黄色いロードスター

黄色いロードスター

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クルマにおいて「ボディカラーもクルマのデザイン」とマツダ・デザインチームは語っていますが、シックで大人っぽいものからド派手でビビッドなものまで似合うのがスポーツカーの面白いところ。特にロードスターでは様々なカラーバリエーションが存在しています。

そこで、今回はスポーツカーのある意味で花形ともいえる「黄色(イエロー)」系のロードスターをご紹介します。

NAロードスターの「黄色」


NA6/NA8限定カラー【サンバーストイエロー】HZ
「サンバーストイエロー」は、ユーノスロードスターの限定車「Jリミテッド(NA6)」および「J2リミテッド(NA8)」に設定されたボディカラーです。

「Jリミテッド」はユーノスロードスター最初の限定車(好評によりカタログモデルとなる)だった「Vスペシャル」がシック系だったことに対し、スポーツカーらしい溌溂(はつらつ)な黄色に塗られていました。

自然界にいるスズメバチや線路遮断器でもわかる通り、警戒色ともいえる「黄色」を引き立たせるのは「黒」なので、インテリアカラーは標準車と同様にブラックファブリックでまとめられていますが、インテリアのアクセントとしてピリッと来るナルディウッドが採用されています。


NA6の「Jリミテッド」が好評だったことから、NA8(sr1)において設定されたのが限定車「J2リミテッド」です。残念ながらナルディウッドの採用は見送られましたが、シートには欧州仕様の独立ヘッドレストシートが備えられたことと、幌と一体感を出すためにAピラーへ黒塗装が施されています(※NSX、ビート、S2000、NDロードスター等でも採用されているお約束のモデファイです)。


サンバーストイエローは海外限定車「California」「Sunracer」などに塗られています。サンバースト(sunburst)とは「雲間から差す強い(まぶしい)日差し」を指す言葉ですが、その名の通りまぶしい黄色です。


サンバーストイエローはマツダの「元気なクルマ」に塗られることが多く、RX-7やファミリアSワゴン(スポルト系)にも採用されていました。

NBロードスターの「黄色」


NB1カタログカラー【エボリューションオレンジマイカ】18K
「エボリューションオレンジマイカ」はNBロードスタ前期型(NB1)デビュー時に、マツダ車で初めて「世界共通のテーマカラー」として設定されました。営業現場ではリセールバリューが下がると反対意見も多かったそうですが、グローバルでイメージを統一し、ブランドの価値を高めることにチャレンジした色でもありました。

当時のマツダ車は1色だけ「専用カラー」の開発が許可されており、NBロードスターのみに採用されたボディカラーでもあります。また、そのこだわりはインテリアカラーにも表れていて、VS系の明るい内装は似合わないことから選択することはできなくなっています


それまで誰も見たことのなかった(いわば金色の)エクステリアでは、マイカ系のキラキラしたフレークがNBロードスターのオーガニックシェイプ(オーガニックフォーム/曲線主体のボディ)を際立たせ「二度と忘れない」鮮烈なイメージを残しました。

当時好き嫌いが極端に分かれた色でもありましたが、20年経った今ではなかなか見ない唯一無二ともいえる存在で、一周回ってかなりカッコよく見えます。なお、カタログカラーではありますが最初の1年間(1998年式)のみで選択が可能だった、期間限定色でした。


NB1(海外)/NB2限定カラー【サンバーストイエロー】HZ
前期型(NB1)では北米限定車「California」シリーズにて、後期型(NB2)では国内でWebTuned限定カラー(インターネット注文/海外では期間限定のカタログカラー)として、ユーノスロードスターよりサンバーストイエローが続投しました。

NBロードスターは色気のあるボディリフレクション(陰影と反射)が特徴ですが、サンバーストイエローはどこにいてもピカっとしていますので「存在感」が半端なく、比較的地味なNBロードスターをヒーロー然に魅せてくれます。

ちなみに海外名は「Sunburst Yellow」だけでなく「Vivid Yellow(ヴィヴィッドイエロー)」という表記も存在します。NAと基本的な色味は一緒ですが、大きな違いは経年劣化に対応するためのクリアコートが施されていることです。


国内でサンバーストイエローのNBロードスターは48台と極端に少なく、インターネット注文の個体ということで、ある意味で時代を先駆ける存在でもありました。


NB2(海外)限定カラー【ブレージングイエローパールマイカ】26S
NB後期型(NB2)北米のイヤーモデル「SE」グレードや、限定車「Arizona(アリゾナ)」に設定されたボディカラーです。


国内ではDYデミオ(2代目デミオ)の後期型スポルト系のテーマカラーに設定されてたクリームがかった黄色になります。なお、ブレージングとは「溶着」という意味で、金属を熱して変色したイメージを色名に落としています。


ソリッドではなくパール(マイカ)なので塗料にフレークが入っており、サンバーストイエローよりも反射力(うねうね感)の強いボディカラーであることが想定されます。日本国内で設定されなかったことは残念ですが、NBロードスターおよび、当時の黄色いボディカラーが不人気だったこともあり、仕方がないかも知れません・・・


NB4/7 限定カラー【ライトニングイエロー】A4J
ライトニングイエローはNB後期型(NB4/7)のなかでも第3期Webtuned(インターネット注文)および、ロードスタークーペ「タイプA」のみに設定されたボディカラーです。


もともとはRX-8のコンセプトカーに設定されていた背景があり、色味は清涼感のある蛍光ペンやレモンを連想させる黄色で、とてもまぶしいボディカラーでした。ちなみに色名のライトニングは「稲妻」を指します。


驚くべきは、ロードスタークーペの一部グレードとWebTunedの数台に塗られただけの超レアカラーで、全世界で34台しか存在しません。今更ではありますが、近年マイナーチェンジをしたフェアレディZ(RZ34)の「イカヅチイエロー」も近しい色味だったりします。

NCロードスターの黄色


NC2 カタログカラー【サンフラワーイエロー】A6Y
デビューしてしばらくはモダンでシックなカラーラインナップを中心に揃えていたNCロードスターですが、マイナーチェンジした中期型のテーマカラーとして設定されたのがサンフラワーイエローでした。

サンフラワー(ひまわり)の名の通りとても濃くて温かみのある黄色で、スポーティ路線を強調したNC2にとても似合うボディカラーでした。また、ロードスターの国内カタログカラーとして初めて「純然たる黄色」が採用されたことも、大きなトピックです。


また、他マツダ車の流用が多いロードスターのなかでは数少ない専用ボディカラーでもあるので、ある意味「ロードスターそのもの」を体現する色でもありました。

なお、現時点でロードスター専用のボディカラーは先に紹介した「エボリューションオレンジマイカ(NB)18K」の他に「マリナーブルー(NA)DU」「レーシングオレンジ(ND)A8X」があります。

黄色いロードスター、まとめ


以上、ロードスターで存在する黄色系は全部で5色(+1)でした。

また、NC2以降のロードスターは厳選したボディカラーになってしまったので、黄色はなかなか復活できない状況が続いています。しかしながら近年は「個性」が重視される時代に戻ってきていますが、物資不足になっている状況では、チャレンジングな設定は厳しいかも知れませんね。

もちろんロードスター趣味車ですから、全塗装やラッピングを施すなど「自分で何とかする」手もあります。ただ、「純正色」の安定感は別格な存在です。噂のビジョンクーペ(仮)が設定されるタイミングで、おこぼれがあるかも!?なんて妄想してしまいます。

やはり、派手なスポーツカーはカッコイイ!そんな「黄色でまぶしい」ロードスターのご紹介でした。

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