エレガントなロードスター「VS」

エレガントなロードスター「VS」

デビュー当初は硬派なグレード構成だった4代目NDロードスターですが、2017年「ロードスターRF」がモデル追加されると同時に、ついに「VS」グレードが復活しました。

ヴィンテージ・スペシャル


ロードスターのエレガント・グレードの筆頭といえば、いわずと知れた「Vスペシャル」です。グレード名の由来は公表されていませんが、「ヴィンテージ(vintage:伝統的な)」、つまり古き良きスポーツカーの伝承といった意味合いが込められているかと思われます。

<プロモーションより>
The enthusiast’s dream ー an Intense commitment creating unity between driver and machine ー come true
意訳)愛好家(エンスージアスト)のさらなる夢・・・ドライバーとマシンの一体感をより高めるための情熱を実現する。

スポーツが、また一つ深くなる。
艶やかな”ネオグリーン”のボディ、しなやかな本革シート。そして、掌に優しくなじむウッドステアリング。ユーノスロードスターのさらなる夢から生まれた、Vスペシャル。


そもそも、NAロードスターのコンセプトとしてショーで提示された「Vスペシャル」ですが、開発当初からカスタマイズを見越したバリエーションモデルとして検討されていました。マツダデザイナーが提示したショーカーのコーディネートは想定通り上々の評価で、程なくカタログ入りを果たすことになります。

NDロードスターRF「VS」


ロードスターRFにおける「VS」はそのアイデンティティの通り、ばっちり内外装のコーディネートがなされています。


デビュー時に採用されたオーバーン(赤褐色)のナッパレザー内装とマシーングレープレミアムメタリック外装の組み合わせは、2016年のオートカラーアウォードも受賞しました。


メーカーオプションになるピアノブラックのルーフは「Aピラーからリアルーフへと続いていくアーチ状のラインが一層強調され、スタイルのエレガントさがさらに引き立ちます」とのことで、RFらしさが際立つ設定です。


余談ですがRFデビュー後、即カタログ落ちした「ブルーリフレックスマイカ」のロードスターRFは、かなりレアな存在かと思われます。


なお、2020年現在でNDロードスターにおける「VS」グレードはロードスターRFのみが選択可能です。内装のコーディネートアップデートされ、今は3種類からチョイス可能です。左から「バーガンディレッド」「本革・スポーツタン」「本革・ブラック」となります。

NAロードスター「Vスペシャル」


ここからはロードスター歴代「VS」をご紹介します。

やはりオーラが違うのは初代NAロードスターの「Vスペシャル」です。ボディカラーの「ネオグリーン」は専用カラーであり、あまりの人気ぶりにNAロードスターのトミカも「赤」から「緑」に変更されました。


メーカー自らコーディネートした明るいタンカラーと、センス良くチョイスされたナルディのウッドパーツは、ある意味ステレオタイプなブリティッシュスポーツカーの雰囲気を醸し出します。ナルディエンブレムにシフトパターンを貼るのは無粋なので、センターコンソールのシールで対応しています。

エアバッグはオプション扱いだった時代なので、ステアリングもスマートないでたちです。なお、後期型のAT車は全車エアバック装備となったのでナルディステアリングは付いていません。


なお、Adobi colorでも確認できますが、配色パターンは色相環状を三角形の対にする「トライアド配色」です。人間が自然に安定感を得ることができる、黄金パターンとされています。


後期型で追加されたグレード「VスペシャルⅡ」では黒いボディカラーも選択可能になり、専用のバフ掛けホイールが洒落ています。

NBロードスター「VS」


2代目NBロードスターで「Vスペシャル」は「VS」とグレード名が変更されました。なお「マツダ技法」における林デザイナーの解説では「VS」を「Vスペシャル」と呼称しています。

「VS」伝統の緑はNAロードスターの「ネオグリーン(ソリッドカラー)」から「グレースグリーンマイカ」という専用カラーにアップデートされました。抑揚の利いたNBのボディにはマイカカラーの方が似合うからです。(※一部のカタログカラーからも「VS」を選択することができます)


大幅に質感が上がったNBロードスターの内装は、「VS」において特にエレガントさが増しました。ドアサイドのツィーター部分からフロントコンソールに繋がるブラックアウト部分が見どころで、これはキャビンの「包まれ感」を演出しています。

 
なお、NBロードスターは後期型のNB3から「VSコンビネーションA」というブラックレザー内装と、「VSコンビネーションB」というベージュ・ダークウッド内装が選択できるようになりました。

NCロードスター「VS」


最もカラーリングが素敵だったのが3代目のNCロードスター「VS」です。


ウッドパーツは安全要件により不採用となりましたが、ヴィンテージからモダンに路線変更したコーディネート、特にサドルタン内装は歴代ロードスターでも特出したセンスの良さを誇ります。ウッドに代わって入ったのがアルミカラーのパーツで、指し色としていいアクセントになっています。なお、ウッドパーツ自体はショップオプションとして選択可能でした。


NCロードスター後期型(NC2以降)の「VS」ではコーディネートがブラウンカラーに変更され、センターコンソールまわりも比較的落ち着いた雰囲気になりました。

オープンカー故に視線が集まるロードスターにとって、愛車のドレスアップは大きな楽しみのひとつです。ストイックなスポーツカーもいいけれど、「VS」のゆるさ、そして華やかさには魅力を感じずにはいられません。

関連情報:

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