MPSシリーズ エピローグ(MPS-5)

MPSシリーズ エピローグ(MPS-5)

複数回続いた「MPS」シリーズのエピローグは、ロードスターターボの組み付け風景と、その他のマツダ・パフォーマンス・シリーズの紹介です。

今まではNBロードスターを中心に書いていきましたが、マツダはこんなバカやっていた(褒め言葉)時期もあるという補足です。

ロードスターターボの組立て


マツダは世界でも類を見ないひとつの生産ラインで多様な車種を組み立てる「混流生産」を行うことで有名です。ロードスターも例にも漏れずRX-8やデミオと一緒にライン組付がされました。赤いヘッドはNBターボの証です。


エンジンルームスペースの都合で、タービンが傾けられ装着されています。強化されたスタビライザーなどのバネ類が赤いのも素敵です。


ミッションやデフ周りもターボ専用品。これをフレームに組み付けていきます。


派生仕様であるターボは、通常のラインを通過後に専用のピットにて補機類が組み付けられます。


これらは職人の手作業によって組まれていきます。後方にRX-8がいるのも見逃せません。

ロードスターターボの国内仕様はWebTuned(ウェブチューン)でもオーダーすることが可能で、内外装のバリエーションが豊富だったことも追記しておきます。

参考:

NB4/NB7ロードスター 国内販売傾向

また、マツダ・パフォーマンス・シリーズは市販化が達成できたモデルもいくつかありました。そこで、知りうる限りのシリーズを追っていきます。

2000 「626MPS(カペラMPS)」未発売

 
アテンザの前モデル「カペラ」のエボリューションモデルです。
2496ccV6エンジン、車重1380kg、出力280ps/392Nmの鬼トルク!

ランサーエボリューションに負けず劣らずの派手なリアウイングに二本出しマフラー!
残念ながらカペラはモデル末期だった事もあり、コンセプトカーで終了しました。

2000 「323MPS(マツダスピードファミリア)」

 
アクセラの前モデル、「ファミリア」のエボリューションモデルです。こちら、後のマツダスピードロードスターと共に国内では限定車として市販されました。

1991cc水冷4気筒16バルブエンジン、車重1190kg、出力175ps/185Nm。
専用カラーの「スターリーブルーマイカ」とエアロパーツが只者ではない空気を漂わせています。

2002 「Mazda6 MPS(マツダスピードアテンザ)」

 
新世代マツダのフラグシップとして登場した「アテンザ」のMPSです。こちらも国内ではマツダスピードブランドとして市販されました。

2260cc水冷4気筒16バルブターボ、車重1560kg、出力272ps/380Nm。
626で果たせなかった夢とロマンを背負って登場。同時期にスポーツフラグシップとして販売されていたRX-8よりも、確実に速いという・・・凄いクルマです。

2006 「Mazda3 MPS(初代マツダスピードアクセラ)」

 
マツダ久々のホットハッチバック!専用のエクステリアの迫力たるや、アスレチックデザインの真骨頂です。こちらも国内販売されました。

2260cc水冷4気筒16バルブターボ、車重1390kg、出力264ps/380Nmとスペックだけ見ると、マツダスピードアテンザのエンジンをそのまま載せている、とんでもないクルマです!

2009 「Mazda3 MPS(2代目マツダスピードアクセラ)」

 
好評だったMPSシリーズは後継車種も登場しました。アスレチックデザインから流(ナガレ)デザインに世代が進み、この手のハッチバックとしてはフロントグリルがスッキリしているのが魅力です。また、ハイパワーの証である迫力のボンネットバルジが見どころです。

2260cc水冷4気筒16バルブターボ、車重1450kg、出力264ps/380Nm。
ボディが先代より少しだけ重くなっていますが、それもレシオでみるならば誤差の範囲でしょう。実は車両価格約268万と、NCロードスターRHTよりも安いバーゲンプライスでした・・・

MPSシリーズ まとめ


「MPS」は海外でのハイパフォーマンスモデルとして位置づけられており、国内では「マツダスピード」ブランドに統一されました。妄想ではありますが、「RX-8MSV」や「NCロードスターM’sTune」も海外販売が実現していたら、MPSブランドであったと思われます。

それでは、今後「魂動デザイン」のMPSを見ることが出来るか・・・というと、噂自体はずっとありましたが、マツダは公式に「今後MPS(マツダスピード仕様)をリリースすることはない」と、2015年11月にアナウンスしています。


一時代を担ったマツダのエボリューションモデル「MPS」、熱烈なファンの復活を求める声は続いていますが、果たして今後はどうなるのか。

ハイパワーなロードスターを見たい気もするし、少し違う気もする・・・という複雑な感情が湧きますが、馬力はひとつのベンチマークです。バカやっているクルマがあってもいいのではないかと、個人的には思います。



また、現行NDロードスターの2リッターは、ロードスターMPSのスペックに近しいことも付記しておきます。国内では小型化、小排気量として周知されていますが、時代はMPSに追いついたのです。

MPSシリーズもこれでひと段落です。
長文お付き合いいただき、ありがとうございました。

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