸中心から車両最前部、後車軸中心から車両最後部、トレッドから左右両方の外側まで。) を指します。もともとは岸壁の傾斜を指す言葉ですね。
そこで、寸法を兄弟車(NDロードスター、Fiat124)と比較してみました。(軸は前輪に合わせています)
ロングノーズではありますが、卑弥呼は圧倒的にオーバーハングが短い!そして驚くのは、NDの小ささ・・・ただキャビンサイズは同一の筈です。ってことはエンジンルームに何が詰まっているのか気になりますね(ロマンでしょうか)。フロント・オーバーハングはFiat124は仕方ないとして、きつきつで余裕のないロードスターですら卑弥呼より長いですね。
リアは趣味に振ったイカス造形です。計算すると卑弥呼は993mmで荷室に余裕がありそうに見えますが、スラントした形状なのでFiatの方がたっぷり荷物が入りそうです。
初代「卑弥呼」と比較してみた
ついでに先代卑弥呼(上:NCロードスター・ベース)との比較です。面白いのはドアのパーティングラインで、Aピラーの根元を起点にしてボディを伸ばしているんですね。
先代卑弥呼の方がさらにフロント・オーバーハングをギリギリにしていたことに対して、現行型はデザイン優先でさらに伸ばしたのでしょうか。おかげで今回は、より「伸びやか」に見えるデザインバランスにしているんですね。
さて、今回はRFベース(RHT)の卑弥呼は出るのでしょうか?メカとスタイリングの兼ね合いで出なさそうですが、今回は幌の方がまとまりがいいかな?
どちらにせよ、街で見かけるのが楽しみです。フロントバンパー、ブラックアウト処理は、このデザインじゃないと成立しないセンス。実物に嫉妬したい!