ロードスターの生産台数/販売台数(1989-2021)

ロードスターの生産台数/販売台数(1989-2021)

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今回は「数字」ばかりの内容です。

グローバル展開したうえで生産100万台を突破して「オープン2シーターのスポーツカー」としてギネス記録を更新続けるロードスター。そこで現状はどのような状態なのか、可能な限りで情報を集めてみました。一部予測値も入り舞うので、それを加味したうえでご参考いただければ幸いです。

ロードスター/MX-5 グローバル生産台数(暦年ベース)1998-2018

まずは、暦年ベースの生産台数です。ロードスターの目標値は年間30,000台(2,500台/月)売れれば成功とされていますが、ユーノスロードスター(NA)のヒットはさておいて、NBもNCもかなり検討をしていたことが分かります。なお、2008年と2011年に大幅に数字が落ちるのは、リーマンショックによる世界的不況と、東日本大震災による物理的・経済歴な影響です。

特にNC2(2007〜)の時代は、これらの影響で猫も杓子も燃費重視、ミニバン等の積載量重視になり、スポーツカーのような趣味車にとっては冬の時代でした。また、フォード資本の撤退により本来であれば2012年ごろのフルモデルチェンジを予定していたNDも企画はゼロリセットされ、急遽NCロードスターの延命処置(NC3)が図られます。

日本経済、とりわけマツダ自体も窮地に立たされていた中で、ブランドピラーとしてロードスターを生産続けてもらえたことは感謝しかありません。一方で、ロードスターは一定の生産台数を維持できていたことがデータからも読み解けるので、国内事情はともあれ世界市場では支持されていたことがわかります。

ロードスター/MX-5 グローバル生産台数(暦年)
NA NB NC ND 合計
1989 45,278 45,278
1990 95,640 95,640
1991 63,434 63,434
1992 52,712 52,712
1993 44,743 44,743
1994 39,623 39,623
1995 31,886 31,886
1996 33,610 33,610
1997 24,580 2,457 27,037
1998 58,682 58,682
1999 44,851 44,851
2000 47,496 47,496
2001 38,870 38,870
2002 40,754 40,754
2003 30,106 30,106
2004 24,232 24,232
2005 2,675 27,275 29,950
2006 48,389 48,389
2007 37,022 37,022
2008 22,886 22,886
2009 19,341 19,341
2010 20,554 20,554
2011 14,995 14,995
2012 15,400 15,400
2013 11,639 11,639
2014 12,246 12,246
2015 1,885 30,022 31,907
2016 40,101 40,101
2017 38,861 38,861
2018 27,452 27,452
合計 431,506 290,123 231,632 136,436 1,089,697

ロードスター/MX-5 グローバル販売台数(暦年ベース)1998-2018

こちらのデータは、市場ごとの販売台数のリザルトです。もともと北米向けの企画として企画されたロードスターですが、注目すべきは欧州市場。もともとNA時代は欧州のディーラー網が整備されていなかった事情がありますが、実はNBやNCは北米よりも「ライトウェイトスポーツの本家」である欧州で支持されていたことがわかります。

生産台数と同じく販売台数も2008年、2011年のあとに大幅に落ち込みますが、国内市場は回復の兆しを見せなかったなかでも、海外では一定の需要を満たしていたことが分かります。

ロードスター/MX-5 グローバル販売台数(暦年)
日本 北米 欧州 豪州 中国 その他 合計
1989 9,307 25,879 0 657 0 0 35,843
1990 25,226 39,850 9,267 1,455 0 0 75,798
1991 22,594 34,196 14,050 698 0 0 71,538
1992 18,648 27,241 6,632 499 0 0 53,020
1993 16,779 23,089 4,824 453 0 0 45,145
1994 10,828 22,573 5,019 404 0 0 38,824
1995 7,171 21,108 7,174 196 0 0 35,649
1996 4,409 18,966 9,585 241 0 0 33,201
1997 3,537 17,812 10,480 206 0 0 32,035
1998 10,174 20,890 16,831 1,310 0 0 49,205
1999 4,952 18,936 21,130 1,354 0 30 46,402
2000 4,644 19,627 19,268 1,038 0 33 44,610
2001 4,211 17,757 16,368 924 0 6 39,266
2002 2,934 15,622 19,670 698 0 34 38,958
2003 1,520 11,999 18,934 540 0 11 33,004
2004 1,646 10,501 13,885 483 0 248 26,763
2005 3,657 10,658 9,852 743 0 353 25,263
2006 4,067 18,479 19,402 1,468 0 827 44,243
2007 3,845 16,888 18,899 1,170 0 772 41,574
2008 1,858 12,384 13,252 639 0 610 28,743
2009 1,947 8,767 9,709 521 720 474 22,138
2010 1,120 7,106 10,317 440 652 431 20,066
2011 1,104 6,286 8,147 315 284 446 16,582
2012 941 7,016 7,207 159 75 438 15,836
2013 768 6,334 6,113 178 46 331 13,770
2014 595 5,256 5,813 118 18 362 12,162
2015 8,509 9,221 6,881 917 1 979 26,508
2016 6,126 10,368 14,145 1,577 0 2,351 34,567
2017 7,005 12,438 16,039 1,459 0 2,832 39,773
2018 5,331 9,785 13,787 820 454 1,761 31,938
合計 195,453 487,032 352,680 21,680 2,250 13,329 1,072,424

ロードスター/MX-5 グローバル販売台数(年度ベース)2008.3-2021.3

こちらは年度ベース(4月~3月)の販売台数データになります。マツダがオフィシャル掲示しているデータが途中から年度ベースに切り替わっているので、先に紹介したデータと若干被る部分があることをご了承ください。

注目は2016年度(2015年4月~2016年3月)に登場したNDロードスターのスコアです。

価値観の多様化により、エコロジー志向から「自分らしさ」を求めるようになった近年は、スポーツカーのような趣味車が大幅にに直され、満を辞したフルモデルチェンジということでヒットを飛ばしています。残念なのは、2020年初頭から始まった新型コロナウイルスによる経済ブレーキがかかり、特に欧州市場の需要が減退したことです。

ただ、ユーノスロードスター(NA)ほどではないですが、NBやNCをしのぐ勢いでNDロードスターは「売れている」事が分かります。

ロードスター/MX-5 グローバル販売台数(年度)
日本 北米 欧州 豪州 その他 合計 生産台数
2008.3 1,947 17185 19132 19341
2009.3 1,120 19146 20266 20554
2010.3 1,104 14327 15431 14995
2011.3 941 13943 14884 15400
2012.3 768 11294 12062 11639
2013.3 888 14234 15122 15133
2014.3 722 10134 10856 10778
2015.3 462 9690 10152 10008
2016.3 10,446 32135 42581 44239
2017.3 7,219 55660 62879 63874
2018.3 5,690 44696 50386 50723
2019.3 5,031 10,339 13,770 1,629 202 30971 29364
2020.3 4,518 9,758 11,340 878 136 26630 25204
2021.3 5,155 11,507 5,639 918 117 23336 23858

ロードスター・シェア分析(予測値)

これは各世代の分布割合をデータ化したものです。集計をしてみると、ロードスターの生産台数は2021年3月時点で120万台に迫っていることがわかり、ギネス記録は更新され続けていることが分かります。また、生産台数を世代でならべると、NAが約35%、NBが約25%、NC、NDが約20%「存在していた」ことが分かります。

ただし、実際は2020年時点でNAロードスターの国内残存率が14.4%(約2万台)とされているので、旧世代で生き残っているロードスターは知れているかもしれません。

面白いのは、NAが圧倒的に「売れた」ことはご存知の通りですが、NDロードスターは既にNBやNCをぶっちぎっていることです。世界シェアを鑑みても、NBやNCは9割近くが海外で売れていたことがわかりますが、逆に国内では振るわなかったことが分かります。

もちろんこれはモデルの魅力がないというわけではなく、時代背景やマーケット状況によるものです。(むしろ、今は存在がレアなことがプレミアに繋がるかもしれません)

2021.3時点 生産台数割合(世界) 国内販売台数 世界
シェア
母数(予測値) 1,190,523 206,541
NA 431,506 36.2% 118,499 57.4% 27.5%
NB 290,123 24.4% 30,081 14.6% 10.4%
NC 231,632 19.5% 19,902 9.6% 8.6%
ND 237,262 19.9% 38,059 18.4% 16.0%

また、現在進行形でNDロードスターはスコアを更新しており、販売6年目にして既にNCロードスターの生産台数を抜いています。コロナ過中において全世界の自動車生産台数がセーブされている状況ではありますが、生産終了が予想される2024年にはNBロードスターの総生産台数を追い越すかもしれません。(少なくとも、最後の純ガソリンロードスターとして、販売台数にブーストがかかることが予想されます)

下記の表は販売期間で平均生産台数/年を計算したものです。注目すべきは、フルモデルチェンジは先代から7割売れれば「成功」という考え方があり、NBはもちろんNCも成功していたことが数字で分かります。

ロードスター/MX-5 年間平均生産台数 (2021.3時点)
世代 年代 販売期間 平均生産台数 先代比
NA 1989-1997 9年 47,945 /年
NB 1998-2005 実質8年 36,265 /年 67.2%
NC 2005-2015 実質10年 23,163 /年 79.8%
ND 2015- 6年~ 39,544 /年 102.4%

以下は、ロードスターの世界シェア割合です。ロードスター(MX-5)は北米向けでありつつも、20周年記念車(NC)、25周年記念車(NC)や30周年記念車(ND)などの限定車割り当てでもわかるように、既に欧州市場のほうが日本よスコアを稼げる状況であることがわかります。それでも、2割は日本で販売されていることを、誇るべきなのかもしれませんね。

実際、日本にしかないロードスター(NBクーペやWebTuned、各世代のNR-Aや現行「S」シリーズなど)があることも事実です。グローバルカーでありながらも「日本市場」を守ってくれていることに、改めてマツダの心意気を感じます。

グローバル・マーケット割合
日本 18.2%
北米 45.4%
欧州 32.9%
オセアニア 2.0%
中国 0.2%
その他 1.2%

以上、数字で読み解くロードスターの世界でした。じっくり表を眺めていると、もっと見えてくるものがあるかもしれません。ご参考いただければ嬉しいです。

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