ウチのNBロードスターが20歳になりました

ウチのNBロードスターが20歳になりました

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生産年月日:2003年7月12日
型式番号:GH-NB6C-301264

私の愛車、ガーネットレッドのNBロードスターが2023年の夏に「20歳」を迎えました。そこで、今回は改めてクルマの状態をレポートしていきたいと思います。

なお、製造年月日はオークションで出品されているマツダ電子パーツカタログ(EPCシリーズ)があれば検索をかけることが可能です(2005年式あたりまで)。ただ、現在このパーツカタログはイントラネットで運用されているようなので、礼儀をもってディーラーで車台番号を告げれば教えてもらえると思います。

参考→https://mx-5nb.com/2023/03/05/nb-impression/

エクステリアの経年劣化


紆余曲折ありましたが、現在の愛車は外装をフルノーマルに戻しているので、遠目でみれば全く普通のNBロードスターです。

ガーネットレッドのボディカラーにおいて、オリジナル塗装部分は年式相応の洗車キズやヤレがありますが、それも「味」と思っているので大きな不満はありません。なお、夏季はNAロードスターから引き継いだハードトップを取り付けていますが、格納されている幌においても水漏れはありません。

塗装のクリア浮き

エクステリアにおいて大きな事件は、5年前(つまり15歳)にゲリラ豪雨があった際、その直後にとてつもない晴れ間(酷暑)が襲い、急激な温度上昇によって格安ボディカバーでボディが蒸されたことです。その影響で、ボディ各所に「塗装のクリア浮き」が発生しました。あまりにショックでマツダディーラーに行ったら「こんな現象見たことない、お気の毒に・・・」的な対応でした。まー仕方がないですね!


素人のリカバリーではどうにもならなく修理工場に預けて、一番被害甚大だったボンネットと左右フェンダーを純正塗装色(ガーネットレッド)で塗り直しています。したがってフェンダーとドアパネルでは塗装の質感(特にクリア層のリフレクション)が変わっています。


ちなみに「クリア浮き」の原因は、クリア塗膜にある【目に見えない隙間】から水分が入り込み、それが蒸発してクリア塗面を盛り上げるようです。予算の都合でトランクの塗装を見送っていたのですが、しばらくすると水分が抜けてくるので「微妙なまだら模様」が残っている状態です。塗装DIYレポートを考えているのですが、なかなか時間が無いんですよね・・・(実は、予備のトランクも持っています)

参考→https://mx-5nb.com/2023/05/07/rainy-season-measures/

各所の凹み

トランクといえば、10年前にあだ幼かった私の娘が2階ベランダから「洗濯バサミを落とす」ゲームをしていたので、トランクに落下痕が幾つか付いています。左フロントフェンダーにも自転車をぶつけてくれたので、家族より被害を受けた凹みがチラホラ・・・また、リアフェンダーにはショッピングモールでぶつけられたドアパンチの跡があります。それ以来、駐車場ではなるべく遠い場所にとめるようになりました。


フロントバンパーも結構やらかしています。納車時より付いていたフロントエンブレム横の傷(おそらくポリッシャーによる洗車跡)は、もはや気にしていないのですが、フロントグリル周りは「かぶせるタイプ」の純正スポイラーを付けていたことから、各所に擦り傷が付いています。


よく見ると左前もガリってDIY塗装をしているので、濃色なので誤魔化せていますが、よく見るとガリ傷の跡が分かります。自分自身もほぼ忘れているので、今や勲章のようなものです。

参考→https://mx-5nb.com/2020/02/06/bumper-repair/


フロントマッドフラップで目立たなくなっていますが、実は左フェンダーの底面を思い切りぶつけていて凹ませています。これは床屋の駐車場にあったスロープの角度が絶妙で、底付きしたんです・・・

参考→https://mx-5nb.com/2022/07/25/front-mudflap/


なんだかんだいっても、遠目では相変わらずカッコいいですし、使い古したデニムのようなもんで「しっくりくる」感覚とでもいうのでしょうか、細かいことは気にしなくなっています。

インテリアの経年劣化


VSコンビネーションB準拠の明るい内装とウッドインテリアは、20年経った今でもレトロカッコいい雰囲気を醸し出してます。

シートの状態

ただ、レザーシートの劣化は厳しめで、特にステッチあたりからボロボロ割れていきました。したがって、純正シートの助手席にはオリジナルデザインに準拠したシートカバーを付けています。純正色のベージュではなくアイボリーなので少し明るめですが、意外にマッチングしているのでお気に入りです。座面には娘が座ることが多いので、猫のクッションを敷いています。


運転席にはユーノスロードスター(NA6)、NBロードスター(NB8)、RX-8(SE3P)と乗り継いできた、デルタ工業「ミューレン・ブランド」のセミバケットシートを載せています。このシートの特徴は、NDロードスターにも純正採用されてたハンモック素材を採用しているので通気性がよく、身体にフィットするところ。

非常にお気に入りなのですが・・・流石に経年劣化で解(ほつ)れてきているので、100円ショップの充て布で延命させています。流石にビンボー臭いのですが・・・座れば目立たないので!

参考→https://mx-5nb.com/2022/04/18/seat-cover/

センターコンソール回り

超珍しいアイテムとしては、ナルディのダークウッド・「5MT」シフトノブが付いていたこと・・・ですが、こちらも経年劣化で表面のミッション表示プリントがかすれてしまい、車検対応のためコンソールへシフトパターンのプレートを貼り付けています。

センターコンソールの純正ドリンクウォーマーは絶好調で、NB後期型に採用されているリトラクタブル・ドリンクホルダーは機構の補修をしてからずっと調子がいいです。


上記と同じく採用されているナルディのダークウッド・ステアリング本体は、年式にしては奇麗だと思っています。しかし、スポーク部分は経年劣化で人口表皮の質感が落ちてきているので、後日アドカラーの補修を行おうと思っています。意外にお気に入りなのが、100円ショップの素材で作ったニーパッド。結構前に作ったのにいまだに劣化せずに使えています。

参考→https://mx-5nb.com/2019/12/09/shiftpattern/

ドアパネル回り

NBロードスターVS系のドアパネルは、ダッシュボードから三角窓まで包み込むように黒く加工されているのが特徴で、そこにツィーターが埋め込まれています。NB初期には浸水によるスピーカーの劣化現象がありましたが、ウチのNB3はまだ元気に音を鳴らしてくれています。

ただ、いつの間にか樹脂製の左右のグリップに細かい傷が付いてました。


また、NA/NBロードスターあるあるだと思いますが、三角窓の頂点にあるゴムモールが千切れています。Aピラーの頂点にあたるので、ここは最も雨漏りの原因になるのですが、吸水テープ等による保全を行うことでバランスが保たれているので、もうしばらくこのままでいこうと思います。なお、交換パーツは手元にあるのでいつでも交換は可能です。

メカ関連の経年劣化


もともとパワーのあるクルマではないので、そこに不満はありません。質は問わずともオイル管理をしていたからなのか、納車当時から大きく燃費が下がることもありません。アナログワイヤーでスロットルを開く、昔ながらのガソリンエンジンは年式の割には絶好調です。走行距離はやっと17万kmに到達しました。

経年劣化トラブル

ただし、納車直後にトラブルの洗礼を受けています。原因はヘッドガスケットからのオイル漏れだったのですが、その原因を追究する過程でトランスミッションを疑ってクラッチ交換を行っています。

また、ラジエターの水路にピンホールが発生し「お漏らし」も発生しましたが、逆にいうと致命的なトラブルはそれくらいしか発生していません。心なしか、NB8CよりもNB6Cの方が頑丈な気がします・・・

参考→https://mx-5nb.com/2020/03/27/oil-leak/

予防整備

やって良かった予防整備としては圧倒的に恩恵を感じているのはラジエター交換です。リニア化した水温計の動きを見ると、既に寿命だったんだなぁと思います。

同じく寿命だったのがサスペンション周りです。幸い、大きな錆は発生していませんでしたがウレタン製のバンプストッパーが加水分解により崩壊していたのはショックでした。ただ、いうほど純正ビルシュタインの乗り味が低下していたかというとそんなことは無く、頑丈なクルマだなぁと実感した次第です。

参考→https://mx-5nb.com/2021/05/17/shock-absorber-replacement2/

その他

アーシング施工はプラシーボ効果が高いと思いますが、この年式ならではのDIYだと思っています。また、純正ボンネットインシュレーターがチャームポイントです。お掃除系の人が必ずチェックするワイパーアームも我が愛車は錆びていません!今は予防整備としてテープコーティングしています。

ちょっと自慢ですが・・・サブフレームの中央に貴島さんからサインをいただいています。

参考→https://mx-5nb.com/2020/07/23/car-earthing/

思いでランキング


20歳になったロードスター・・・実は、我が家に迎えては10年ちょっとになりますが、それなりにイベントを体験してきました。そこで、個人的に思い入れのある出来事をランキングでご紹介です。

ショックだったトラブル

1位:ボンネットの塗装浮き
先にも書いたトラブルですが、久しぶりに凹みました。トラブルが起きた週末に、そのまま軽井沢ミーティングに参加したというのもショックが重なった原因です。

2位:納車日にオイル漏れ
納車したその日にカーショップにオイル交換をしに行って判明。名古屋のカーショップでネットカタログをみて一目ぼれで購入した愛車でしたが、流石に初日のトラブルは凹みました。納車前整備とはいったい・・・(遠方なので補償もなかった)ヘッドカバーであることが分かるまで原因究明をするためにクラッチ交換までしているので、結果的に予防整備が続いたことはポジティブに捉えています。

3位:幌のトップロックが閉まらない
ミーティング先で気づいて、友人から対応方法を教えてもらったので事なきを得ましたが、これ一人だったら気づきませんでした。速攻ホームセンターに行って修理したのもいい思い出です。

笑ったトラブル

1位:助手席の後ろにカビが生えた
梅雨明けに洗車しようと思ったら、ベージュのカーペットが緑色になっていて・・・!流石に笑ってしまいました。それ以来、梅雨対策で除湿を忘れないようにしています。

2位:運転席の窓が落ちた
パワーウインドーから異音がするなぁと思ったら、ストンと窓が落ちました!こんなことってある!?と思ってディーラーに行くと、翌日にはパーツ入庫して驚きました。

3位:パワーウインドーキルスイッチを足で押していた
NBロードスターあるあるだと思いますが、なぜか膝で押してしまいがちなキルスイッチ。パワーウインドーが死んだと本気で思いました。これ、知らないと本当にビビるんですよね・・・

20歳を迎えて、まだまだ調子のいいガーネットレッドマイカの愛車。もうしばらく付き合って貰おうと思います!

関連情報→

NBロードスター 一年間の維持費(2021年版)

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