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寒暖差はありつつも春は過ごしやすい季節。そこで、重い腰を上げて定期メンテナンスを行う備忘録的な内容です。ご参考いただければ幸いです。
エンジンオイル交換
年間走行距離がそうでもなく、街乗りメインとなる私のロードスターは「ノーマルコンディション」に該当しますので、オイル交換のメーカー推奨目安は15,000km/1年となります。車検は2年ごとの4月に行いますので、車検が無い年は「春先の交換」がベストタイミングであると判断しています。
もちろん交換頻度を上げて、ブランドもいいものを・・・というのが最良かもしれませんが、個人的にはメーカー推奨の硬さ(10W-30)のみにしかこだわっていません。カーショップではフィルター交換も行っており、規定量(3.2L+0.2L)の「報告をうけて、サービスマニュアルのデータって凄いと思いました。
関連情報→https://mx-5nb.com/2021/07/05/oil-maintenance/
ドアエッジプロテクターを装着する
普通車よりも着座位置が低いプロポーションのロードスターは、そのせいもあり前後に長いドアを備えています。おのずとドア開口には「幅」が必要になるので、狭い場所では身体を出すにもひと苦労します。少し気を抜くと、ドア開口部のエッジが壁にあたって塗装が欠けてしまった・・・なんて、笑えない事態にもなります。
そこで、ドアのエッジ部分にプロテクターを検討しようにも「NB純正ドアエッジモール」はメッキ加工なので目立つのが気に入りません(そもそも手に入らない)。
汎用品では幅があるから主張が激いと思っていたら、スリムタイプの存在を知りました。装着手順は簡単で、適度な長さを測って両面テープで張り付けているだけです。
ドアを下側から覗くと水抜き穴が存在するので、エッジ全体にプロテクターを施工すると水が溜まって錆の原因になるリスクがありそうです。
そこで、開口部の側面だけにモールを張り付けました。目立たなくていい感じです。余談ですが、NC/NDロードスターは純正色のドアエッジモールが用意されています。
モールを装着すると開口部が目立ってカッコ悪い・・・なんてかつては思っていましたが、「塗膜が削れる」方が心もクルマもダメージが大きいと気づいたので、これで良しとします。
ハードトップを外す
ハードトップ(クーペルック)もカッコいいロードスターですが、暖かくなり始める季節には「花粉や黄砂」はあれどもオープントップ、つまり幌を開けたくなります。
私は2月末から3月上旬を目途に脱着作業をおこなっており、「ヒーターを付けなくても車内が暖かいこと」を判断基準にしています。日差しが強くなると、むしろ車内は暑いくらいがベストタイミングです。
なお、ハードトップのひとり脱着で気を付けることは、シンプルに「ごはんを食べる事」。重いものを持ち上げるのでパワーが足りずふらつくと、ボディを傷つける事故に繋がります。また、私の場合は室内保管となるのでハードトップ自体も奇麗にしておきます。
外したハードトップは、部屋の一角にイクレターパイプで置き場所を確保しています。自作した幌カバーも一緒に、次の使用シーズンとなる梅雨の時期まで寝かせておくことにします。
関連情報→https://mx-5nb.com/2020/03/04/hardtop-desorption/
タイヤローテーションを行う
ハードトップを外し、ボディも軽くなるタイミングでおこなうのが前後タイヤのローテーションです。タイヤの方向に指定がなければ対角線のタイヤ(右前 ↔ 左後/左前 ↔ 右後)を行うのがベストとされています。
このタイミングでタイヤの溝や空気圧もチェックしておきます。大丈夫と思っていても、意外に空気は抜けているので用優位です。また、アライメントがずれていると変摩耗を起こしていたりするので、チェックしながら溝に咬んだジャリを落としておきました。なお、気持ち前のタイヤの方が溝が浅くなっていました。作業に合わせてホイールを洗浄し、トルクレンチでカチっと閉めれば完了です。
関連情報→https://mx-5nb.com/2020/07/02/fuel-economy-driving/
運転席を外して掃除をする
ロードスターはオープンにできるので、キャビンの清掃しやすいメリットがあります。そこで、シートを外して床面の砂利や落ち葉の清掃を行いました。運転席を外すには、シート前後にある4本のボルトとシートベルトブザーのカプラー(※運転席のみ)を外す必要があります。
センタートンネルのカーペットには、シーズンをまたぐだけでも想定以上にごみが溜まっています。掃除機のコードが届けば一発で吸い取ることができますが、養生テープやゴミ取りローラーでも十分奇麗にすることが可能です。
水抜き穴の洗浄を行う
幌を開けた状態でCピラー(相当)の根本を確認すると、NA/NBロードスターには「水抜き用の穴」が隠れています。ここが詰まるとキャビンやトランクに浸水(雨漏り)が起こるので、太目のアルミ線を使って穴の清掃を行います。アルミ線は100円ショップで購入しました。
やり方は簡単で、水を注ぎながらアルミ線で穴をほじっていけばオッケーです。その際、水を入れたペットボトルを利用できればよりスムースな作業を行うことができます。穴に問題がなければに抜けていきます。アルミ線も地面まで突き抜けて届くので、分かりやすいはずです。
関連情報→https://mx-5nb.com/2020/04/01/rain-leak-prevention/
ウッドステアリングのリペアを行う
VSグレードをはじめとしたウッド内装はとてもカッコいいのですが、たまに傷をつけてしまうことがあります。
私の愛車はダークウッドのステアリングなので、プラモデル用のスミ入れ塗料「ブラウン」を使って、傷に色を流し込みます。少しくらいははみ出ても修正が効くので、傷に「ちょん」と塗料を乗せます。
10分ほどで塗料が乾くので(艶消し状態になる)、エナメル溶剤を綿棒に付けてはみ出た塗料をふき取ります。
ふき取った傷の上に、同じくエナメル塗料の「クリアー」を爪楊枝や細い筆で乗せておきます。はみ出しても、乾燥後に同じくエナメル溶剤でふき取ることが可能です。
本格的な修復になると、ヤスリで傷を慣らしてウレタンクリアー塗装という工程も考えられますが、オリジナルのウッドパターン(プリントだけど・・・)を維持するとなれば、簡単なリペアの方が「味」は残ると思われます。
関連情報→https://mx-5nb.com/2023/12/25/nardi-shift-knob-repair/
ヘッドライトを磨く
ポリカーボネート製ヘッドライトの宿命となる「黄ばみ」は、定期的に磨くだけでも若干マシになります。もちろん「新品ヘッドライト交換」や「ペーパー磨きからウレタンクリアー」ということも視野にはあるのですが、気合を入れた作業になるので、まずはケミカルで対処です。
作業を行う前に、養生テープをヘッドライト周りに張り付けます。この際に「椅子」があると驚くほど作業性が上がるのでお勧めです。なお、椅子は100円ショップで購入した簡易的なものですが、MTG等で「座るスペース」があるだけで休まることが多いので、私は助手席の裏に格納しています。
磨いた後にコーティングをかけるタイプも存在しますが、今回使用したケミカルは磨ききりのタイプです。
目力が上がると、気持ち馬力が上がったようで嬉しくなります。ついでに洗車も行ったのでクルマはピカピカです。時間を確保することができれば、より本格的な黄ばみ除去を行ってもいいでしょう。
関連情報→https://mx-5nb.com/2022/01/17/headlight-yellowing-removal/
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