ロードスターで困ること
人類の英知のひとつとして誕生して約100年、自動車は革命的な移動手段として生活に密着しています。一般層にまで普及した用途は多岐にわたり、運転そのものを楽しむために「スポーツカー」というジャンルのクルマが生まれました。 もちろんわれらがロードスターも、その中の一台です。しかし、ドライビングプレジャーに振ったことで、失ったものや叶わないものが存在します。小難しく書きましたが、要するに一般的なクルマと比 […]
人類の英知のひとつとして誕生して約100年、自動車は革命的な移動手段として生活に密着しています。一般層にまで普及した用途は多岐にわたり、運転そのものを楽しむために「スポーツカー」というジャンルのクルマが生まれました。 もちろんわれらがロードスターも、その中の一台です。しかし、ドライビングプレジャーに振ったことで、失ったものや叶わないものが存在します。小難しく書きましたが、要するに一般的なクルマと比 […]
今でこそ全ての「ロードスター」を愛してやまない私ですが、かつてはユーノス神を信望するNAロードスター信者でした。 当時の言動を振り返ると壮大なブーメランになり心が痛いのですが・・・歴史は繰り返すものなのでしょうか、「〇〇はロードスタじゃない」なんて、今でも似たような声を耳にすることがあります。そこで、後々痛い目に合って欲しくない教訓の備忘録です。 「マツダ・ロードスター」の大前提 大前提になります […]
新型ロードスターの「KPC」とは 発表以来メディア記事では恐ろしくベタ褒めで、何一つネガティブな内容が存在しないといっても過言ではない、2022年以降のNDロードスターに搭載された姿勢安定機能「KPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)」。 ハイスピードのコーナリングにおいてもより安定した旋回姿勢を実現し、ドライバーとクルマの一体感を高める新技術。 上記のようにカタログでうたわれている「K […]
ヒトの感覚ほど繊細で分かりづらいものはありません。なにせ価値観の「基準」は十人十色なので、それが正しいかなんて他人には判断できないからです。 特に、(私も書いていますが)クルマのインプレッションはその最たるもので、記述者の経験の「軸」がどこにあるかで、評価は180度変わることもザラにあります。もちろん好きも嫌いも正しいでしょうし、共感できればOKという考え方もありますし、定量的にクルマを知るために […]
幌車にセキュリティはナンセンス? ロードスターはいわゆるオープンカーなので、屋根はこうもり傘のような「幌(ほろ)」によって対候性を確保しています。 ただ、幌はビニールや布などの化学繊維でできていますので、極端な話カッターでビリっと破くことが可能です。ただ、オープンカーが珍しかった30年前ならいざ知らず今時幌を破ったり、オープンカーに火のついたタバコを投げ込むような輩は少なくなってきました。日本はホ […]
日本各地で桜が映える季節において、一緒にクルマの写真を残しておくことはお勧めです。特に、ロードスターのような趣味のクルマであれば、桜が満開じゃなくても情報密度が上がるので「思い出」として残りやすいはずです。 なお、満開をはじめ、夜桜、桜雨、葉桜など、色々楽しめるのは2週間限定といわれています。 日本特有の「サクラ観」 世界でも珍しい「開花予想」や「開花速報」というニュースがあるくらい、日本では馴染 […]
NA/NBロードスターのサイドブレーキが助手席側にあるのは海外市場のためではなく、B型エンジン排気管とパワープラントフレーム接合の都合です。逆にNC/NDの海外MX-5は同じ理由で右側にレバーがあります。重量物を低く、中央に寄せるスポーツカーならではの拘りです。 トヨタの心配り 現行型GRスープラ(A90,91)がデビューした際、ウインカーレバーの配置がちょっとした話題になりました。左ハンドル(輸 […]
デビューからすでに30年以上経つNAロードスターと、実は20年経過しているNBロードスター。 さらにNCロードスターも含め、先代車種は新車購入しようにも物理的に不可能です。新車時のコンディションを味わうのであれば、よほど極上の保管整備されていた個体をみるけるか、徹底的なレストアなどのコストをかける必要があります。 そんなネオクラシック・ロードスターには、新車時に「儀式」がありました。エンジンやシャ […]
第4世代ND型ロードスターのルーフ形状において、山本主査(※ND初代主査:当時)が「(RHTとは違う)もうひとつの可能性」というものを示唆されていましたが、それがRFだったのか、もしくは純正ハードトップだったのかは謎のままです。中山主査(ND2代目主査)もRF発表の後に「第三の屋根」をいう表現をしていた気がするのですが・・・ NDロードスター純正「ハードトップ」がない理由は? 2019年にマツダか […]
現行型のクルマならまだしも、ロードスターも古ければ30年前のクルマ。旧車と呼ぶには早いけれど、90年代のクルマは既に「ネオクラシック」とよばれるカテゴリーに属します。 そんな古い相棒を長く楽しむために、いたわりすぎて困ることはありません。今回はそんなトピックです。 必要?不必要?「暖機運転」 かつて、自動車エンジンの燃料噴射装置がキャブレターだった70年代までは、エンジンが冷えていたら「暖機運転」 […]
歴史的快挙!NBロードスターのレストアは? NBロードスターは現時点で対象外ですが、初期N型プラットフォームとしてパーツコンバートが可能であることへの希望と、マツダの「文化を継続する」心意気は賞賛せずにはいられない「NAロードスターレストアプログラム」。 海外ではフェラーリもポルシェもランボルギーニもメーカー公認で行われる旧車にレストアサービス。実は国内でも「NSX」にはメーカー公式プログラムが存 […]
今回はマツダ・スポーツカーの解説でよく耳にする「ヨー慣性モーメント」の話です。ヨーとは「ヨーイング」のことで車体の【回転運動】を指し、「モーメント」は運動を引き起こす【キッカケ】を指した言葉です。 クルマにおいて「曲がる」というアクションは、パワー伝達、車重、タイヤ、足周り、駆動形式などの様々な要素が絡みあって成り立っています。その中でも物理的な要素にロードスターはこだわっている、というのが今回の […]
毎年7月あたりにRCOJ主催にて横浜マツダR&Dセンターで開催される「ロードスター展」。ロードスター乗りであれば思わず唸る展示をすることで有名です。今回は、貴重なコンセプトカーが展示された2012年のレポートです。 フォトレポートなどはメディア記事や個人ブログで拝見することが出来ますが、ここはひねくれて重箱の隅をチェックしたレポートです。決して馬鹿にしているのではなく、リスペクトしている […]
第4世代のND型ロードスターも2020年で5年目を迎えます。デビューは「ついこの間」のような気がしますが、恐ろしい勢いで時が過ぎていますね。東京オリンピックもすでに目の前です。 8年間生産継続予定 なお、NDロードスターは8年生産すると宣言されているので、2015年 → 2023年までは現行で頑張ると予想されます。モデル後期になってもフィスリフトをしなかったので、「見た目」は大きく変えずに行くかも […]
自分が〇〇を手に入れるなら・・・そんな妄想を持つことはありませんでしょうか。私、そういう妄想のために中古車検索サイトを眺めていたりします。 一番チェックするのは勿論NBロードスターですけれど、ロードスター全般を吟味しながら、退屈な通勤時間の肥やしにしています。そこで、すぐに購入するわけではありませんが、今回は私が欲しいと思っているNCロードスターの話です。 RHTに「白」が設定されなかった理由 結 […]
コンセプトカー、マツダ「RX-01」をじっくり眺めていたのですが、とあることに気づきました。 記事を書くのに素材を並べていたのですが、マツダのスポーツカー・アルミホイールにはメーカー内でリスペクトがあるのではないかと気づいたのです。 ロータリーとロードスター まずはRX-01(1995)とRX-8後期型(2008)。 エイト(RX-8)のルーツがゼロワン(RX-01)というのは有名な話ですが、エイ […]