ドライビング

3/4ページ

ロードスター「ヨー慣性モーメント」の低減

今回はマツダ・スポーツカーの解説でよく耳にする「ヨー慣性モーメント」の話です。ヨーとは「ヨーイング」のことで車体の【回転運動】を指し、「モーメント」は運動を引き起こす【キッカケ】を指した言葉です。 クルマにおいて「曲がる」というアクションは、パワー伝達、車重、タイヤ、足周り、駆動形式などの様々な要素が絡みあって成り立っています。その中でも物理的な要素にロードスターはこだわっている、というのが今回の […]

NBのシャシーセッティング(C-4)

元主査である貴島孝雄さんのインタビュー共有続きです。NBロードスターは乗用車的な乗り味に・・・なんてコメントを今だにしている方がいらっしゃるかもしれませんが、根拠を持って作り込んだ、今回はそんな話です。 貴島さんのプロフィールはこちら ステアリングに関して NBのパワーステアリングはトーションバーを太くしている。油圧が効いてないときはトーションバーをねじってバルブが開くから、トーションバーの味を感 […]

ロードスターの楽しみ方(B-3)

今回の話もNAロードスターが中心になります。開発エピソードに加え、ロードスターを「続けていくため」にみえてきた方向性などのエピソードです。 貴島さんのプロフィールはこちら 幌について マツダでもファミリアのカブリオレを作っていたけれど、布を扱って折りたたむ技術なんて持っていなかった。 逆に欧米では馬車の時代があって、馬をエンジンに変えた時代を経ている。最初は馬車も屋根はなくて、全部オープンカーだっ […]

なぜ自分の愛車が一番なのか(A-1)

2017年夏にインタビューを敢行してきた、ロードスターの元主査、貴島孝雄さんの話を共有させて頂きます。 ただ、文章量がそれなりにボリュームがあるので、カテゴリを分けています。今回は貴島さんの背景や、エンジニアとしての仕事観をご紹介します。実際は固有名詞がバンバンいきかう内容でしたが、記事用に少しだけ修正しています(貴島さんスミマセン)。 また、ロードスターに限らず、スポーツカーを愛する方でしたら共 […]

【要確認】スペアタイヤの空気圧

かつて家族のクルマとして活躍していたデミオ。ある日、アスファルトの溝に落ちてパンクをしてしまいました。幸いだったのは、周りに誰もいない田舎道だったことと、スピードを出していなかったので(デミオ以外)被害はありませんでした。しかし、移動するにはスペアタイヤへの交換が必要です。 デミオの場合 仕事中にパンクの連絡(メール)がありましたが「タイヤ交換なんて出来ない」と想定内の答え。(スペアタイヤの場所す […]

ロードスターにエコタイヤ

以前、ネットオークションにて手に入れたNBロードスターNR-Aの「エンケイ製ホイール」。すぐ履きたかったのですが、コストの関係もあって新品タイヤの調達が困難になりました。そこで思い出したのが「ライトウェイトスポーツは安いタイヤを履き替えて楽しむ」というエンスージアスト記事。折角なので、それと試してみたいことを実行しました。 15インチが履きたくて選択したのは、中古タイヤのダンロップの「エナセーブE […]

「重さ」と「燃費」の相関関係

私の居住地は1人1台クルマが無いと生活できないような地域です。それにかこつけて、私はNBロードスターに乗っています。ただし、維持コストは一定の範囲でやると家族に約束をしています。 そんな維持コストに地味に効いてくるのがガソリン価格。スポーツカーにおいて燃費を気にするなんて・・・って意見はあるかもしれませんが、開発主査も「アフォーダブルのために、レギュラーで走れるようにした」という発言があります。 […]

ドライビングレッスン(タッチ&トライ2017)

2017年4月22日に富士スピードウェイで開催されたイベント「タッチ&トライ」におきまして、ドライビングレッスンを受けてきました。私はもちろんNBロードスターで参加です。 ドライビングレッスン概要 師事頂いたのはジャーナリストの萩原秀輝氏、GTドライバーの久保凜太郎選手、同じくプロレーサーの山口礼選手の3名体制。まずはプロの運転に同乗しジムカーナコースを体感。その後自分の愛車で走るという流れです。 […]

MT車なら踏み間違えない?

プリウスミサイル、コンビニキラーといった二つ名がネットでは浸透しているように、近年話題なのは「アクセル・ブレーキペダルの踏み間違い」事故。加害者が高齢者であることが多いとデータで示されているので、免許返納問題と併せて議論されることも多いですよね。ちなみに2021年以降は自動ブレーキを義務付ける法案が可決されています。 シニアだからという訳ではない 身近な話でいうと、私の両親も還暦を過ぎた現役ドライ […]

NBロードスターは軽いのか?

今回はNBロードスターの重さの話です。LWS(ライトウェイトスポーツカー)といえば、この地球上に重力が存在する限り「軽さ」が絶対的な性能になります。 特にロードスターは、モデルチェンジ毎にエンジニアの拘りをみることができるのですが、世代が進むと重くなっていく・・・という印象になりがちです。では、本当に「重いのか?」という所を紐解いていきましょう。 前提として、NAロードスター 先ずは前提として、N […]

RX-8車評(SE3P)唯一無二のスポーツカー

私のクルマ遍歴の中で、家族が増えたことをきっかけに一度ロードスターを降りています。その際に乗り換えたのが、マツダRX-8マツダスピードバージョンでした。忘れないうちにレビューを残します。 ロードスターとの繋がりは、もちろんNCロードスターとの同時企画なので、共有する部分もあったこと。グレードは2004年式のRX-8 マツダスピードバージョンです。 新車価格 3,780,000円 MAZDA RX- […]

ロードスターの人馬一体とは(後編)

エンジニアはクルマを開発するにあたり、速いクルマ、燃費のいいクルマ、品質の優れたクルマなど、開発目標が明確であればあるほど、高い精度で設計を行うことが可能になるそうです。 しかし「人馬一体」はあくまで「感性」をイメージした言葉。つまり、これを具体的にしないと設計に落とせません。そこで、エンジニアが設計図面をイメージできるよう、ロードスターにおける「人馬一体」は細かくブレイクダウン(分類)されていき […]

1 3 4