ロードスタークーペ コンプリートカーmm1(後半)
前回に引き続きコンプリートカー「mm1」の話を続けます。 カスタマイズカー事業のスタートアップ マツダ自身がさまざまな理由から市販化を断念したロードスタークーペ「TSコンセプト」。しかし時代の潮流が手を差し伸べることになりました。 当時、本格的な流行が見込めそうなカスタマイズカー事業において、カー用品店を手掛けるオートバックスセブン社が、自社ブランド「mono CRAFT」シリーズのスタートアップ […]
前回に引き続きコンプリートカー「mm1」の話を続けます。 カスタマイズカー事業のスタートアップ マツダ自身がさまざまな理由から市販化を断念したロードスタークーペ「TSコンセプト」。しかし時代の潮流が手を差し伸べることになりました。 当時、本格的な流行が見込めそうなカスタマイズカー事業において、カー用品店を手掛けるオートバックスセブン社が、自社ブランド「mono CRAFT」シリーズのスタートアップ […]
今回はNBロードスタークーペをベースにしたコンプリートカー「mm1」をご紹介します。その開発経緯と市販化までの道のりには濃いストーリーが存在します。 2002 マツダ「RS-Coupe」コンセプト 「mm1」のルーツは、2002年の東京オートサロンまで遡ります。 カスタマイズカー市場の反応を見るために発表された「コスモ21」と「RSクーペ」。本格的なカスタマイズカーのブーム到来が予想された時代背景 […]
今回はNBロードスターのコンプリートカーをご紹介します。 「コンプリートカー」の定義は、市販車をベースにチューニングを施したり、インテリアやエクステリアを変更した「完成車」の状態で販売されるクルマを指します。ショップデモカーというものもありますが、こちらはワンオフ制作に近しいので、スペシャルな存在ではありますが今回の対象とは少し違います。 メーカー系のコンプリートカー NBロードスターで分かり易い […]
ロードスタークーペの販売計画 1989年のユーノス・ロードスター発表から約14年、企画段階から存在していた「クーペモデル」は2003年に極小量生産という前提でリリースされました。 言葉の通り「手間」が掛かっているロードスタークーペは、職人魂(=手作業)溢れる工程を経て生産され、国内限定販売となりました。決定していた生産要件は以下の通りです。 <予定> 生産台数 40台/月(2台/日) 生産期間 2 […]
今回はロードスタークーペがどのように量産されたかのご紹介です。 派生車ではなく特装車 当時、派生車・限定車はベーシックラインナップと比較しても変更点の差異が少なく、通常ライン(量産車)と同時生産が前提であったり、または量産ラインで完成したホワイトボディを台車に下ろして加工を加える・・・といった手法がとられていました。 しかし、ロードスタークーペのベース車はオープンカーであるNBロードスターであり、 […]
国産最後の5ナンバーFRクーペ 日本の公道を走るクルマには、すべからく「ナンバープレート」が装着されています。 ナンバープレートは「上部3桁の数字」でクルマの区分を表示しています。例えば5ナンバー(小型乗用車)は「全幅1700mm以下、全高2000mm以下、全長4700mm以下」かつ「排気量2000cc以下」と規定があり、車体サイズ、排気量のいずれか一方でも超えていれば3ナンバー(普通乗用車)に区 […]
今回から複数回に渡って、ロードスターデザイナーの悲願とされたロードスターの「クーペ」を紐解きます。 クルマにおける「クーペ」とは二人乗りの「箱馬車」が語源になっており、現在は2枚ドアの乗用車を指す言葉になっています。 オープンカーのロードスターをオプションの「脱着式ハードトップ」ではなく、「固定ルーフ」のクーペ化をおこなうという構想は、開発段階からデザイナーサイドの案として存在していました。 した […]
前回に引き続き、NBロードスターをベースにしたキットカーのご紹介です。 キットカーの文化とは 現在、日本国内においてキット状態で輸入したパーツを使って「車両登録」を行うのはハードルがとても高いようです。それは衝突試験などをクリアするため、多くの実験車と分析データを用意する必要があり、現実的には個人の範疇を越えるコストになってしまうからです。 しかし、この状況はお国柄によって違います。米国はカスタマ […]
今回はNBロードスターのシャシーを流用したキットカーのご紹介です。 NBロードスターのシャシー クルマ1台は約30,000点の部品で構成されるといわれています。当然その部品が全て「専用パーツ」だとコストが跳ね上がってしまうので、メーカーの垣根を越えてネジやタップのレベルから、コンポーネント(構成部品)に至るまで可能な限り共有・流用されていることは周知の事実です。 特にロードスターは流用パーツが多い […]
今回はメーカー系チューニングブランドということで頭角を表したマツダスピードにおける、NBロードスターの話です。 NBロードスター「A-spec」 NBロードスターがデビューした98年は、NB自体がNAロードスターのパーツをコンバートできることと、マツダスピード自体もマツダと繋がりがあることから、早い段階で各種パーツが発表されていきました。 デビュー当時の広告で「NEW」と記載されていないものは、N […]
今回は他車種、または開発車両に流用されたNBロードスターのパーツをご紹介します。 従来のライトウェイトスポーツカーの例に漏れず、歴代ロードスターは専用パーツ(足周りやアルミパーツ)などの「走るため」の装備にはコストをかけますが、アフォーダブル・・・つまり販売価格を抑えるために、他車種のパーツをおおく流用しています。 しかし、逆に流用された事例もあり・・・ある意味「外の世界」でもNBロードスターの味 […]
複数回続いた「MPS」シリーズのエピローグは、ロードスターターボの組み付け風景と、その他のマツダ・パフォーマンス・シリーズの紹介です。 今まではNBロードスターを中心に書いていきましたが、マツダはこんなバカやっていた(褒め言葉)時期もあるという補足です。 ロードスターターボの組立て マツダは世界でも類を見ないひとつの生産ラインで多様な車種を組み立てる「混流生産」を行うことで有名です。ロードスターも […]