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寒暖差はあれども、やっと過ごしやすい季節がやってきました。そこで重かった腰をやっと上げて、愛車の定期メンテナンスを行うことにします。備忘録的な内容ですが、ご参考いただければ幸いです。
ちなみに、秋口にセットした除湿剤はまだ満杯になっていませんでした。今年の冬は乾燥していましたからね・・・
ハードトップを外す
ハードトップ(クーペルック)もカッコいいロードスターですが、暖かくなり始めるこの季節は(花粉や土埃の神秘はあれども)幌を開けたくなります。
私の場合は2月末から3月上旬を目途に脱着作業をおこなっており、その判断基準は「暖房を付けなくても車内が暖かいこと」です。日差しが強くなるので、むしろ車内は暑いくらいだとベストタイミングです・・・
なお、ひとり脱着作業で気を付けることはシンプルに「ごはんを食べる事」です。力(特に腹筋)が重要になるので、パワーが足りずにふらつくと、ボディを傷つけることになり泣くに泣けません。また、外す前に私の場合は部屋に置くのでハードトップ自体を奇麗にしておきます。
外したハードトップは、部屋の一角にイクレターパイプで置き場所を作って置いてあります。以前作成した幌カバーも一緒に、次の使用シーズンである梅雨の時期まで寝かせておきます。
関連情報→https://mx-5nb.com/2020/03/04/hardtop-desorption/
タイヤローテーションを行う
ハードトップを外し、ボディも軽くなるこのタイミングで、この時期におこなうのが前後タイヤのローテーションです。
タイヤの方向に指定がなければ対角線のタイヤ(右前 ↔ 左後/左前 ↔ 右後)を行うのがベストとされていますが、私の愛車は腐ってもスポーツ系のタイヤを履いているので、前後のみの組み換えを行います。
車載のパンタグラフジャッキひとつだけでは作業性が悪いので、もう一台の愛車【ベリーサ】からジャッキを借りています。なお、ロードスターと同じジャッキなのがライトウェイトスポーツ精神(走り以外の機能はなるべくコストを抑える)を感じて、なかなか楽しいです(※デミオと同じジャッキでもあります)。
タイヤの溝を確認すると、前後でそんなに大きな差はありませんでした。片減りもしていないようなので、一安心です・・・減り方によっては空気圧の不調もわかるので、たまにタイヤを外して様子を見るのは、コンディションを確かめる有効な手段になります。
作業に合わせてホイールを洗浄し、空気圧をチェックしてからトルクレンチでカチっと閉めれば完了です。
関連情報→https://mx-5nb.com/2020/07/02/fuel-economy-driving/
運転席を外して掃除をする
ロードスターは幌を畳むことができるので車内にアクセスがしやすく、清掃がとてもしやすいメリットがあります。そこで、運転席を外して床面の砂利や落ち葉の清掃を行いました。
運転席を外すには、シート前後にある4本のボルトとシートベルトブザーのカプラー(※運転席のみ)を外す必要があります。
センタートンネルのカーペットには、恐ろしいくらい髪の毛が付いていました。掃除機のコードが届けば一発で吸い取れますが、養生テープやゴミ取りローラーでも十分です。
レザーシートのリペアをおこなう
私の愛車はVSコンビネーションB相当のインテリアなので、シートはレザーのベージュカラーが架装されています。基本、助手席はカバーがかかっているのですが、それでも経年劣化で割れてしまうんですよね。
その対策としては、レザー用のメンテナンス剤で清掃&保湿してあげることでしょうけれど、過ぎる年月に逆らうことができません。
そこで、革靴などの補修を行う「アドカラー」を利用して、シートの補修を行うことにします。アドカラーは混色することができるので、シートカラーに近しいものを数色用意してみました。
それをシートのヒビに塗り込んでいきます。ちなみに使うのは「指」が一番具合がいいです。最初「やっちまった感」が出ますが、すぐに乾くので我慢します。
あとは、模型用の「ラッカー薄め液」ではみ出した部分をふき取ると、ヒビに塗料が残ってくれます。アドカラーはもう少し濃くすべきでしたが、汚れたらちょうどいい塩梅になりそうなので、今回はこれで様子見です。
水抜き穴の洗浄を行う
幌を開けたタイミングでCピラー相当の根本を確認すると、水抜き用の穴がカーペットに隠れています。ここが詰まると車内やトランクへ浸水が起こるので、車内に時常備している太目の長いアルミ線を使って穴の掃除を行います。アルミ線自体は100円ショップで購入が可能です。
その際、水を入れたペットボトルを利用すればスムースに作業を行うことができます。水を注ぎながら、アルミ線でほじくればオッケーです。問題がなければ水が抜けるとともに、アルミ線も地面まで届くはずです。
関連情報→https://mx-5nb.com/2020/04/01/rain-leak-prevention/
ウッドステアリングのリペアを行う
VSグレードをはじめとしたウッド内装はとてもカッコいいのですが、エッジがあるもので傷をつけてしまうことがあります。発見すると、とても悲しい気持ちになりますが・・・取り急ぎ、ちょっとマシな状態に戻すことが可能です。
私の場合はダークウッドのステアリングなので、プラモデル用のスミ入れ塗料「ブラウン」を使って、傷に流し込みます。この塗料はエナメルで希釈されていて隙間に追随するのです。少しくらいはみ出しても大丈夫なので、傷に「ちょん」と塗料を乗せます。
10分ほどで塗料が乾いて艶消し状態になりますので、エナメル溶剤を綿棒に付けて、傷以外のはみ出た塗料をふき取ります。エナメル溶剤がなければ、100円ショップのジッポーオイルでも代用は可能です。
ふき取った傷の上に、同じくエナメル塗料の「クリアー」を、細い筆で乗せておきます。はみ出してしまっても、乾いた後に前述のエナメル溶剤でふき取ることが可能です。
本格的な修復になると、ヤスリで傷を慣らしたあとに塗装→ウレタンクリアーという工程も考えられますが、オリジナルのウッドパターン(とはいえプリントだけど・・・)を維持するとなれば、簡単なリペアの方が「味」は残ると思われます。
ヘッドライトを磨く
ポリカーボネート製ヘッドライトの宿命となる「黄ばみ」ですが、定期的に磨いてあげるだけでも若干マシになります。もちろん「新品ヘッドライト交換」や「ペーパー磨きからウレタンクリアー」ということも視野にはあるのですが、作業に気合を入れなければならないのでケミカルで対処です。
作業を行う前に、養生テープをヘッドライト周りに張り付けます。また、椅子があると驚くほど作業性が上がるのでお勧めです。なお、椅子は100円ショップで購入した簡易的なものですが、MTGなどで座るスペースがあるだけでも助かることがあるので、私の場合は助手席裏に常備しています。
磨いた後にコーティングをかけるタイプも存在しますが、今回使用したケミカルは磨ききりのタイプです。
目力が上がると、気持ち馬力が上がったようで嬉しくなりますね。ついでに洗車も行ったのでクルマはピカピカです。
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