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マツダ・アテンザが2019年7月4日付のマイナーチェンジにて、「MAZDA6」へペットネームを変更しました。以前より変わるという噂がありましたが、マイナーのタイミングで名前を変えたという事は、少なくともあと2年以上はフルモデルチェンジが無いことは確定ですね。
予定されていた【ラージプラットフォーム】の【直6エンジン・FR】リリースが1年先延ばしになったという話もあるので(※2019年現在)、マツダ・フラグシップを担うべく現行MAZDA6はしばらく活躍しそうです。
さて、形が変わらずに名前が変わるというのは、OEM供給以外ではあまり耳にした事はないけれど・・・そういえば「最終型ソアラ」も「レクサスSC」になりしましたね。
50年続く伝統の名前
「MAZDA6」のネーミングセンスに関する是非をさかのぼると、もともとマツダセダンの海外名で使われていましたし。また、70年代の初代カペラ「MAZDA616/618(ワゴン)」(※ちなみにロータリーエンジン車はRX-2)から2代目カペラ「MAZDA626」辺りまで踏まえれば、50年近く続いている伝統の名前なんですよね。
ただ、プレスリリースを引用させていただくと・・・
くらいの表記になので、唐突感半端ないです。名前自体はカッコいいと思うし、海外名までチェックしているようなファンは殆どいないとしても、歴史的事実に触れないのは本当にもったいない。
買いもしないくせに文句をいうのは客じゃないでしょうから、私のような雑音(戯言)は想定内でしょうけど・・・
ただ、日本ほど言霊(ことだま)を気にする民族もいないと思うので、現行型(だった)アテンザのオーナーに対しては、いきなりの名称変更は不義理な気がします。買い支えてくれたファンへのリスペクトをもっと押して欲しい。(予告されていたとしたらごめんなさい)
ただでさえマイナーチェンジは「計画的陳腐化」とされていますけど「あんたのクルマは旧型だ」ってのを、今回は特に強いトーンで表明された気がします。デミオが『MAZDA2』になったのも、同様です。
つまり、アテンザ・オーナーが1人でも嫌な思いをしたら、少なくとも「誰もがしあわせになる」なんて売りにしていたメーカーとしては二枚舌じゃないのか・・・?なんて感じてしまうのです。
「MX-5」にはならないらしいけど
マツダは国内でも既に「MX-5」の商標登録をしているのは有名な話ですが、結局ロードスターの車名変更は行わないと、役員インタビューで述べられています。
噂のNDロードスター【幌2リッター】が国内投入されるタイミングで・・・なんて噂がありましたが、それも夢だったようですね。
逆に、海外専売モデルの「MAZDA MX-5 RF 1.5」がラインナップに加わったら、個人的には嬉しいです。安くてカッコいい・・・の需要に応えてこそ、「アフォーダブル」という原点回帰だと思ってしまうのです。
美しく走る!?
そういう意味で、国内サイトでロードスターのページには「人馬一体」ではなくて「美しく走る」に変更されているのは、若干悲しく思ってしまいます。
それならばマツダ・ロードスターは半端に名前を残すんじゃなくて「MX-5」でいいんじゃね?って思ってしまうのです。近年はプレミアムブランド云々っていう思惑をお聴きしますが、半端が一番気持ち悪い。「ロードスター」が高いのは文句いいたくなるけれど、「MX-5RF」が高いのは(悔しいけど)納得できるんですよね…
ただ、近年のマツダ・ブランド戦略じゃ旧車乗りは「乗換もしない、頭でっかちのうるさ方」でしょうから、私なんて口うるさいだけのいらないユーザー筆頭でしょうけど・・・