この記事を読むのに必要な時間は約5分です。
整備やDIYも楽しいロードスター、かつては某オークションで投げ売られていた純正パーツも底付きをしたようで「欲しいときが買い時」になって来ました。不要不急な外出自粛なご時世、愛車の洗車をするだけでも幸せになれるのがスポーツカーです。
「純正戻し」というモデファイ
モデファイの方向性として「あるある」なひとつが純正戻し。
不満があるわけではないけれど、愛車NBロードスターは発売から20年以上経過したクルマ。そうなれば、新車当時の・・・とりわけ純正の素性が気になって来ます。
モデファイの筆頭として交換していたアルミホイールなんて、純正装備品をいちど手放していた状態でした。しかし、冒頭のように思うことがあって、NBロードスター純正の15インチ・アルミホイールを某オークションにて再購入しました。
この15インチホイールは下手な社外ホイールより「軽い」のが特徴で、NBロードスターにあわせてデザインされていますからマッチングも間違いありません。マツダ社内テストコードも通過している逸品です。
なお、同じNBロードスターの15インチアルミでも、NR-A純正のエンケイ・5スポークアルミは6.7kgですが、マツダ純正アルミは5.9kg。アフターマーケットのTE37やMS-01にはかないませんが、Gramlightsと同じくらいの重さです。バネ下重量は装着するタイヤによっても変わりますが、素性の良さが光ります。
アルミホイールの修正を行う
手元に届いた純正15インチホイールは、それなりの使用感というか・・・ヤレていました。そこで補修と塗装を行うことにします。以下の道具を用意しました。
・アルミパテ(※今回は未使用)
・各種耐水ペーパー/やすり
・マスキングテープ
・ダンボール
・サンポール
まずはリムのガリ傷を補修します。アルミパテをつけるための表面処理をするために、耐水ペーパーで水研ぎをおこないました。しかし、思ったよりもリムの段差が均されていったので、パテは使わずにヤスリのみで対処することにしました。400番→600番→1000番と番手をあげながら研いでいきます。
ホイールのセンターキャップは後ろから押せば外すことができます。裏面の汚れも大変なことになっていました。
アルミホイールを塗装する
リム周りのガリ傷をならしたらマスキングしていきます。ホイール全体をマスキングするのは大変なので、中央部分はガードするパーツを段ボールで作成しました。
ホイール本体を回しながらリムを少しづつ塗装していきます。厚塗りにならないようホイール4本をローテーションしながら作業を行いました。もちろん、センターキャップも塗装を行います。
余談ですが、このセンターキャップはNBの純正14インチホイールと同じ部品です。こういった地味なコストダウンが、ロードスター乗りとしてはたまらないエピソードです。
塗装を乾燥させた後、マスキングを外すと・・・思ったよりもいい出来になりました!
ここで終わろうと思ったのですが、塗料が意外に余りまして・・・半端に残しても、再度使う機会はないので、ホイールの脱脂をおこなって全体塗装をしました。なお、塗料はアルミ4本の表面塗装を行えるくらいの容量がぜんぜんありました。・・・マスキング、しなくてよかったですね。
ただ、おかげで見た目だけは綺麗になりました。センターキャップの向きが違うところは笑ってください(後で直しました)。
アルミホイールの裏面を洗う
数日後、流石に裏面の汚れが気になりましたので洗浄することにしました。
まずは念入りに水洗いをしたのち、サンポールを満遍なく塗布し5分ほど放置。そのあと水洗いをしながらブラシすると、塩酸の力で鉄粉が落ちていきます。なお、素手で作業を行なってはいけません!
ただ、作業の途中で雨が降ってきたので、ハブに取り付けるディスク部分の錆を取る作業を優先しました。600番のヤスリヘラで水溶きを行います。なお、このヤスリ・・・100円ショップのネイルグッズコーナーで販売されています。
関連情報: