マツダ純正・スポーツアルミ考

マツダ純正・スポーツアルミ考

この記事を読むのに必要な時間は約3分です。

コンセプトカー、マツダ「RX-01」をじっくり眺めていたのですが、とあることに気づきました。

記事を書くのに素材を並べていたのですが、マツダのスポーツカー・アルミホイールにはメーカー内でリスペクトがあるのではないかと気づいたのです。

ロータリーとロードスター


まずはRX-01(1995)とRX-8後期型(2008)。
エイト(RX-8)のルーツがゼロワン(RX-01)というのは有名な話ですが、エイトの後期モデル、純正アルミがゼロワンのリファインであることがわかりました。

エイトの後期発表当時は、ホイールのディティールもロータリーをイメージしているのかな・・・程度の考え方でしたが、もっと深い思いがありそうです。


今までも兄弟ホイールはありました。例えばNAのVRリミテッド(1996)やR2リミテッドと、RX-7:5型(1999)以降のホイール。そういえば両者とも貴島主査ですね。4穴と5穴の違いはありますが、近しいデザインを感じます。


こちらはRX-8のコンセプトカーRX-Evolv(エボルブ:1999)とNB2ロードスターの16インチ(2000)。太さは違えども、近しいモチーフであることがわかります。余談ですが、個人的にロードスター純正ホイールはこのNB16インチが世界一カッコいいと思っています。


RX-8前期型(2003)のハイパフォーマンスモデルと、ロードスターNB3/SGリミテッド(2002)。ロードスターはフラットな面構成で、エイトは若干うねりを入れてありますが、やはり近しいモチーフです。当時、ロードスターでこの形は唐突感があるな・・・と思っていましたが、エイトを見て納得をした記憶があります。


RX-8前期型(2003)スタンダードモデル(写真は水素ロータリー)と、ロードスターNB4RS(2003)。この形、時代のトレンドだったのかも知れませんね。

ロードスターの伝統


こちらはロードスターNC2(2008)以降とNDロードスター(2015)。全然違うようにみえて、実は5穴のホイールを4穴にリファインしています。ただ、それだけでは終わらないところがマツダの面白いところ。


このNDホイール、ただのリファインではなくNA6(1989)、NA8(1995)伝統の「7本スポーク」にしてあるのです。本当は8本で行きたかったのを、コストカットと軽量化で7本にした・・・という逸話がありますが、これはロードスターの様式美といっても過言ではないでしょう。


似ている・・・という書き方だと語弊があるのですが、スポーツモデルの演出として、たがいをリスペクトしているという勝手な妄想ですが、こう並べてみると面白いものです。

関連情報→

ロードスターにエコタイヤ

ロードスターコラムカテゴリの最新記事