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2017年4月22日に富士スピードウェイで開催されたイベント「タッチ&トライ」におきまして、ドライビングレッスンを受けてきました。私はもちろんNBロードスターで参加です。
ドライビングレッスン概要
師事頂いたのはジャーナリストの萩原秀輝氏、GTドライバーの久保凜太郎選手、同じくプロレーサーの山口礼選手の3名体制。まずはプロの運転に同乗しジムカーナコースを体感。その後自分の愛車で走るという流れです。
ちなみに私が師事頂いたのは山口礼選手。同氏はレースドライバーであると同時に、自身の経験を活かしてインストラクターや開発ドライバーをされているそうです。ちなみに現在はAMR(AstonMartinRacing)に所属しているそうです。(※肩書は当時のものです)
GTドライバーのロードスター運転
さて、複数回コースを周回したけれど今ひとつしっくりこない。そこで山口選手にロードスターを運転してもらいました。そこからの会話が以下の内容です。
クルマは曲がろうとしているのに無理な荷重をかけてしまうので、タイヤの接地面が偏ってしまい逆に遅くなってしまいます。無理やり踏まなくても、もっと早く曲がることができますよ!
(FRの)クルマは加速させると後ろに荷重が掛かる。
ブレーキをかけると前に荷重が掛かる。
曲がろうとすると片側に荷重が掛かる。
これらをイメージしてもらって、常にタイヤの接地面が均等であるイメージするともっといいかもです。
(僕が運転した)ロードスターの動きを思い出して欲しいけれど、実はコーナーを曲がっている時もほんの少し、5ミリくらいアクセルを踏んで荷重を調整しています。
踏み込むのはステリングの戻りに合わせてながら、じわっといければよりオッケー。
クルマの曲がりたい!という気持ちを汲んであげてグリップしてから踏む。そんな対話するといいですよ!
とくに今回のコースでロードスターならば二速のアクセルワークだけでハンドリングは調整できます。めっちゃ気持ちいいからやってみて下さい!クルマの曲がろうとする気持ちに応えてあげて下さいね!
ここまでが直接頂いたアドバイス。ドラテクの雑誌や某マンガ等でも聞いたことがある話かもしれませんが、実際に体験しながらだと「納得感」や「気づき」が違う!
運転のプロは教えるのも上手いな・・・と納得しちゃいました。
プロからのメッセージ
そして最後に、参加者全員にメッセージを頂きました。
最初のコーナーにめがけて「アクセルを踏み込んで曲がる」という行為だけで加速特性とかブレーキのタッチ、ハンドルなどのインフォメーションから、だいたいこんな感じのクルマかな・・・というものを感じ取れます。クルマとより深く対話出来るといってもいいかも知れません。
またドライバーの目線も重要です。クルマは基本「見た方向」に向かいます。つまり、目先だけを見ていると前方で例えば事故が起きたときに対処できない。
レースであれば、スピンするクルマを見ているとそっちに吸い込まれてしまいます。なので常に逃げ道、向かいたい方向を探します。
例えば峠なんかでも、なるべく先のコーナーまで見ると得られる情報料が段違いなので、先の対処もしやすい。
思った通りにクルマと対話できて、思った通りに走れることほど気持ちいいことはありません。ぜひ、対話力を磨いてください。
まとめ
何が今回良かったかというと、実際に(出来ているかは別にして)知識だけかじっていたドライビングテクニックを自分の愛車をもって気づかせてもらったこと。
「対話力」というキーワードがありましたが、気持ちよく走れている時は、そういう事が“何となく”出来ていた!ということなんですね。
また、プロのレーサーがNB6を踏んでも加速は変わらないのは当然ですが、ブレーキ、アクセルワークだけで速さの次元が上がること。
今回はレーシングテクニックではなくて、街乗りにも活かせる「基本」の話でしたが、それだけでもこんなに学びがあるのか!と驚愕しました。まだまだロードスター、楽しめそうです・・・!