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出先ディーラーで入庫拒否された一件から、愛車で保安基準上危うい部分をアップデートをしていきます。
今回はマニュアルミッション(NB6Cであれば「5MT」)のシフトパターン表示を行います。愛車のシフトノブにはナルディのダークウッドが装着されてるのですが、これを後期RS準拠の本革巻きシフトノブに変更しました。しかし、こちらのシフトノブは経年劣化でシフトパターンが消えてしまったので、その対策を行います。
ちなみに昔の「エンスーまんが」では、付箋(ふせん)に手描きのパターンを貼り付けてユーザー車検を通す描写がありましたが、今は手描き自体が車検NGになります(※ステアリングのホーンマークも同様です)。
では、シフトパターンをどこに配置するのが正しいのか・・・調べてみました。
シフトパターンの保安基準
第10条 操縦装置 細目告示第3節168より抜粋
第168条 側車付二輪自動車、三輪自動車、カタピラ及びそりを有する軽自動車、大型特殊自動車、小型特殊自動車並びに被牽けん引自動車に備える操作装置の配置、識別表示等に関し、保安基準第10条の告示で定める基準は、次の各号に掲げる基準とする。
(中略)
三)変速装置の操作装置又はその附近には、変速段ごとの操作位置を運転者が運転者席において容易に識別できるような表示をしなければならない。
条文を読み込んだ上で分かったことは、ATミッションに関しては「PRND」の記号指定があることまで確認できたのですが、マニュアルトランスミッションに関して規定のマークや記号は存在しませんでした。
現実的には3速や7速のMTが存在したり、メーカーによってR(リバース)位置がまちまちなので、定型記号の指定が困難なことは理解できます。結論としてシフトパターンは、目視できるところに「分かるように」配置すれば大丈夫なようです。
ユーノスロードスターVスペシャルは・・・
そこで思い出したのがNAロードスター・Vスペシャル。こちらにはナルディのウッドシフトノブ「エボリューション」が装着されていましたが・・・
シフトコンソール脇にシフトパターンのシールが貼ってあったことを思い出しました。
余談ですが、上の写真はかつての愛車で一枚だけ存在したファブリックシート装着時を撮ったものです。しかし、その理由をどうしても思い出せず、気持ちがモヤモヤしております(※この後レザーシートに戻しています)。
閑話休題、宣材写真をさらに確認していきますと・・・
<NA6CE後期 V-special MT>
パターン表示のステッカーがシフトノブの右前に貼ってあることが確認できました。後期型はツィーターやキックプレートが付いているので(センソリーサウンドシステム)、内装も単調ではなくカッコいいですね。
<NA8C sr1 V-specialⅠ/Ⅱ MT)
ところで、NA8sr1はウッドステアリングのスポークデザインが変更になり、衝撃吸収タイプのウッドステアリングになりました。こちらでもNA6と同位置にシフトパターンが張られていることが分かります。
<NA8C sr2後期 V-specialⅠ/Ⅱ MT)
さらにNA8sr2最終型は全グレードがエアバッグ付きMOMO社製・本革巻き4本スポークステアリングに変更になっています。同じく、シフトパターンが張られていることが分かりますね。
ちなみに、メーカーオプション扱いで、前の写真にある衝撃収集タイプ・ウッドステアリングに変更することが出来たようです。エアバッグレスを指定できるとは、時代を感じますね…
NBロードスターのシフトパターンは・・・
<NB8C前期NR-Ltd MT>
さて、NBに関しては後継グレードのVSまで含め、シフトノブにシフトパターンがプリント(もしくは刻印加工)されているので、シフトパターンがコンソールに張られることは有りません。
さて、ここからは私の愛車の話です。自前のナルディ・ウッドシフトノブであればパターンがプリントされているので問題ないのですが・・・
今は刻印が消えかかっている本革巻きシフトノブなので、(散々悩んだ挙句)NA由来の場所にシフトパターンを張りました。
その後、ナルディウッドのノブに戻しているのですが、パターンをクリア層の上に描いているようで、使っていくうちにパターンが消えてしまいました。
結果としてプレートが貼られているので、車検も無事にクリアできました。たかがパターン、されどパターン。この表示ひとつでややこしい事態を回避できるなら、安いものですね。
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