NBロードスター「型式番号」の話

NBロードスター「型式番号」の話

この記事を読むのに必要な時間は約5分です。

今回は車検証にも記載されている「型式(かたしき)」の話です。

これらのデータはEPC2をもとに、独自に解析したデータです。
実際の情報と差異がある可能性があるので、参考までにご覧ください。

例えば、ロータリーエンジンのRX-7シリーズであれば、世代を指すために「SA(FB)」「FC」「FD」と呼ばれることが多く、趣味性の高いクルマであればこそ、型式でクルマの世代を指すのが一般的です。

今更ではありますが、ロードスターに関しては特に世代名で呼称することが多いので、(釈迦に説法とは思いますが)おさらいです。

NA/NBロードスターの型式(基本ルール)


ロードスターは1980年後半から始まった、マツダ車の命名ルールに従って型式番号が設定されています。従って、NA/NBロードスターは下記の記載法則に分解できます。

マツダ・ロードスター
GF-NB6C → ①GF ②NB ③6 ④C

①エミッションコード(環境対応)
 NA6~NA8 → E
 NB1~NB2 → GF
 NB3~NB4 → GH

②世代コード
 NA → ユーノスロードスター(第一世代)
 NB → マツダ・ロードスター(第二世代)

③排気量
 6 → 1600cc
 8 → 1800cc

④車両形態
 C → カブリオレ(オープンカー)


ちなみに、ユーノスロードスターのみ型式の最後に「E」が入ります。

E-NA6CE → NA型 1600cc カブリオレ(C) ユーノス(E)

これは「ユーノス」を意味する「E」であり、NA8(1800cc)からはユーノスディーラーの消滅により、「E」が付かなくなるのがポイントです。また、M2車両やマツダスピード仕様などのチューニングモデルは、語尾に「改」がつきます。

マツダ車を俯瞰すると

車両型式は法則が読み解けるとより楽しめたりします。


サバンナ・RX-7カブリオレ
E-FC3C → FC型 1300cc カブリオレ(C)


ユーノス・コスモ
E-JCESE → JC型 2000cc(E) スポーツ(S) ユーノス(E)


マツダ・ペルソナ
E-MAEP → MA型 2000cc(E) パッセンジャー(P)


マツダ・デミオ
LA-DY3W → DY型 1300cc ワゴン(W)


スズキ・キャラ(オートザムAZ-1 OEM)
E-PG6SS → PG型 660cc スポーツ(S) スズキ(S)


マツダ・RX-8 マツダスピードバージョン
LA-SE3P改 → SE型 1300cc パッセンジャー(P) 改造車(改)

ちなみに車両形態は「R」だと7人乗り、「3」だと8人乗りだったりと、当時の法則を読み解けると面白いのですが、近年のマツダ車はルールが変わっているので、あくまでご参考までに。

NBロードスターの車両型式


話をNBロードスターに戻すと、車両型式は以下の通りになります。

①GF-NB6C (NB1~NB2 1600cc)
②GF-NB8C (NB1~NB2 1800cc)
③GF-NB8C改(マツダスピードロードスター)
④GH-NB6C (NB3~NB4 1600cc)
⑤GH-NB8C (NB3~NB4 1800cc)※ターボ含む
⑥GH-NB6C改(NB7クーペ 1600cc)
⑦GH-NB8C改(NB7クーペ 1800cc)

GFやGHなどのエミッションコードから車両型式を語ることは少ないかもしれませんが、シリアルナンバー刻印されているコーションプレートを見るだけでも、ある程度の素性が見えてきたりします。


更に、ユニーク番号であるシリアルナンバー(車台番号)のコードを調べてみると、ロードスターの「細かい仕様」が読み解けます。現在、中古車両しか流通していないNBロードスターはカスタマイズされていない方が珍しいはずです。したがって、シリアルから素性を知ることは愛車のルーツを知るのに有効な手段になるのです。

次回はシリアルナンバーのコードを深堀していきます

NBロードスター「車台番号」の話

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