シフトリンケージオイルの交換

シフトリンケージオイルの交換

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ミッションオイル交換時に、5MTでは2L入るはずのオイルが300mlほど余ってしまいました。折角なので、同じ粘度(SAE 75W-90(GL-4))が指定されているシフトリンケージオイルの交換にチャレンジします。

なお、シフトリンケージのオイルの規定量は85ml〜90ml。作業はオイルを上から吸い出す必要があるので、ホームセンターでメモリ付きのスポイトを約400円で購入してきました。(※大型スポイト自体は100円ショップでも購入可能です)

シフトリンケージオイルの交換


まずはセンターコンソールを外していきます。
作業の手順はこちら参考→https://mx-5nb.com/2019/11/19/cupholder-repair/

外したセンターコンソールは片手で持てるほど軽いので、ロードスターはライトウェイトスポーツであると感じることができます。決して安っぽい造りでないのも流石ですね。

 
次はミッション周りの耐熱スポンジやインシュレーターを剝いでいきます。インシュレーターはきつめにハマっているので、シフトレバーを車体に付けたままで外すのは、思わぬパーツ破損や周りのインテリアを傷つけるリスクがありそうです。


そこでインシュレーターをペロッとめくって、レバー根元にあるダストブーツのボルトを外していきます。するとシフトレバーがフリーになるので、上方向にゆっくり引っ張ると(オイル粘度により)「ヌポッ」っとした感じで抜けてくれます。

なお、ミッションオイルが車内に飛び散ると悲惨なので、ウエスで周辺を保護しながら、ゆっくり落ち着いてシフトレバーを車外に持っていきましょう。


あらわになったシフトのリンケージ部分は、明らかに鉄粉で濁っているオイルが見えています。

 
そこで、空のペットボトルを用意してスポイトでオイルを抜いていきます。中央よりも左右の隙間の方がたっぷりオイルを抜くことができるようです。オイルをペットボトルに捨てる時も、ゆっくり落ち着いて・・・を心がけます。

 
そして、逆の手順で新しいオイルを規定量注入していきます。なお「測る」ことが不安な場合は、同じペットボトルをもう一本用意して、抜いた量と同じ量の新品オイルを注入すればいいでしょう。


新しいオイルは明らかに色がクリアなので、リフレッシュ効果が期待できそうです。ちなみにミアータのミッションオイルは10万キロ、もしくは5年での交換が指定されているようです。国産車も総じて10万キロでリフレッシュをおこなうので、それに準じていれば間違いはなさそうです。


廃棄オイルは【処理ボックス】で処分しました。シフトリンケージーオイルくらいの少量ならば、キッチンオイル処理ボックスが100円ショップに置いてあるので、ちょうどいいサイズで便利でした。


そして、シフトを逆の手順で組み直している時に・・・シフトレバー根本のダストブーツが破損していることに気づいてしましました。仕方なくビニールテープ補強しましたが、可動部分(伸びる)なので全く無駄でした。最悪バンプ時にオイル漏れが起こりますが、少しの間なら運転に支障はありませんので、一旦様子を見ます。

実は、このパーツは9年前に交換をしていたのですが、力と熱がかかる部分なので経年劣化で破損してしまうようです。そこで、改めてシフト周りのリフレッシュパーツをモノタロウにて注文しました。

ダストブーツの交換&リフレッシュ


後日、リンケージオイル交換と同じ要領でシフトレバーを外しました。

ゴム製のインシュレーターはリングできつめにハマっていますが、シリコンスプレーなどで滑りやすくすれば上にスポっと抜けてくれます。ただ、力をかける作業になるので車外で行う方がいいでしょう。


ちなみに、ダストブーツの下にあるブッシュに取り付けるウェーブワッシャーも破損していたので、こちらも交換します。なお、パーツリスト上ではダストブーツのガスケットが単品でありますが、ダストブーツ自体にガスケットはセットされた状態で出荷されるので注文の必要ありません。


破損したダストブーツは再利用ができないので、潔くハサミで切ってしまいます。ブッシュは絶妙なクリアランスで上に引き抜くことができます。また、写真では見切れていますが、ワッシャーはふたつに割れていました・・・

余談ですが、根本の樹脂製カーラーを真鍮製に交換すると、シフトがカチカチ決まるようになるそうですが、鉄粉だらけのリンケージオイルを見た後では、交換する気になれないですね・・・


今度は逆の手順で上からパーツを組みつけていきます。ウェーブワッシャーが手ごわいですが、知恵の輪を頑張れば何とかなります。ダストブーツも上からかぶせていきますが、外す時と違ってスルッと根元に入ってくれて気持ちいいです!キツめだったらシリコンスプレーで潤滑させてあげましょう。


あとは、逆の手順で車体に組付けを行っていきます。シフトレバーの玉の部分(根元)には中央に溝があり、リンケージ内の突起にすっぽりハマるようになっています。きちんとセットできると、いつものようにシフトが入るので、そのメカニズムに感動することができます。

 
折角なので、スポンジパッドなども新品に変えました。今回交換したパーツは以下の通りです。

ダストブーツ(M5):M513-17-480A
チェンジブッシュ(R5):R502-17-492
ウェーブワッシャー(M5):M505-17-482
チェンジブーツパッド(FB):FB01-64-495
サイレントパック:H001-64-493
インシュレーター(M501):M501-17-501


最後にコンソールを組み付けて、やっと作業終了です。

交換後のインプレッションは、リンケージオイルだけでなくミッションオイルも交換した直後なので、シフトフィールが明らかに向上していることを感じました。ただでさえ楽しいシフトチェンジに「引っ掛かり」がなくなるので、より楽しいドライビングになりました。

そもそもシフト根元のダストブーツは破損しやすく、そのメンテナンスついでに、たまにはリンケージオイルの様子を確認することを、お勧めします!

関連情報→

わび・さびの継承 NBインテリア(市販車編)

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