NBロードスターアーカイブ、7周年のご挨拶

NBロードスターアーカイブ、7周年のご挨拶

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程よく過ごしやすい秋風のなか、オープンカーを五感で堪能できる最高の季節となりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。おかげさまで、ささやかな情熱だけで続けてきた当サイト「NBロードスターアーカイブ」は、周年を迎えることができました。

2019年に「NBの情報をネットの海に残したい」という思いから立ち上げた本サイトが、こうして走り続けてこられたこと。これもひとえに、サイトへ訪れてくださる皆様、貴重な情報や温かいメッセージを寄せてくださるエンスージアストの仲間たち、そして何よりすべてのロードスターのおかげです。心より、深く御礼申し上げます。

世界情勢とクルマ界の地殻変動


この1年を振り返ってみても、世の中の激変ぶりには目を白黒させられました。経済に目を向ければ、一向に収まる気配のない為替の荒波と物価高騰のあおりを受け、1,000円の壁があるとされた1杯のラーメンが余裕で天井を突破し、かのサイゼリアも値上げを発表しました。

クルマ好きのたちばからいうと、毎度おなじみ純正パーツの段階的な価格改定です。「迷ったらストックする」と思っている私ですが、見積を見るたびに天を仰ぐこともしばしばあります。とはいえ、メーカーがこうして今なおパーツを供給し続けてくれていること自体が奇跡のようなものなので、感謝するしかありません。幸い、私の愛車NBも大きなトラブルもなく、事なきを得ました。

一方、自動車業界全体を見渡すと、ここ数年でドラマチックな「風向きの変化」を実感した年でもありました。

数年前まで「すべての新車はフル電動化へ一直線、内燃機関(ICE)は即刻退場!」とばかりに叫ばれていた極端な流れが、ここへ来て急速に現実的な多角化路線へと軌道修正されています。インフラの課題や市場のリアルな声を受け、ハイブリッドの再評価はもちろん、「やっぱりガソリンで走るクルマの情緒やダイレクト感はかけがえがないよね」という空気が、世界規模で息を吹き返してきました。


象徴的だったのが、あのポルシェの動向です。EVハイパーカー「ミッションX」で次世代の覇権を狙う一方で、秋にはV8ガソリンエンジンと電動モーターを巧みに組み合わせた新たな内燃機関ハイパーカー「ミッションS」の特許を取得・開発を模索しているというニュースが駆け巡りました。世界中の内燃機関フリークをどれほど勇気づけたことでしょうか。次世代ロードスター(NE)も非公式ながら「内燃機関で行く」とアナウンスされましたしね。


その一方で、かつてE-TYPEなどで美しいスポーツカー文化を築いた英国の名門ジャガーは、ブランドロゴを一新し、完全電動ラグジュアリーGTの『Type 01(タイプゼロワン)』をワールドプレミアしました。ロングノーズを維持しながらも、リアウインドウを排除したあのアバンギャルドすぎる造形と完全BEVへの舵切りは、既存のファンを置き去りにしかねないほどの巨大な賭けであり、自動車の歴史が今まさに巨大な分岐点に立っていることを痛感させられます。


かと思ったら、テスラの「ロードスター」はコールドガススラスターで0-60mph(約100m)加速で1秒を切り、強烈なダウンフォース性能で天井に張り付き、ジャンプする謎機能を手に入れるようです。デザイナーのフランツ・フォン・ホルツハウゼン氏はマツダ時代に「流(Nagare)」を主導された方ですが、見ただけでテスラと思える姿はお見事としか言いようがありません。ロードスターなのに屋根開かなそうだけど・・・

伝統を守るために内燃機関にすがるのか、すべてを脱ぎ捨てて未来へ跳ぶのか。各メーカーが生き残りを賭けて苦悶するなかで、「内燃機関のスポーツカー」という存在は、過去の遺物どころか「メカニカルアート」として、今まさに再定義されつつあるのです。

ロードスターの話題


世界の荒波をよそに、我らがロードスター界隈は相変わらず熱気と活気に満ち溢れていました。デビューから実に11年目を迎えたNDロードスターですが、モデル末期どころか、ここにきて過去最大の盛り上がりを見せている、凄いことになっています。国内販売はデビュー当時よりも「売れている」のですから、凄いクルマになりましたよね。

話題騒然だったマツダのファクトリーチューンド「マツダスピリットレーシング ロードスター 12R」が納車されるさなかで、カタログモデルにもエンスー垂涎のラインナップが加わりました。2026年秋の改良で登場した、待望の新色「ジンクグリーンメタリック」です!

かつてNAのネオグリーンや、我らがNBのグレースグリーンマイカなどの伝統的なブリティッシュグリーンではなく、下地塗料(ジンククロメートプライマー)から着想を得たという、タフな機能美を感じさせるソリッド調メタリック。現代のNDの引き締まったボディに驚くほど似合っており、マツダのカラーデザイナーの矜持を感じさせます。

さらに、そのジンクグリーンを纏って登場した新グレード「PS(ピュア・スポーツ)」の存在も見逃せません。シルバーの専用ソフトトップを組み合わせたクラシカルモダンな装いもさることながら、MSRの知見をフィードバックし、従来のダンパー頼みのロール設定から「バネレートをしっかり高めて車体のフラットライドを実現した」というシャシーセッティング。これこそ、多くのロードスター乗りが待ち望んでいた「素性の良さを引き出す足回り」であり、11年目にしてなお走りの質感を鍛え上げる、マツダの姿勢といえるでしょう。

また、オーナーミーティングの場で開発陣から幾度も明言されている「ロードスター40周年記念車」は既に企画されているとのことで、少なくとも2029年までNDロードスターは販売継続することが確定しています。なお、カラーはイエロー以外の暖色系が検討されているようです。

「とあるミーティングの終了に関して」


さて、当サイト自身のこの1年を語るうえで、どうしても外せない大きな出来事がありました。それは、今年の4月20日に公開した「とあるミーティングの終了に関して(警鐘)」という記事です。

私自身が10年以上通い、いち裏方スタッフとしても携わってきた、約18年の歴史を持つローカルミーティングの突然の幕引き。公共施設という場所をお借りして集まることの難しさ、コミュニティの肥大化に伴うマナーの綻び、そしてボランティアで場を守り続けてきた主催者の苦悩と疲弊・・・ひとつの大切な居場所が失われた悲しみと教訓を風化させまいと、半ば祈るような気持ちで書き殴った記録でした。


ところが、この記事が公開直後にメディア等でピックアップされたことで、私の想像を超えた反響を呼ぶことになったのです。ロードスター乗りだけでなく、他メーカーのスポーツカーや旧車乗り、バイク乗り、さらには模型、カメラ、コスプレといった「まったく他業種のオフ会・イベント主催者」の方々からも、「うちのコミュニティでも参加者全員に読ませたい」「記事へのリンクを張らせてほしい」「全く同じ悩みを抱えていた」というメッセージが山のように届きました。

「自由な集まりだからこそ、人間的な甘えがあってはならない」「当たり前にある居場所は、決して当たり前ではない」という問いかけは、クルマのジャンルを遥かに飛び越え、現代のあらゆる趣味コミュニティが直面している共通の痛みだったのだと、震えるような思いで気付かされました。

不要になった古い記録をただ保管するだけでなく、痛みを伴う事実も含めて後世への道標として遺すこと。それこそが「アーカイブ」と名乗る本サイトの本来の矜持であり、果たすべき役割なのだと、身が引き締まる思いがした忘れられない出来事でした。

じゃあ、どうすればいいのか・・・となると、歴史あるロードスターMTGが「互いをリスペクトする文化」をもとに築き上げてきた背景を持っても、フリーライドでは成り立たない世の中であると感じるので、自ずとそういった方向性に集約されていくでしょう。

参考→https://mx-5nb.com/2026/04/20/ohatama/

プライベートの近況


小難しい話をつらつらと語ってしまいましたが・・・少しだけ、私の近況を白状します。「さぞかし毎週末に趣味車で遊び惚けているだろう」と思われがちですが、実態は全く逆で、ここ最近はクルマと対話する時間が少なくなっています。

それもそのはず、かつて私がNBロードスターを再購入した際、オムツ持参のよちよち歩きで助手席に乗せられていた愛娘が、なんと今年「高校受験」という人生の関門を迎えているのです。一生懸命勉強している家族をよそに、休日の朝に呑気に「ちょっとお山にひとっ走り」なんて申し訳なく、愛車のメンテをしつつも受験生の父として家族最優先で活動をしております。

なので、11月1日(日)に開催した「NBロードスターミーティング」は魂を込めて準備を進めています。今年も初心に立ち返り、全国から集うNB乗り同士が心が通い合うような、泥臭くも温かい時間を創り上げたい。そんな思いで準備を進めております。当日会場でお会いできる皆様、ぜひNB愛を心ゆくまで語り合いましょう!

8年目に向けて


ロードスターというクルマは、初代の誕生から今日に至るまで、関わるすべての人間に対して「だれもが、しあわせになる。」という人生のバフをかけてくれます。

仕事のプレッシャーに押し潰されそうな日も、子育てや家庭の現実に追われる日々も、駐車場に佇む愛車のドアを開け、低くタイトなシートに身を滑り込ませてステアリングを握るだけで、心がすーっとほどけていく。スピードを出さずとも、交差点をひとつ曲がるだけで「あぁ、生きててよかったな」と思わせてくれる。そんなクルマに出会えたこと自体が、私たちの人生においてラッキーだったのではないでしょうか。

当サイト「NBロードスターアーカイブ」は、これからもその多様なしあわせの瞬間を、たまたま巡り合った「ロードスター」という媒体を通して、記録し続けてまいります。私の偏った目線や個人的な解釈も含まれるため、時には首を傾げたくなる記述もあるかもしれません。そんな時は、遠慮なくツッコミをください。それも含めて、皆様と一緒にこのサイトを育てていければ幸いです。

7年間、本当にありがとうございました。そして始まる8年目も、皆様のロードスターライフが、かけがえのない笑顔に恵まれますように!

サイト管理者:mizuho

ロードスター中古車相場(平均)

   2024年    2025年    2026年

NA:171.3万円 → 184.7万円 → 207.8万円
NB:94.8万円 → 103.9万円 → 125.6万円
NC:120.1万円 → 113.3万円 → 139.1万円
ND:259.2万円 → 255.5万円 → 281.5万円

※2026年11現在

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