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一年前、土砂降りからの寒暖差が激しい気候のなか、安物のボディカバーをつけていたNBロードスターは、カバー内の水分が飛ばずボディが蒸焼きに。完全に駄目になった塗装はリペイントしかありませんでした。ペラペラで裏がフェルトのカバーは注意!
塗面の経年劣化によるトラブル
丁度、一年前の話です。
昨年(2019年)の春はとても天気が荒れていました。5月にも関わらずバケツをひっくり返したような大雨から、30度超えの真夏日が来るような、そんな気候です。そんな荒れた空のもと、週末に洗車でもしようとボディカバーを外すと・・・
たまたま前週に撮影していた最初の写真との違い、お分かりでしょうか!?ボンネットにリフレクション(反射)があるように見えますが、実は大変なことになっています。
当時は愛用していたカバーライト社のボディカバーが経年劣化でダメになり、安物のボディカバーを買い直していたのでした。しかし、そのカバー裏面はフェルト状になっており、水分が含まれると蒸発しにくい構造になっていて・・・
湿気状態から急激な高温という天気の影響で、マイナスな反応が起きました。
ボディ塗装面のクリア層は経年劣化により隙間が生じるのですが、その下にもぐりこんだ水分が蒸発して、塗膜が駄目になってしまったのです。
この状態をマツダディーラーで確認したところ、「赤いMPVで昔あった現象だけど、それ以外では見たことはない」という症状だそうで・・・色々調べた結果、塗装を剥離して再塗装(リペイント)するのが一番のいいという結論を出しました。
なお、ボディカバーのメーカーにクレームを入れようにも、注意書きに小さく「雨の後は塗面に影響を与えることがあります、すぐに外して乾燥させてください」・・・って、安物買いの何とやら。本当に勉強になりました。
純正エアロパーツを外す
フェンダーとボンネットの再塗装をおこなうには、リップスポイラーやサイドステップが邪魔になります。そこで取り外し作業を行いました。
取り付けてから約7年経過していましたが、DIYで取り付けた割にはぐらりともしなかったので、なかなか優秀な建付けでした。
パーツの取り外し自体は労力はかかりませんでしたが、外した内部は予想通りの汚れかたで、洗い甲斐があります。
しかし大きな難関になったのは、エアロパーツの隙間を埋めるために施工した「コーキング剤」でした。これがなかなか優秀で、全然剥がれる気配がありません。ブレーキダストクリーナーでいけると思っていた私がバカでした。
「コーキング 剥がし方」で検索をかけても、カッターやスクレイパーでこそげ落とすのが有効って・・・恐ろしくてクルマのボディには施工できません。
シリコン素材から調べて有効と分かったのは灯油でした。そこで冬に余っていた灯油を出してきて、コーキングのシリコンに浸透させると、ボロボロ剥がれていきます。作業性が上がって、本当に助かりました。
また、衝撃だったのはサイドシルの下側が一か所だけ、強力両面テープを剥がすと、塗装ごとごっそり持っていかれました。NBロードスターの下面はピッチング塗装(ごわごわしている)がされていますが、下地はツルッとしているようです。
普段は見えない場所なので、とりあえずタッチペンで誤魔化します。今思えば、急がないでシャシーブラックを吹いてから塗れば良かったです・・・
勢いで、フロントスポイラーも外しました。素人取付だったので、フォグとグリルのあたりが擦れていました。クリアランスを確保するため、取付時にスポンジテープなどを貼っておくべきでした・・・
こちらはタッチアップを行い、コンパウンド研磨を行いました。
外したパーツは念入りに洗浄します。結構傷が付いていますので、後日補修を行おうと思います。複雑な3次元形状はNBならではの形なので、眺めるだけでもなかなか面白いです。ただ、それなりに大きなパーツなので部屋の一角を占めてとても邪魔です。
ボンネット・フェンダーの再塗装
ここからはプロにお願いしたので、仕上がりのご紹介になります。
本来ならば全塗装をしたいところですが、予算の関係でボンネットと左右フェンダーのフロントのみ施工してもらいました。その仕上がりは・・・さすがプロの仕事といったところで、うっとりしてしまいます。クスミのない純正色ガーネットレッドマイカ(25F)を眺めると、改めて美しいと感じます。
また、ボディカバーも湿気除去効果ある高価なものを手配しました。
フロントをノーマルに戻したので、リアビューもあえてノーマルに戻しました。スポイラー付きのトランクを取り外します。
普通のNBロードスター(?)に戻った愛車を見て本気で驚いたのは、エアロが付いていないと「とてつもなく小さなクルマ」に見えること。また、友人のNBロードスターを見ても気づかなかったのですが、ドアパネルの絞り込みからリアフェンダーの膨らみがとてつもない色気を放っていました。
あれ?愛車マジかっこいいんですけど・・・
ボディカバーは安心・安全・信頼のカバーライトにしました。やはりこれが一番です!
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