MT車なら踏み間違えない?

MT車なら踏み間違えない?

プリウスミサイル、コンビニキラーといった二つ名がネットでは浸透しているように、近年話題なのは「アクセル・ブレーキペダルの踏み間違い」事故。加害者が高齢者であることが多いとデータで示されているので、免許返納問題と併せて議論されることも多いですよね。ちなみに2021年以降は自動ブレーキを義務付ける法案が可決されています。

シニアだからという訳ではない


身近な話でいうと、私の両親も還暦を過ぎた現役ドライバーなのですが、最近のシニアは若々しいので「踏み間違い」はまだ大丈夫と思ってしまいます。ただ、10年、15年と経過すると・・・話は別です。どう判断するかは、その時にならないと分からないというのが素直なところです。

現時点で議論のゴールが見えないこの話、個人的には【運転免許更新のハードルを上げる】のが一番納得できる形だと思っています。いまの世論の流れならば、私がシニア(くそジジイ)になる頃はそういったレギュレーションに変わっているでしょう。


ただ、反射神経にせよ、判断能力にせよ、全然大丈夫なシニアもいれば、ボケている若者がいる事も事実です。また、ペーパードライバーでも運転が丁寧な方もいれば、MT車に乗っていても無謀運転をするアホが存在するわけで・・・ゴールド免許というひとつの基準はありますが、あれは「運転していなくても」取れてしまう穴のある制度ですよね。

だからこそ、運転能力の可否が【客観的に判断される仕組み】になれば、それが守るべきルールとして定着すると思うのです。正直、交通安全協会にカネをかけるならば、こちらに募金します。

運転「免許」の定義

日本では【免許】を、下記の様に定義していまして・・・

ある特定の事を行うのを官公庁が許すこと。また、法令によって、一般には禁止されている行為を、特定の場合、特定の人だけに許す行政処分。

つまり、クルマを運転する前提は、普通は禁止行為であることに許可を貰っているのです。法治国家にいる限り文句はいえません。

まぁ、私ですら思いつく話ですから、国では準備を進めているのでしょうが…


さて、今は少子高齢化時代。だから高齢者の「踏み間違い」が多いのかと思ったら、客観的なデータでも75歳以上で極端に数字が上がるようです。一応ポイントとしては、そうはいっても全年齢で「踏み間違い」事故を起こしている事。かつては20代(初心者)の「踏み間違い」が多いと問題視した時代もあった気がします。
※参考)財団法人 交通事故総合分析センター

もちろんクルマも進化しています。早々に義務化されていたパッシブセーフティ(事故った時に搭乗者を守る技術:シートベルトやエアバックなど)だけでなく、ABSや衝突軽減ブレーキなどのアクティブセーフティ(事故を未然に防ぐ技術)も義務化が進みました。

近年はクルマが大きく・重くなったと揶揄されますが「守る技術」は必要ですし、先進装備の無い旧車乗りは、特に意識して安全運転を心がけるべきだと思います。

若造だってやらかした


実は、この手のニュースを見るたびに自分も他人事じゃないと、思い出すことがあります。

1999年7月以降のMT車は「クラッチスタートシステム」が義務付けられました。これはイグニッションキー(ボタン)を回すだけではエンジンが始動しない仕組みです。逆に、ロードスターでいえばNB1の前半辺りまではキーを回すだけでエンジンがかかりました。

つまり、停車中のクルマでミッションをN(ニュートラル)ではなく、どこかのギアに入れている(事を忘れている)状態でキーを回すとギアが繋がり、クルマは凄い勢いで吹っ飛んでいきます。


MT車に慣れていなかったNAロードスター時代、暖機しようとキーだけ回して・・・私は数回吹っ飛びをやらかし、ヒヤッとする場面があったことを白状します。だから、NB1.5以降のクラッチスタートシステムは歓迎できるものでした。つまり、きちんとブレーキとクラッチを踏んで始動するクセがつくからです。

また、幅の広い履物でブレーキのつもりでアクセルを踏んで、タコメーターが跳ね上がる事もありました。サンダルやスリッパなど「かかと」の無い履物で運転をするのは法令違反なこと、甘く見ておりました。

まとめ


流石に25年以上MT車に乗っていると、今更そんな事はないのですが・・・慣れていない若造でこそ「やらかす」のですから、気がまわる余裕がなければ、誰でも「クルマをミサイルにする」危険性があります。シニアもMTに乗れば「踏み間違い」が無くなるという意見もありますがとんでもない!クラッチスタート車であったとしてもギア入れっぱなし始動とかやらかすと、危ないです。

だからこそ、やらかしていた自分が75歳になった時、免許更新できるか心配だったりします。趣味のクルマをドライブ出来ないのは悲しい事ですが、どうしてもダメっぽい時は、素直に免許返納できるジジイになりたいものです。それより先に、内燃機関のクルマを維持する事が厳しい時代になっているかもしれませんけどね。

だからこそ、今のうちに「安全運転」でMT車を楽しみたいと思います。

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