NA/NBロードスター 雨漏り対策

NA/NBロードスター 雨漏り対策

この記事を読むのに必要な時間は約7分です。

ロードスターは世界一優秀な手動幌(※当時)を装備していますが、経年劣化によりどうしても「雨漏り」のトラブルが発生します。水回りの対策はソフトトップの最重要課題といっても過言ではありません。

ただ、これらはメンテナンスを行うことで回避(もしくは予防)することが可能です。あくまで自己責任の範疇ではありますが、ご参考いただければと思います。

雨漏りの緊急対策、雑巾をAピラーへ


出先やいきなりの大雨などでメンテナンスの時間が取れないときは、雑巾などでAピラーを保護することである程度の回避が可能です。見た目はかなり悪いのですがキャビンが水浸しになるよりはマシですよね。

長期駐車時にはボディカバーをつける手段もありますが、濡れたボディにカバーをかぶせるのはどう考えてもナンセンス。応急処置として有効な手段なので、雑巾は常備しておくといいでしょう。

幌(ソフトトップ)は両手で閉じる

NA/NBトードスターにおいては精度が高いソフトトップとはいえ、片側ごとにストライカーを閉めると左右のゆるみが発生します。したがって、きちんと幌を閉じる時は【車内から左右同時にストライカー操作をおこなう】ことをお勧めします。わずかな歪みが「水の進入路」を作ってしまう可能性が高いのです。

どうしても立って片側ごとに作業をしたくなりますが「儀式」と思って対応しましょう。センターロックになるNC以降のロードスターが羨ましいですね・・・!

Aピラー周りの対策

ロードスターに限らず、オープンカーの雨漏りにおける最有力ポイントは「Aピラーの頂点」です。Aピラー上端は3点のゴムパーツ(ボディ/ドア/幌)が交錯しているので、どうしてもここが弱くなってしまうのです。

ボディ側のウェザーストリップ(昔からウツボカズラ(※食虫植物)の愛称で呼ばれる)はNBロードスターにフルモデルチェンジした段階で【水の受け口】容量がアップされていますが、それでも大雨時には漏水するリスクが高まります。そこで、以下のポイントをご紹介します。

①防水スポンジテープ(エプトシーラー)で補強

用意するのは防水スポンジテープ(エプトシーラー)。100円ショップで購入することもできますが、ホームセンターのブランド品の方が耐久性があります。


両面テープタイプが作業性が高まるのでお勧めです。ハサミで適宜ちょうどいい長さにそろえましょう。


雨漏りはウェザーストリップの劣化や、経年劣化で緩んだボディによる「隙間」が原因となるので、上端部分をシールすることで防水効果が高まります。

ドアを開けた際の見た目は悪いのですが、三角窓の頂点をエプトシーラーで補強することで、防水効果が高まります。ドアを開けた際に少しだけみっともない思いをしますが、閉めている状態なら見えることはありません。


また、おまじないとしてピラー側も補強を行っておきます。

②ウォーターライン補強
 

経年劣化によりウェザーストリップの水流口が縮んでしまうことがあります。そこで、ホームセンターなどで購入できるビニールパイプを数センチ切り出して加工し「水抜き穴」に差しこみます。水の流れを作ってあげることで雨漏りを回避する、ロードスター定番の工作です。

もちろんこれらは「ウェザーストリップの交換」が一番の対処法ですが、コストセービングの観点でもお勧めの対処法です。エプトシーラーも含めて、車内に常備させておくことをお勧めします。

水抜き穴のメンテナンス


幌を開けると、ボディ側の幌の根本(普通の自動車ならCピラーにあたる部分)に「水抜き穴」が隠れています。ここが詰まってしまうことで、トランクやキャビンに水たまりができるトラブルが発生します。この隙間、オープン走行を繰り返しているうちに「落ち葉」などのゴミが蓄積されるので、穴が塞がってしまうのです。


そこで用意するのは、100円ショップでも購入できる少し太めのアルミ線です。


それを穴に入れていくと、正常の状態であれば下まで貫通していきます。仮に、途中で引っかかるようならばペットボトルで水を注ぎながら掘っていきましょう。詰まっていた場合は、恐ろしく汚れた水が排出されると思います・・・上手くいけばボディ下側から針金が見えてくるはずです。

関連情報→https://mx-5nb.com/2021/06/14/leakage-in-the-trunk/

ソフトトップ側の調整


幌側のウェザーストリップも調整ポイントです。このウェザーストリップが劣化していなければ、その下にある金属プレートをドライバーで調整することで、窓の高さと気密性を高めることが可能です。

関連情報→https://mx-5nb.com/2025/03/24/power-window/


私の場合は幌骨ごと幌交換をおこなったのですが、幌骨に残されたウェザーストリップが経年劣化により補修できるレベルではなく、まるまる交換を行いました。


ちなみに右側が外したウェザーストリップですが、比べてみると明らかに経年劣化でゴワゴワになっており、シールの意味を成していなかったことが分かります。水の侵入経路も確認できました。


そこでウェザーストリップを、前後・左右2本ずつモノタロウにて注文しました。本当は片側3本あるのですが、後端部分は幌を外さないと交換が厳しそうだったので、見送ることにしました。

R1-451 ① NC10-R1-411C
R1-452 ② NC10-R1-412D
R1-461 ① NC10-R1-421C
R1-462 ② NC10-R1-422D


前端側はビスで固定されているので、先ずはこちらを外していきます。


ちなみに矢印の方向、つまり前端からの作業を行います。後端から作業を行うと、丸で囲った部分に隙間が出来てしまう可能性があるからです。なお、ここは段差も含めて密着しているのが正解です。


中央のウェザーストリップはハマっているだけなので、引っ張ればヌルっと外れていきます。


そこで、逆の手順でハメていきます。割り箸を使っているのは、ゴムの爪を幌側のステーにハメていくためです。金属(もしくは尖ったもの)でやると、ゴムを破損する場合があるのでお勧めできません。

まとめ


作業を終えた後、都合よくザーっと雨が降ってくれました。今までの苦労は何だったのかというくらい、雨漏りがあっさり解決・・・サイドウインドウを閉めると、ムチっとした感じでシールしてくれるのは嬉しいですね。

雨漏りは、各種ウェザーストリップ自体を新品にすることが一番の対処法ですが、コストをかけず対処するのもアフォーダブルの良さ。ご参考頂ければ幸いです。

関連情報:

NA/NBロードスター「幌(ほろ)」の特徴

NB整備記録カテゴリの最新記事