100年来の変革期

100年来の変革期

私、豊田章男社長のスピーチが大好きでして、よく拝聴させて頂きます。自動車メーカーの社長が自動車に乗って何が悪い!というトーンで、トヨタの「もっと楽しいクルマ作り、FUN TO DRIVE,AGAIN」でしたっけ・・・を主導されていますよね。

現在はモビリティ約100年以来の変革期とされています。特にシビれるのは「馬」を例えにした表現。少し引用させていただきます。

2009年、日本記者クラブ会見(2代目プリウスPHV発表)


それまで全米の移動・輸送手段であった1500万頭の馬は20年でほぼすべてクルマに置き換わった。その1500万頭の馬にならないためにはお客様のニーズをいち早く把握し、迅速に対応することだ。

2015年、東京モーターショー(4代目プリウス発表)


今から100年前、T型フォードが登場するまで、アメリカには人やモノを運ぶために1500万頭の馬がいました。その後、わずか20年の間に、ほぼ、すべての馬がクルマに置き換わったといいます。なぜ、人々はクルマを選んだのでしょうか。いろいろな理由があったと思いますが、馬よりもクルマで移動するほうが、楽しかったからだと言われています。

2012年、初代ハチロク発表会


今から約100年前のモビリティの改革により、馬が必要なくなるのではないかとなった。しかし、現在でもホースレースは続いているし、馬好きの方が市場はどうあれ支えてくれている。クルマにおけるスポーツの世界も一緒で、これは無くならないと思うし、続けていくためにもメーカーとして挑戦していきたい。

まとめ


それにしても、同じ「馬」を引用してもニュアンスが微妙に違って、なんていいことをおっしゃる社長だろうと毎回思ってしまいます。

100年来の大改革といえば、まさに化石燃料等の内燃機関から電気モーターへのEVシフト。じわじわと各国の排気ガス規制レギュレーションが厳しくなっていますね。カリフォルニアのZEV規制を皮切りに日本メーカーが得意としていたハイブリッド車の優遇はなくなったそうで、EUの2021年規制は、従来のエンジンでは基準クリアが困難な状態だそうです。

私の母の若い頃は(栃木の田舎なので)馬が普通に歩いていたそうですが(!)、章男社長の言葉じゃないですけれど今は滅多に見ることはありません。それくらいのドラスティックな変化が訪れようとしていると。

かといって、ガソリンエンジンのクルマが地球上から一瞬で無くなる日はないのでしょうが、当たり前に思っていた常識は、便利で楽なものがあればガラケーからスマホのように、あっという間に切り替わっていくのでしょうか。

お恥ずかしながら私、EVのクルマに乗ったことがないので何も書けませんが、もし未来のロードスターがEVになったら、どんな人馬一体「感」になるのか気になります。軽くて安かったら文句言えませんしね・・・(音はどうするんだろう?スピーカーだったりして・・・)

でも、我々はありがたいことに「変革期」の狭間にいますから、燃費が悪くてガサツで、うるさいガソリンエンジンを堪能できる、最後の世代になると思うのです。

安くて楽しい最後の「ガソリン世代」ロードスターは、もうそろそろ終わってしまうかもしれませんよね。馬(ガソリンエンジン)の愛好家は消えずとも、今年のモーターショーはEV一色だったけれど・・・

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