NA/NB ハードトップ(DHT)のススメ
ロードスターのもうひとつの魅力といっても過言ではないのが、純然たるクーペになるハードトップ。ちなみにこの「ディタッチャブル・ハードトップ(DHT)」、つまり取り外しができる屋根はユーノスロードスター(NA)のリリース初期からオプション設定されていた、かなり拘りのあるパーツでした。 ハードトップの構造はNA/NB共に基本的に共通です。実際、私自身もNA時代に購入したものをNBロードスターに取り付けて […]
ロードスターのもうひとつの魅力といっても過言ではないのが、純然たるクーペになるハードトップ。ちなみにこの「ディタッチャブル・ハードトップ(DHT)」、つまり取り外しができる屋根はユーノスロードスター(NA)のリリース初期からオプション設定されていた、かなり拘りのあるパーツでした。 ハードトップの構造はNA/NB共に基本的に共通です。実際、私自身もNA時代に購入したものをNBロードスターに取り付けて […]
LAオートショー「デザイン・チャレンジ」 マツダの先進的なプロジェクトに割り振られる「MX(Mazda eXperimental)」シリーズ。「MX」と名の付くクルマは、MX-5(ロードスター)のような市販車だけでなく、様々なマツダのコンセプトカーにも名づけられました。 そのなかで、とりわけ未来志向なコンセプトカーとして発表されたのが「MX-0(ゼロ)」です。 2010年、世界経済はリーマンショッ […]
NCロードスターの対抗馬には、ポンティアック・ソルスティスと兄弟車の「サターン・スカイ」というクルマがありました。ソルスティス同じデザイナーが指揮していますが、180度違う方向性はお見事です! オペル謹製のカッパ・プラットフォームを採用していることから、欧州では「オペルGT」としても販売されています。 名門ブランド・オペル開発のスポーツカー4兄弟 1968 OPEL GT(1st) 今から約160 […]
軽量スポーツカーのベンチマークとして追われるものになったロードスター。そのようななかGMより放たれた刺客が「ポンティアックソルスティス」です。 オープン2シーター、50:50、軽量FRと、NCロードスターのガチライバルでしたが、親会社の破綻によりモデル消滅してしまいました・・・ アメリカ・ビックスリーのオープンカー アメリカにはビックスリーとよばれる、3大自動車メーカーが存在します。 「GM(ゼネ […]
今回はマツダのコンセプトカー、コンパクトクーペ「鏑(カブラ)」をご紹介します。 ロードスター繋がりでいきますと、実はNCロードスターがベースであり、走行可能な状態に作りこみがされたコンセプトカーになります。また、RHTのようなリトラクタブルハードトップ(※海外名MX-5 Coupe)ではなく、本気でクーペボディを作りこんだクルマになります。 マツダ鏑(カブラ)コンセプトより マツダのZoom-Zo […]
かつて一世を風靡した「クーペスタイル」というクルマは、2枚ドアのスタイリッシュな乗用車を指す言葉です。 その語源は「二人乗りの箱馬車」であり、本来多く運ぶことをよしとするはずの移動手段を、趣味とか優雅さに振っている【無駄で贅沢】なものかも知れません。 でも、そう考えると大昔から乗り物好きは、その【無駄で贅沢】が大好きなんですよね・・・ そういう意味では、現在の「SUVクーペ」とか「4ドアクーペ」と […]
前回に引き続きコンプリートカー「mm1」の話を続けます。 カスタマイズカー事業のスタートアップ マツダ自身がさまざまな理由から市販化を断念したロードスタークーペ「TSコンセプト」。しかし時代の潮流が手を差し伸べることになりました。 当時、本格的な流行が見込めそうなカスタマイズカー事業において、カー用品店を手掛けるオートバックスセブン社が、自社ブランド「mono CRAFT」シリーズのスタートアップ […]
今回はNBロードスタークーペをベースにしたコンプリートカー「mm1」をご紹介します。その開発経緯と市販化までの道のりには濃いストーリーが存在します。 2002 マツダ「RS-Coupe」コンセプト 「mm1」のルーツは、2002年の東京オートサロンまで遡ります。 カスタマイズカー市場の反応を見るために発表された「コスモ21」と「RSクーペ」。本格的なカスタマイズカーのブーム到来が予想された時代背景 […]
ロードスタークーペの販売計画 1989年のユーノス・ロードスター発表から約14年、企画段階から存在していた「クーペモデル」は2003年に極小量生産という前提でリリースされました。 言葉の通り「手間」が掛かっているロードスタークーペは、職人魂(=手作業)溢れる工程を経て生産され、国内限定販売となりました。決定していた生産要件は以下の通りです。 <予定> 生産台数 40台/月(2台/日) 生産期間 2 […]
今回はロードスタークーペがどのように量産されたかのご紹介です。 派生車ではなく特装車 当時、派生車・限定車はベーシックラインナップと比較しても変更点の差異が少なく、通常ライン(量産車)と同時生産が前提であったり、または量産ラインで完成したホワイトボディを台車に下ろして加工を加える・・・といった手法がとられていました。 しかし、ロードスタークーペのベース車はオープンカーであるNBロードスターであり、 […]
国産最後の5ナンバーFRクーペ 日本の公道を走るクルマには、すべからく「ナンバープレート」が装着されています。 ナンバープレートは「上部3桁の数字」でクルマの区分を表示しています。例えば5ナンバー(小型乗用車)は「全幅1700mm以下、全高2000mm以下、全長4700mm以下」かつ「排気量2000cc以下」と規定があり、車体サイズ、排気量のいずれか一方でも超えていれば3ナンバー(普通乗用車)に区 […]
今回から複数回に渡って、ロードスターデザイナーの悲願とされたロードスターの「クーペ」を紐解きます。 クルマにおける「クーペ」とは二人乗りの「箱馬車」が語源になっており、現在は2枚ドアの乗用車を指す言葉になっています。 オープンカーのロードスターをオプションの「脱着式ハードトップ」ではなく、「固定ルーフ」のクーペ化をおこなうという構想は、開発段階からデザイナーサイドの案として存在していました。 した […]